MSN産経ニュース(【キャンベル米国務次官補会見】普天間移設 現行案が最善 異なる可能性に向き合う用意)
http://sankei.jp.msn.com/world/america/100218/amr1002180025001-n1.htm
>「米国は日本政府とともにさまざまな異なる可能性に向き合う用意がある」と述べる一方、「われわれは数カ月ではなく、何年にもわたって多くの別の解決策を研究してきた」と現行計画以外の問題点や弱点を指摘できると自信をみせた。
そこは元々さして心配していないところです。問題なのは鳩山政権であり、現行計画以外と先に結論があったのは厳然たる事実であるし、ゼロベースで見直しと普通の主張に戻した今でも、現行計画の実行は不可能であるとの結論ありきは変わっていないと見られます。つまり少なくともこの問題で鳩山政権は政策論で動いているわけではないので、キャンベル氏の政策に関する自信は空回りするだろうなと見ています。
>普天間問題をめぐって日米関係が悪化しているとの見方については、「そうは思わない」と述べ、「われわれは鳩山首相を信じているし、うまく解決していくことができると信じている」と強調した。
アメリカ政府がそう言う以上、日米関係は特に悪化していないのでしょう。しかし、このままだと、これから悪化するのではないかと思っています。まだ、この問題は事実として解決していません。
また、鳩山首相を信じているとは随分目出度い感じで、オバマ政権の支持率低下も無理が無いと正直思います。日本国民の大部分は鳩山首相は指導力が無いとみており、普天間問題は指導力が必要な難しい問題です。上手くいくはずがないとの危機感は与党にも共通してあると思います。とても信じられないと普通の日本人は見ていることでしょう。
>「(小沢氏の見解は)引きつけるものを持ち、戦略的であると分かった」
買いかぶりだと思います。少なくとも私は彼の言動に感心したことはほとんどありません(鳩山放漫財政政権にブレーキをかけたのは良かったと思いますが)。
MSN産経ニュース(【キャンベル米国務次官補会見】日本に理解 同盟維持を最優先)
http://sankei.jp.msn.com/world/america/100218/amr1002180027002-n2.htm
>キャンベル氏は会見中に何度も「これだけは言わせてほしい」と述べ、(1)日米同盟がアジア太平洋地域と日本の安全保障上、大変重要である(2)米政府は鳩山政権を信頼している(3)基地移設問題は辺野古への移設という現行計画が最善だが、米政府として他のさまざまな案も密に研究してきたことを強調した。
(2)が問題なんです。(2)が。鳩山という人は嘘・はぐらかし・誤魔化しで出来ており、まるで信用できないと私は思っています(山積みの状況証拠の中か一点だけ取り出すと声高に主張してきた「秘書の責任は議員の責任」に関して何一つまともな説明が出来ていません)(鳩山の言葉は空気より軽いので信用することは極めて危険です)。
>平成7(1995)年に起きた米海兵隊員による沖縄の少女暴行事件をきっかけに日米関係が悪化した当時の方が困難な状況だったとの認識を示した。
まだ検証している途中なのだから、問題が起こるのはこれからです。この問題は民主党政権問題(自分で火を点けた)でもあり、追及しても認めるべき過ちを認めない自分に甘いその性格が問題の解決をより困難にしていることにいずれ気付かざるを得ないのではないかと思っています。
>米側は民主党が参院で単独過半数に満たず、辺野古移設に反対の社民党の意向を無視できないという政治状況を把握しており、首相が結論を出すまで「忍耐」で臨む方針だ。
現在、社民党は必要ありません。これは単なる事実です。民主党と国民新党の統一会派のみで過半数は超えていますから。また、時間が平穏に過ぎることにより「私たちが正しかった」と誤解する方々が問題の解決を困難にしていると思います。(自分で交渉しないと言っている)「結論ありきの反対派」が「自らに権限がないことを理解しているとは思えない発言」を繰り返しており、鳩山政権はそれに与してきたし、その構図を断固変える気持ちはないと見られるので、野放しにしないよう、まさに忍耐しなければならないだろうなと思っています。
>現時点で鳩山首相を追い込むのは得策ではなく、ほかの可能性を共に検討する姿勢を示すことで日本国内での議論の加速や深化を促したともみられる。現行計画が国際法に基づく条約でなく、あくまで日米両政府間の政治合意である点も発言の背景にありそうだ。
日本国内では残念ながら議論はまともに行われません(だからこんなブログを書かなければならないと思っています)。そして議論をまともに行うことが出来ないのが、鳩山・小沢という人の個性でもあると見ています(党首討論は最近追い込まれるまで事実開かれませんでした)。政治合意であっても、守られるべきであることに変わりがあるわけではないことも指摘しておきます。
(鳩山観察メモ)
鳩山の「信じる」→野放し(言葉だけ)。主体的な動きは無い。
鳩山の「議論」→自分が危なくなることは徹底して認めない(認めない方が危なくなった時のみ認める)
鳩山の「行動」→自分のビジョンらしきものはあったが、既に木っ端微塵(基本的に自分の考えを練る人物ではない)(東アジア共同体・友愛の類)。だから後は受けに回るだけ。ビジョンがない以上、自ら状況を打開する動きがあるとは期待するべきではないし、政府に希望があるものは働きかけなければどうしようもない。