旅はまだ終わらない(旧構造有機化学研究室)

構造有機化学研究室(1992-2023)のホームページを引き継いだものです。

太刀洗平和祈念館(1)

2018-11-05 12:26:15 | 福岡ローカル

     

「太刀洗平和祈念館」に訪れる機会を得た。 ここは、現在の朝倉郡であるが、実は東洋一と言われた陸軍飛行場があった。 遡れば、100年前の1919年に完成した飛行場から始まっている。 どうして、福岡県の朝倉具郡かというと、中国大陸に向かう航空隊の中継基地の役割、海岸から距離があり敵艦隊の艦砲射撃の影響を受けないこと、飛行場に適した広大で障害物のない場所であることなどが理由とのことである。 

     

     

特に、太平洋戦争中は飛行機操縦教育における拠点のひとつとなっていた。 この大刀洗の空に米軍機が襲来したのは、終戦の年となる昭和20年3月27日のことで、アメリカのB-29の大編隊から、絨毯爆撃を受け、6波にわたる攻撃で飛行場は壊滅的な打撃を受けた。 

     

     

特に、当日、修業式を迎えていた、近隣の「立石国民学校」の幼い児童31名の命が、この空襲によって瞬時に奪われた。 そこは、「頓田の森」と呼ばれており、今も残っている。 

     

     

また、この飛行場は特攻隊の中継基地として、多くの若き特攻隊員たちの出撃を見送った場所でもある。 館内には、彼らの遺影とともに、遺書や手紙が数多く展示してあった。 なお、館内の写真撮影は零戦三二型のみ許可されている。 休日であったが、多くの若い人の姿があった。 今を生きる日本人として、必ず、訪れて欲しい場所である。

     

From Face Book: Tachiarai Peace Memorial Museum (1)

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