週末にJABEE（日本技術者教育認定機構）の審査が行われるので、ほぼ全員の教員が集まって最終の打合せである。 対外的な効果は未知数だが、少なくとも、各講義の内容や評価方法、さらには、科目間の連携等を確認できる点は、実施する価値があるだろう。 基本的には、一部の教員を除き、全員が分担して準備しているが、特に超多忙な中、責任者を務めているT教授、実質的なとりまとめを行っているO准教授には感謝である。
今年も、また「TIMES HIGHER EDUCATION(THE、タイムズ・ハイヤー・エデュケーション) 世界大学ランキング２０１３－１４」が発表された。 日本勢では、東大が昨年の２７位から２３位へ順位を上げ、京大も５４位から５２位になっている。 以下、３５０位内に日本の１１大学が入っている。 一般の方から見ると、ちょっと驚くかもしれないが、これが現状だろう。 特徴的な点は、上位に多くの私立大学がランキングされているが、日本の１１大学はすべて国公立であり、早稲田、慶応大学でさえ、番外と言ったところだろう。 これは、特にアメリカの私立大学では、卒業生からの莫大な寄付が行われていることが要因の一つである、まあ文化の違いだろう。 日本政府は、今後１０年で、１００位に１０大学がランクされる施策をとるとのことである。 そのこと自体、何ら反対するものではないが、予算が減らされる中で、１０大学にさらに集中することが考えられ、ますます地方大学の疲弊化が進むことが非常に心配である。 間違いなく、日本全体としてはマイナスである。
昼食のために天神の「福新樓」に入った。 今まで知らなかったが、博多皿うどんの発祥の地は中華料理店の「福新樓」ということらしく、昭和初期まで遡るということである。
現在も、当時と同じ調理法を採用しているということで、出来上がるまで随分と時間がかかった。
今週から後期のスタートである。 ようやくキャンパスも賑やかになり、講義や学生実験が始まる。 特に、１年生は半年が過ぎ、大学での生活にいろいろと疑問点を感じる頃ではないだろうか。
作家山崎豊子が亡くなった。 私にとって小説に没頭して降りる駅に気づかなかった数少ない作家の一人である。 人間社会における個人と集団（企業や組織）との相関関係を見事に描いた作品は、フィクションでありながら、現実味を持って迫って来た。 一番感じたのは、個人レベルでは、皆、正しいことを進めようとしているのに、それが集団になると、そうでない道に進んでしまう人間社会の不思議さであった。
