中国政府「白書」で尖閣領有権主張(NHKニュース 9月25日 20時26分)
>中国政府が25日に発表したこの「白書」は、尖閣諸島について中国側の主張を7つの章で構成した文書でまとめていて、尖閣諸島は中国が最も早く発見し命名したなどとして、日本が島の主権を主張していることには、全く根拠がないとしています。
しょうがないので、新華社の該当ページを見てきた(全部のデータも保存した)。
一言で言えば、捏造と曲解が酷いということだが、逐一反論するのは骨が折れる(特に古い時代の中国書は外国語である上、原本も公開されていない場合がある)ので、やり易いところから、少しづつやる。
まず、採り上げたいのは、(二)中国は釣魚島を長期的に管轄してきたのパートの明の部分。
>早くも明朝の初期に、東南沿海の倭寇を防ぐために、中国は釣魚島を防御地区に組み入れていた。1561年(明・嘉靖40年)、明朝の東南沿海駐屯軍最高統帥・胡宗憲が主宰し、鄭若曽が編纂した『籌海図編』では、釣魚島などの島嶼を「沿海山沙図」に編入し、明朝の海防範囲に組み入れたことがはっきりしている。1605年(明・万暦33年)徐必達らの作成した『乾坤一統海防全図』と1621年(明・天啓元年)茅元儀が作成した中国海防図『武備誌・海防二・福建沿海山沙図』も、釣魚島などの島嶼を中国の領海内に組み入れている。
ハッキリ言ってしまえば、明は台湾(ひいては尖閣)をロクに知らなかったし、外国だと認識していたということ。中国正史の明史(編纂は清代)外国伝四には、雞籠という地名があり、これは現在の基隆市とされる(中国サイドが尖閣が属するとしている宜蘭県に近い)。琉球も外国(中国の琉球は中国論には根拠が無い)とされ、台湾も外国なのだから、尖閣が中国である余地はない。領海などという主張は笑止千万だが、海防云々もそんな外国の遠い無人島を守る理由も無いので、どうせ何か曲解しているのだろう。
>中国政府が25日に発表したこの「白書」は、尖閣諸島について中国側の主張を7つの章で構成した文書でまとめていて、尖閣諸島は中国が最も早く発見し命名したなどとして、日本が島の主権を主張していることには、全く根拠がないとしています。
しょうがないので、新華社の該当ページを見てきた(全部のデータも保存した)。
一言で言えば、捏造と曲解が酷いということだが、逐一反論するのは骨が折れる(特に古い時代の中国書は外国語である上、原本も公開されていない場合がある)ので、やり易いところから、少しづつやる。
まず、採り上げたいのは、(二)中国は釣魚島を長期的に管轄してきたのパートの明の部分。
>早くも明朝の初期に、東南沿海の倭寇を防ぐために、中国は釣魚島を防御地区に組み入れていた。1561年(明・嘉靖40年)、明朝の東南沿海駐屯軍最高統帥・胡宗憲が主宰し、鄭若曽が編纂した『籌海図編』では、釣魚島などの島嶼を「沿海山沙図」に編入し、明朝の海防範囲に組み入れたことがはっきりしている。1605年(明・万暦33年)徐必達らの作成した『乾坤一統海防全図』と1621年(明・天啓元年)茅元儀が作成した中国海防図『武備誌・海防二・福建沿海山沙図』も、釣魚島などの島嶼を中国の領海内に組み入れている。
ハッキリ言ってしまえば、明は台湾(ひいては尖閣)をロクに知らなかったし、外国だと認識していたということ。中国正史の明史(編纂は清代)外国伝四には、雞籠という地名があり、これは現在の基隆市とされる(中国サイドが尖閣が属するとしている宜蘭県に近い)。琉球も外国(中国の琉球は中国論には根拠が無い)とされ、台湾も外国なのだから、尖閣が中国である余地はない。領海などという主張は笑止千万だが、海防云々もそんな外国の遠い無人島を守る理由も無いので、どうせ何か曲解しているのだろう。