今週は、ヴィヴァルディの合奏協奏曲集[調和の霊感]である。 1711年頃の作品なので33歳頃の作曲と思われ、まさに大作曲家としての道を踏み出そうとしている時期のものである。 1台から4台のヴァイオリンのための12曲からなる協奏曲集である。 部分的に、ここでも紹介したコレルリ以来の合奏協奏曲のスタイルも含んでいることから、上記のように呼ばれている。 解説によると、急-緩-急の三楽章から成る典型的なヴィヴァルディ型協奏曲の形をとっているそうである。 とにかく、出版された時には、ヨーロッパ各地で、大きな反響があったらしい。 どの曲も親しみやすく、絶妙なハーモニーが最高である。 あの有名な四季よりも楽しめる作品である。 なお、あのバッハが、第3,9,12番をチェンバロ独奏用に、第8、11番をオルガン独奏用に、第10番を4台のチェンバロ用に編曲している。 その点からも、素晴らしい作品である。 イ・ムジチ合奏団のものが良い。
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