戸畑駅前の商店街で週末に何か催しものがあるのか、7月の戸畑祇園大山笠で使われる提灯大山笠が鎮座されていた。
もちろん、戸畑の山笠には参加したことはないが、山笠を見守る男衆に眼差しは、博多の山笠に相通ずるものを感じた。 これは、実際に、このような行事に触れないとわからない感覚である。
この季節恒例の博多灯明ウオッチングが行われた。 これは秋の博多の夜の風景を約3万個の灯明で幻想的に照らし出すイベントである。
すなわち博多に古くから伝わる千灯明を現代風にアレンジし灯明アートと呼ばれる灯明を利用するものである。 この千灯明とは博多の神社やお寺では、夏場から秋口にかけ今もなお行われている行事で、神社や寺社などに灯明を並べた油を入れた小皿の灯明に子供達が火を灯したり消したりして、家内安全などを祈願する行事だそうである。 150万都市でありながら、まだ中心部のこのような伝統が引き継がれている。 やっぱり博多は素晴らしい街である。
今日から1年生の応用化学自由研究が始まる。 これは、学生自身が選んだトピックについて調べ、まとめて発表するものである。 今回は6名の担当だが、3名のグループで行う予定である。 化粧品関係のテーマということで、担当する学生が女性のみになってしまったが、最近の化粧品開発には、最先端のナノテク技術もふんだんに取り入れられており、結果が楽しみである。 ただ、最近、あまりにもネット上で情報が溢れているのも考えものである。
久留米工業高等専門学校生物応用化学科の石井努先生の講演会が竹中先生のお世話で行われた。
内容は、ドナー・アクセプター分子の会合による発光性ナノ空間の構築に関するもので、非常に面白かった。 実は、石井先生は、私が九州大学で助手だった頃の大学院の学生であった。 立派な研究者になってくれてほんとうに嬉しい。 地道に研究活動は続けてもらいたい。
夕方からは、鉄なべで懇親会が行われた。 刺身と餃子という組み合わせの食事であった。
最近、スイスで徴兵制の是非を問う国民投票が実施された。 その結果、有権者の73%という圧倒的多数が徴兵制の廃止に反対し、26州すべてで廃止反対派が勝利したようである。 スイスは、人口800万人だが、総数15万人の規模の軍隊を持つ。 これを単純に日本の人口に当てはめると、何と220万人規模の軍隊となる。 まして、シェンゲン協定で、国境自体意識することもないような周辺国の環境を考慮すると、やはり強大過ぎる軍事力と言えるだろう。 そこで、私の大好きな“知識人”“文化人”の言葉を借りれば、19~34歳の男性全員に兵役を課す国民皆兵制のスイスは、右傾化し、戦争準備国家ということになる。 しかし、そんな国でないことは明白である。 たぶん、彼らの国家感の中には、小国スイスが永世中立を維持し、自由と平和を堅持するための一つの大きな手段として軍事力も不可欠という当たり前の感覚が根ざしているのだろう。 これに対して、日本の置かれている環境は、スイスとは正反対であることも明らかである。 国の独立と平和を守るということは、大変な負担が伴うのである。 私の大好きな“知識人”“文化人”のように「平和、平和」とただ叫ぶだけでは、あまりにも無責任である。
話題になっている日本初のクルーズトレイン「ななつ星in九州」が本日から運行を開始するそうである。 3泊4日コースと1泊2日コースをそれぞれ週に1回ずつ運行するということで、料金は15万円から55万円と非常に高額である。 それにも関わらず、予約が殺到し、平均倍率は9倍を超えたそうで、来年の6月まですべて一杯ということである。 JR九州の戦略が当たったとも言える。 客車は7両で14の個室があり、定員は約30名とうことである。 つまり、1両約4名で占有することになる。 うわさでは、JR東日本、西日本も、同様な豪華クルーズトレインを計画しているらしい。
10月14日は「鉄道の日」である。 これは、1872年10月14日、新橋~横浜間に日本初の鉄道が開通したことを記念したものである。 最初は外国の真似であった鉄道技術であるが、140年が経過した今日、名実ともに世界一の鉄道大国であることは間違いない。 新幹線が東京から博多まで、1179キロ、約5時間以上走って、当たり前のように定刻で到着するなんて、外国から見たら、まさに神業であろう。
ただ、鉄道ファンの一人として、あまりにも快適で、あまりにも洗練されてしまうと、興味が薄れるのも事実である。
10月に入っても暑い日が続いたら、ようやくこの連休からほぼ平年並みになり涼しくなった。 たぶん、1年で最も過ごしやすい季節だろう。 何かと忙しかった週末が続いたが、今日は自分に時間が作れる。
こんな時は、自宅のバルコニーで、お気に入りの音楽と共にのんびり過ごすのが大好きである。
どこまでも続く空を見ているとまた旅に出たくなる。
九大先導物質化学研究所教授の友岡先生の講演が行われた。 数年前日本化学会学術賞を受賞された方で、講演内容は、新しい視点から開拓された分野で非常に面白かった。
また、研究の背景などもわかりやすく説明されたのは、学生にとっても非常に有意義な時間となった。
講演後は懇親会を行った。 酒を飲みながら、研究や教育、学生の話、そして大学のウラ話を聞くのも悪くはない。
13日に56回目の誕生日を迎えるので、学生諸君からお祝いのケーキを戴き、皆と一緒に食べた。 いくつになっても楽しいものである。
