観測にまつわる問題

政治ブログです。「保険」「相続」「医者の給与」「国民年金」「AIロボット」「運輸エンタメ長時間労働」「GX」を考察予定。

参院選前を狙った駆け込み採決

2010-03-13 01:03:05 | みんなでやろうぜ
自民党ニュース(参院選前のばらまき鮮明に 民主党が高校無償化法案、「子ども手当」支給法案を強行採決)
http://www.jimin.jp/jimin/daily/10_03/12/220312a.shtml

>衆院文部科学委員会、厚生労働委員会は12日、高校無償化法案、「子ども手当」支給法案をそれぞれ修正の上、可決した。民主党は両法案の採決を強行した。文部科学委員会では、法案の論点となっていた無償化の対象に朝鮮学校を含むかどうかに関し政府方針が不明確なまま、田中真紀子委員長は民主党の質疑終局の緊急動議に応じ、各党間の合意がないまま採決を行った。

>政府は、高校無償化は4月実施、「子ども手当」の支給は6月からとする方針を表明している。谷垣禎一総裁は会見で、「(今夏の)参院選前にばらまきを間に合わせるためにそういうこと(強行採決)を行ったことは明らか。

高校無償化法案は特に無理がありすぎでした。高校は義務教育でないこと、各種学校の扱いなどシステム上の問題点を整理しないまま、無理やり導入したのは、政権運営の危機感のなせるわざでしょうか。ともあれ、あからさまな拙速で莫大なお金を気前良くバラ撒くのだから、あらたなムダ遣いを創出したと言っていいと思います。日本国民に急ぐ理由はほとんどなかったはずです。

子供手当てに関して言えば、これまた政策目的がはっきりしないことは確かです(記事にもしましたが少子化対策としても再分配政策としても中途半端で景気対策では有り得ない)。「定額給付金が選挙買収」というのは、結果として単なるプロパガンダということが明らかになっていますが(給付時期と解散時期に関連性はなかった)、「俺達のバラ撒きは綺麗なバラ撒き」「俺達が買収のやり方を見せてやる」といったところでしょうか(参議院に解散は無い)。

いずれにせよ、国会内の出来事に関してこういう速報は有り難いです。私はこうした選挙のための政治ではなく、政策について議論し練り上げる国民のための政治を望んでいます。

車の急加速と人的要素

2010-03-13 00:03:32 | 注目情報
MSN産経ニュース(急加速の原因はブレーキとアクセル踏み間違い NYタイムズ紙で大学教授指摘)
http://sankei.jp.msn.com/economy/business/100312/biz1003121947035-n1.htm

>11日付の米紙ニューヨーク・タイムズが、トヨタ車の急加速の原因を「ブレーキとアクセルの踏み間違いだ」とする心理学者、リチャード・シュミットカリフォルニア大学ロサンゼルス校名誉教授の寄稿を掲載した。

>1980年代にドイツ車「アウディ5000」の急加速が多発して大量リコールとなった際、調査に携わった同教授は、今回の急加速の背景について「ブレーキを踏むつもりでアクセルを踏む運転者によって頻繁に起きることにある」と説明。原因に疑われる電子系統の欠陥ではなく、「人的要素」を指摘した。

>そのうえで、アクセルをブレーキと踏み間違えた結果、加速に驚いてさらにアクセルを踏み、車がますます急加速して事故に至る-という仮説を紹介。「(ノイズの多さなどから)人は意図するのと違う行動を起こす場合もある」としている。

トヨタ車に関する急加速の訴えについて面白い記事があったのでリンクして引用。

やはり急加速の原因で技術的に不完全だったと言えるのは、フロアマットぐらいで(それも使用者が普通に使えば問題なかったが、アメリカのやり方に沿っていなかったので、修正したという問題)、人的要素もあったのではないか。

勿論フロアマットも「問題は使用者にある」なんてことは言うべきではないし、誰もそんなことは言っていませんが、事故原因の真相究明は事実に基づかなければ意味がありません。私は記事の指摘のような人的要素は有り得ると思います。少なくとも私には「電子系統の欠陥」よりは説得力があります。その存在を証明できたものは誰もいませんし、再現実験も無茶苦茶でした。上記記事では説明できない証言もあるとは思いますが、何らかの形で第三者による人的要素の検討も必要だと言えるでしょう。

私の知る範囲では日本発ではこのような記事は見ておらず、アメリカの面白さを再確認した次第です(翻訳本はよく読んだ)。比べるのも乱暴ですが、首相や大臣が何故か目線の話でトヨタに説教する民主党政治のつまらなさと言ったら・・・。