旅はまだ終わらない(旧構造有機化学研究室)

構造有機化学研究室(1992-2023)のホームページを引き継いだものです。

働き方改革

2019-06-21 18:21:02 | 日々思うこと

     

経済協力開発機構(OECD)が各国の教員の労働時間を調べた結果の一つである中学校教員の仕事時間に関する報告が出ていた。 予想どおり、日本が1週間当たり56時間で世界最長となっている。 ただ、この表を見て思ったのだが、この数字はまさに現在の日本の姿を反映している。 アメリカと比較するとよくわかる。 1週間の労働時間は、アメリカがちょうど10時間少ない、ところが、授業時間は逆に10時間多い。 すなわち、日本では学校教育の根幹である授業以外の仕事がとんでもなく多いことが明確である。 これは大学にも当てはまる。 仕事時間が長く、教育と研究の時間が短い。 例えば、定員が一人多いとか少ないと言っては集まって会議。 意味もなく毎年のように時間割を変えるために集まって会議、入試倍率が2-3倍なのにいくつも選抜方法を考えるために集まって会議、もう枚挙に暇がない。 これは大学だけではないであろう。 これでは日本の生産性が世界の中で最低レベルなのも納得である。 何か、日本独特のルールが、もう世界の潮流から大きくずれてしまっているような気がする。 せっかくの「働き方改革」、このような“無駄”を省いていけば、皆、ハッピーになり、まだまだ日本は成長できると思うのだが。 ちなみに、この表からアメリカと同じ授業時間を持とうとすると、約1.5倍長く働かないといけない。 この数字、面白いように他にも当てはまる。

From Face Book: Quitting chain of waste.

コメント
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