またプレゼントももらった、何でも睡眠状態をチェックできるものらしい。 嬉しいが、そんな歳になってしまったのかと思ってしまうのも事実である。
今年のノーベル化学賞に南カルフォルニア大学(USC)のArieh Warshel教授が選ばれた。 USCはポストドクで2年間お世話になった大学で、当時、私が所属していた研究室のOlah教授(1994年、ノーベル化学賞)に続き、化学科二人目のノーベル賞受賞者である。
ポストドク後も、共同研究その他で、十数回、訪問しているので、まさに第二の母校であり、今回の受賞は特に嬉しい。 Arieh Warshel教授は、イスラエルのご出身で、ほんとうに温厚で静かな先生というイメージが強かった。 USCは、世界大学ランキング56位(京都大54位)だが、化学科に二人の現役ノーベル賞受賞者がいることになる。 今回は、理論化学の受賞であり、またOlah教授はハンガリー出身、Warshel教授はイスラエル出身である。 やはり、アメリカの大学の懐の深さとスケールの大きさを改めて感じてしまう。 今年の10月末にUSC訪問の予定なので、Warshel教授にもお会いできるのを楽しみにしている。
九州工業大学は、2009年に創立100周年を迎えました。本年春には、記念事業の中核である百周年中村記念館が戸畑キャンパス内にオープンし、21世紀のものづくり立国を支える工学系大学として新たな一歩を踏み出しています。
工学部応用化学科も2011年に創立100周年を迎え、次の100年に向けて教育と研究の一層の充実をめざしています。
本シンポジウムでは、九州工業大学工学部応用化学科を経て現在第一線で活躍されている先生方に研究の最先端をご講演いただき、最近応用化学科に着任した教員による話題提供と合わせて、21世紀をリードする応用化学研究を展望します。
主 催 九州工業大学工学部応用化学科
日 時 2013年11月30日(土) 10:00-17:00
会 場 九州工業大学戸畑キャンパス百周年中村記念館
参加希望者は
1) 氏名
2) 勤務先
3) 卒業年度(旧教職員の方は在籍時期)
4) 懇親会参加希望の有無
5) 連絡先(電話番号およびe-mail)
を下記連絡先にメールでお申込ください
e-mail: sympo21@che.kyutech.ac.jp
担当:柘植、荒木
プログラム
10:00—10:10 開会挨拶、趣旨説明
(座長:山村 方人)
10:10—10:40 招待講演 近藤 昭彦(神戸大学)
非可食バイオマス原料からの燃料・化学品生産
10:40—11:10 招待講演 三原 久和(東京工業大学)
設計ペプチドライブラリーを利用するタンパク質・細胞分析チップ
11:10—11:30 依頼講演 佐藤しのぶ(九州工業大学)
歯周病診断を目指した電気化学的バイオセンシング技術の開発
11:30—12:00 招待講演 梶原 稔尚(九州大学)
高分子ブレンド・コンポジットの溶融混練
12:00—13:10 昼食
(座長:荒木 孝司)
13:10—13:30 依頼講演 北村 充(九州工業大学)
安定で取扱い易いジアゾ化剤 — グアニジノジアゾニウム塩の合成と反応
13:30—14:00 招待講演 市川 淳士(筑波大学)
炭素-フッ素結合の切断を利用する合成反応
14:00—14:30 招待講演 山口 雅彦(東北大学)
ラセン芳香族化合物の合成と機能
14:30—15:00 コーヒーブレイク
(座長:植田 和茂)
15:00—15:20 依頼講演 村上 直也(九州工業大学)
表面形状制御による酸化チタン光触媒粒子の高活性化
15:20—15:50 招待講演 高橋 誠治(JFCC)
JFCCマテリアル・プロセッシンググループの研究開発
15:50—16:10 依頼講演 中戸 晃之(九州工業大学)
無機結晶から液晶をつくる —— ナノシート液晶の世界
16:10—16:40 招待講演 小倉 裕直(千葉大学)
未利用熱駆動ケミカルヒートポンプによるエネルギーリサイクル利用システム開発
16:40—16:50 閉会挨拶
17:00— 懇親会
田川市にある料亭「あをぎり」に行ってみた。 ここは大正3年に建てられた伝統的な民家と昭和9年に建てられた迎賓館から成る近代建築遺産であり、初代田川市長を務めた林田菊次郎の旧邸だそうである。
玄関には、あの「青春の門」(1975年)の写真がたくさん飾ってあったが、何でも筑豊ロケの際にスタッフがここに泊まったということである。
時間があったので建物の中も詳しく案内して戴いた。 この建物も日本の激動の時代を生き抜いてきたのだろう。
玄関ロビーにあった伊田駅での出征兵士を送る光景には心打たれた。
JABEE(日本技術者教育認定機構)審査の二日目、審査員からの面談を受けることになった。 最近、面接することはあっても、面接される機会はなかったので、久しぶりに緊張した。 まあ、良い経験であった。
帰宅時に地下鉄に乗ったところ、車内の全ての広告がすべて同じであった。 さらに6両全部が同じであった。 確かにインパクトはあるかもしれないが、ちょっと異様な光景である。
それも全身脱毛革命なんて文字が躍っているとなおさらである。 こんなふうに1編成すべて貸し切るといくらなのだろうか。