観測にまつわる問題

政治ブログ。政策中心。「多重下請」「保険」「相続」「農業」「医者の給与」「解雇規制」「国民年金」「住宅」を考察する予定。

正しく知る放射能

2011-09-15 22:33:51 | 政策関連メモ
被ばく労災認定 新指針策定へ(NHKニュース 9月15日 5時34分)

>厚生労働省は、福島第一原発の事故では累積の被ばく量が100ミリシーベルトを超えた作業員が100人以上に上り、今後、胃がんや大腸がんなどになって労災を申請するケースも予想されることから、今年度中に新たな指針を作ることを決めました。

有り得ない。因果関係が証明できるはずがない。ガンは自然発生するし、自然放射線もある。100%無理である。科学的なものの見方が出来てない。

ガンが気になるなら、ガン保険に入ればいい。保険会社がリスクを評価してくれるだろう。100ミリシーベルトで最大1%しか上昇しないけどな。1%だよ、1%。100分の1。100ミリシーベルト浴びた作業員が100人ガンになったとして、作業が原因であると見られるのは1人だけ。普通にガンはあるのだから。

>原発作業員の労災認定を巡っては、白血病になった場合には年間で5ミリシーベルト以上被ばくしているなど、労災に認定する基準が設けられているほか、悪性リンパ腫など特定の病気についても認定の目安となる指針が示されています。

白血病」(ウィキペディア2011/9/14 22:45)によると、原爆被害者5万人(50年間中)の内、白血病で亡くなったのが204人、46%の過剰発生ということである。また、特殊な医療行為で日常生活では有り得ない放射線を浴びると、白血病の発症率が高まるらしい。いずれにせよ、高々5ミリシーベルトで白血病の発症率が高まるということには強い疑問がある。

こんなニュースもある(タイミングがかぶり過ぎているので、政権サイドの脱原発政策の一環なのだろう)。

放射性物質過剰投与 実態調査へ(NHKニュース 9月15日 20時48分)

>日本放射線技師会が病院に聞き取りを行ったところ、検査を担当していた診療放射線技師は、子どもも大人も一律に、学会の基準の5倍以上に当たる量の放射性物質を薬剤に加え投与していたことが新たに分かったということです。

過剰投与自体は良くないことだが、この規制が、スピード違反のようなものではないか調査する必要がある。核医学検査([PDF] 核医学検査Q&A - 日本核医学会)自体は有用なものであることは論を待たない。問題の核心はその過剰投与により健康を害する恐れがあるかないかだ。

放射能の恐怖を煽る運動を頑張っている人たちがいるようなので、参考データを出しておくと(「正しく知る放射能」矢沢サイエンスオフィス編 学研)、日本の自然由来の放射線(経口摂取・宇宙線などを含む)は1.5ミリシーベルト(/年)、人工放射線による被曝(主として医療行為)は2.3ミリシーベルト(9p)。アメリカでは自然のもので3.1ミリシーベルト、人工のものは3.1ミリシーベルト(9p)。世界にはイランのラムサールのように自然放射線が10(最大260)ミリシーベルトに達する地域もあり、それで子供も含め健康被害が出るということもない(100ミリシーベルト以下は統計的に有意な影響が出ない=ゼロ同然なのだから)。

上記「正しく知る放射能」では、科学的で有益な良書と思うが、こうした過剰規制について専門家がキッチリ批判しているので、興味のある人は読んで欲しい。国連科学委員会放射線防護会議元議長でアメリカ環境保護長元主任研究員・ポーランド放射線防護中央研究所科学委員会議長のズビグニエフ・ヤヴォロスキーら世界的な専門家の寄稿(100p-105p)もあって、何故こうした過剰規制があるか経緯にまで踏み込んで批判しており、興味深い。

今の日本に、脱原発過剰規制で無駄なお金を使う余裕はないはずだ。ましてや日本人最大の死因のガンを労災認定するに至っては噴飯モノと指摘せざるを得ない。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