カルフォルニア州立大学サンノゼ校を訪れる機会があった。 約33000人の学生が在学しており、またアジア系、ヒスパニック系の学生が多いことでも知られている総合大学である。
この大学は、日本語に訳すと少しややこしいのだが、UC(University of California)システムとは異なる大学群に属している。 英訳は、California State Universityである。
常に、世界の大学のトップランキングを占めているUCバークレー、UCロサンゼルス、UCサンフランシスコ、UCサンディエゴ、UCデービス、UCサンタバーバラが研究中心の大学であるのに対して、このCalifornia State University群は、明らかに教育や実践力育成に力を入れている。 化学科の先生と少し話したのだが、博士課程はないということであった。 適切な棲み分けのような気がする。
最近の日本の大学の状況を見ていると、個性を出せとか言われながらも、どの大学の目標にも「グローバル化」と「ガバナンス強化」の二つの単語が躍っていることに代表されるように、同じ土俵で競り合っている。 もっと、いろいろと競うことのできるたくさんの土俵があっても良い。 特に中堅の大学の教員は、狭い土俵での争いに疲弊してしまっているような気がする。 ちなみに、UCシステムは、10キャンパス、そして、Cal Stateシステムは、23キャンパスを有している。
From Face Book: I have visited San Jose State University, one of the 23 CSU campuses.