ほんとうに久しぶりに早良区の西新(我々は当たり前のように、”にしじん”と呼んでいるが、よく考えると難読地名である)界隈を歩いた。 中学の校区内でかつ高校からも近かったので、大学に入学するまでは、毎日のように通っていた場所である。
まずは、近くの祖原山に寄ってみた。 まあ丘みたいなものだが、よく遊びに来ていた。 確か藤棚のようなものがあったと記憶しているが、当たり前だがもうなかった。 ただ、それ以上に、そこから眺める街の変貌ぶりには驚かされた。
実は、この祖原山は1274年の文永の役、1281年の弘安の役では、この一帯で元軍を迎え撃ったとあり、その時の陣がここにあったことで知られている。
この辺りは、交通の便も良く、また学校区も良いことから、何となく高級な住宅街になっているが、子供の頃には、そんなことは全く感じなかった。
西新の商店街は、店舗はすべて変わってしまっているが、当時の雰囲気がまだ残っていた。
そんな中、ほぼ唯一残っていたのが、「蜂楽饅頭」店である。 もちろん建物は変わっているが、さっそく入ってみた。
販売が基本だが、隣りにちょっとしたスペースがあって食べることもできる。 この向かいに「まあちゃんうどん」があったと記憶しているが、高校の帰りにうどんと饅頭を食べたものである。 黒あんの味は変わっていなかった。
口に含むと、怖いものもなく夢がたくさんあったあの頃が蘇ってきた。 時は流れた。
From Face Book: Walking around my old home town.