観測にまつわる問題

政治ブログ。政策中心。「北方領土」「農業」を考察する予定(未定)。

これだけは直してほしい自民党の弱点

2009-09-08 07:17:14 | みんなでやろうぜ
asahi.com 政治 9月7日20時2分 自民ベテラン主導の総裁選に危機感 中堅若手が会合
http://www.asahi.com/politics/update/0907/TKY200909070277.html?ref=rss

>会合では、16日の首相指名での対応も協議。白紙で臨むほか、党両院議員総会長の若林正俊氏や、野田毅・総裁選管理委員長など、暫定的な「党代表」の名前を書く案も示されたが、まとまらなかった。

中堅若手さんたちにも、自民党特有の弱点が表れているようです。といいますか、私の観察ではベテランより病は重い。

首相指名で誰の名前を書くかなんて非常にツマラナイ(どうせ誰を書いても実質的な意味が無い)ことで、グダグダ時間をかけています。筋から言えば麻生しかないんですが、誰でも何でもいいんですよ、そんなものは。一番大事なのは、政党として決まれば結束すること。感情論を廃して(副総裁がいない以上、麻生・白票の二択の)無記名投票で選択して文句なし、これで直ぐに終わらせられたのではないでしょうか。

一連の記事の最初からこれは書いてますが、それどころか、このブログを書く前から別の場所でも指摘し続けている問題です。簡単に言うと、党内政局は晒し続けるのはやめましょうということ。政策論争はいいことですが、だれそれが悪いとか、むき出しの権力闘争をやり続けていること自体が病気だと、一貫してずっと言っているのですが・・・。麻生政権の評判に関して言えば、勿論麻生も執行部も悪いですが、若手の未熟さにも明らかに原因があります。自ら選んだリーダーを討とうとすることに関して、反省しているところを見たことがありません。非生産的と言わざるを得ません。

大将首を取りに行くと(麻生の名前を書きません!なんてのも含む)、一時的に個人的な人気は上がりますが、それは自ら所属する政党の信用を食い潰す行為なんです。少なくとも中選挙区でしか成り立たない。常識で考えてください。普通はそんな党は支持しませんし、少なくとも評価はマイナスになるでしょう。実際問題、民主党は(いい党とは思いませんが)党内政局を見せないことによって、ここまで大きくなりました。今度の衆院選でも、昔の名前の鳩山・小沢・菅・岡田、代表経験者ばかりですが、大勝しました。事実として、ベテランでも問題ないということです。あの党は自民よりは争いを見せませんし、ハトポッポ代表以降は特にそうです。若手改革派政権がダメとも言いませんが、一度安倍政権で失敗しているのを思い出してもいいでしょう。

党内でむき出しの権力闘争をやって大丈夫なのは、一党独裁の場合だけであり、自民党は事実上それに近い状態にありました。長らくそうだったので、これが病気であるということに気がついていないんです。仲間同士で貶めあっているうちは、政党の評価は絶対に上がってこないと思います。アメリカなどの党内強硬派の穏健派叩きのマネをしてもなりません。長い伝統のある分断社会のアメリカだからこそなせるわざです。無党派層の多い日本では、党内抗争は命取りになりかねません。実際問題、麻生政権の支持率が落ちたことに争いは関係あると思います。反乱軍にも言い分はあるでしょうが、反乱そのものが罪だということです。これが分からない限り、自民党の再生はないと思います。

小泉氏の発明も当然封印すべきです。リーダー自ら党内の悪者を叩くなんて行為は長くは続きません。

余計な心配はしなくとも、政策論争はいくらでも出来るし、政党間競争で競争はいくらでも出来ます。決まれば団結、ノーサイド。決まる前にも、党内の仲間を貶めない。反乱はもっての外。攻撃していい例外は反乱を鎮圧する時のみです。