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観測にまつわる問題

政治ブログです。「保険」「相続」「国民年金」「AIロボット」「運輸エンタメ長時間労働」「GX」を考察予定。

リニアで提訴と路線変更を

2021-06-20 21:18:02 | 国土交通・防災
山梨実験線で試験走行を行う改良型L0系950番台(2020年8月29日 笛吹市にて)(ウィキペディア「中央新幹線」2021/6/20)

リニアに反対する川勝氏が再び当選してしまいました(静岡知事に川勝氏4選 リニア問題で厳しい姿勢 産経 2021/6/20)。

大した理由もなくリニア推進派から阻止派に転向した川勝氏がおかしいのは当然ですから、これは訴えて然るべきです。彼は静岡県民の支持を背景にNoと言えばいいだけですから、今後も埒が明かないものと思われ、リニア建設は何時になるか分かりません。これはJR東海の大損害です(日本国の大損害でもあります)。選挙が駄目なら、司法に訴えるしかないのではないでしょうか。それしか正義の鉄槌を下す方法はないものと思われます。

リニアの方は川勝氏の言う通りになってはしまいますが(「リニア、ルート変更考慮を」 静岡知事、国交次官に 日経 2020年7月10日)、ルート変更するしかないのではないでしょうか。

>リニアのルート変更は容易ではない。実際に静岡県を迂回するルート変更をするとなると、最初から環境評価や地層や地盤の強度を測るボーリング調査、用地確保などが必要だからだ。関係者からは「数年単位の時間が必要」との声が挙がる。

容易では無いのは分かりますが、数年単位の遅れで済むなら、ルート変更してしまった方が早いとも言えます。川勝氏のせいで費用と時間を大きく失ってしまったことに関して言えば、司法の場で決着をつけるしかないはずです。

日本人だったら川勝氏がおかしいと思うのは自明だと思いますが、あえて川勝氏を支持した静岡県民よりの見方をすれば、リニア中央新幹線のルートから外れたのがよほど悔しかったのではないでしょうか。しかしこれはもう済んだことですし、リスク分散の観点からも、JR東海や日本が悪いといった話ではないはずです。いずれにせよ、現状で川勝氏が折れる要素は無いと言え、このまま手をこまねいて、徒に時間を過ぎさせる訳にはいきません。あえて反省すれば、リニアのルートから静岡を外した時点で静岡を通るルートは諦めるべきだったのでしょう。知事が推進派だったのは、最初から騙すためだったとも考えられます。政治の世界でも騙す方が悪いと筆者は思いますが、騙されてしまったものは仕方がありません。ここは損切りするしかないはずです(司法で勝てる可能性があるかは知りませんが、知事は当初は推進派で転向する大きな理由は無いように見えますから、いい線いっているのではないでしょうか)。

言う通りにするのが悔しいとか、そういう問題では無いんですよね。いち早くリニアを開業するためにはもはやルート変更しかなく、こうなった責任をとらせるには提訴しかないだろうと言っています。川勝氏が意見を翻すことは筆者は1ミリも期待していませんが、川勝氏が悪いと言うばかりでは事態が動かず、何時までだってもリニアが開通しないことも自明だろうと思え、事態が変われば川勝氏も意見を変える客観的状況になると言えなくもありません(何かの手土産で意見を変えるとか)。これ以上、徒に時間を浪費することはJR東海自身の問題にもなりかねません。こちらが誠心誠意を持って説得しても確信犯的に通じない相手はいるものです。これは性悪説で見るしかない問題ではないでしょうか。

リニアは日本の国策です。これほど大きなビッグプロジェクトもそうあるものではありません。後発の中国に負けるとか国辱ものでしかないでしょう。求められるのは結果だと思います。

熊本豪雨の傾向と対策

2020-07-07 12:24:54 | 国土交通・防災
 熊本県は九州沖縄地方で唯一長期的に大雨増加傾向にあるのだそうです(地球温暖化による九州・沖縄地方への影響を知り、適応を進めるために 九州地方環境事務所)。何故熊本だけという感じですが地形が恐らく関係するのでしょう。今回は来るべきものが来たのかもしれません。そもそも温暖化は高緯度地方と熱帯で降水量を増やしますが、亜熱帯では降水量を減らすのだそうです。九州沖縄地方は基本的には高緯度地方と亜熱帯の中間ということでしょうか。日本の平均気温は長期的に上昇していることは間違いなさそうです(第5次評価報告書の概要 環境省)。自然災害と環境問題の関係も難しく一概には言えなそうです。ステレオタイプ的に日本は温暖化で大雨が増えているのかと思っていましたが(亜熱帯に関連して九州沖縄以外は調べてません)。それはともかく熊本がちょうど梅雨か何かの雨の通り道みたいになっているのだとしたら政策的に何か必要かもしれません。決壊・氾濫は「重要水防箇所」 球磨川12カ所の危険性、事前に指摘(西日本新聞 2020/7/6)。日本の状況は世界とは違うところもありますしね。脱ダム・脱公共事業直輸入が失敗の一面もあるのかもしれません。予算の問題があるのは分かりますが。
 移転を伴う工事が難しいのは分かるのですが、堤防の補修や河道掘削で何とかなっている部分があったとすれば残念ですね。移転を伴う工事が費用や時間で難しいとすれば、危険個所の避難計画が有効な対策になると思います。ただ線状降水帯の発生は予測が難しいと言います。ですから垂直避難が容易に出来ることは重要だと思いますが、一番不味いのは堤防の決壊による不意打ちかもしれません。今ならレーザードローンで異常を計測しやすくなっていると言いますが(グリーンレーザー、導入効果を最大化したい 建通新聞 2019/5/13)。