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日本の奇祭24「かなまら祭・恐山大祭」

2014年06月02日 | 日本の奇祭

一年を通して日本全国の各市町村で何らかのお祭りが必ずあります。

故郷を思うとき、まず思い出されるのが祭りではないでしょうか?

 

ただ世の中には、地元の人には普通で真剣なんだけれど、

外部の人から見ると摩訶不思議な世界に見えてしまう祭りがあります。

これを世の人は「奇祭」と呼びます。

 

奇祭とは、独特の習俗を持った、風変わりな祭りのことと解説されています。

 

これを、人によっては「とんまつり(トンマな祭)」

「トンデモ祭」とも呼んでいるようで、

奇祭に関する関連書物も数多く出版されています。

よく取り上げられるのは、視覚的にインパクトがある祭り

(性器をかたどった神輿を担ぐ祭りなど)がよく話題になりますが、

ほかにも火を使った祭りや裸祭り、地元の人でさえ起源を知らない祭りや、

開催日が不明な祭りなど、謎に包まれた祭りはたくさんあるようです。

 

これから数回に渡って奇祭を特集していきます。

その多彩さに驚くとともに、祭りは日本人の心と言われるゆえんが、

祭りの中に詰まっていることが理解できるでしょう。

 

特に言う必要はないと思いますが、

以下にふざけて見えようと馬鹿にしているように見えようと、

れっきとした郷土芸能であり、

日本の無形民俗文化財だということは間違いありません。

 

今回は、神奈川県のかなまら祭と青森県の恐山大祭です。

 

かなまら祭(金山神社:神奈川県川崎市川崎区)

 

金山神社は、神奈川県川崎市川崎区の若宮八幡宮境内にある神社で、

鍛冶の神様を祀っている神社ですが、

江戸時代川崎宿の飯盛女達の願掛けに端を発し、

この「かなまら祭」が行われるようになりました。

商売繁昌、子孫繁栄、安産、縁結び、夫婦和合のご利益があるといわれます。

また近年、エイズ除けの祭りとして国際的にも有名になりました。

 

 

特にピンク色の巨大な男根みこしを、ニューハーフの人々が担ぎます。

近くニューハーフクラブが企画し世界寿からゲイが集まるそうです。

毎年、4月第1日曜日に「かなまら祭」は開催されます。

 

ご神体

 

 

かなまら大神輿

 

巫女を先頭に面掛行列

 

かなまら祭りの祭事予定

 

宵宮   18:00~18:20

 

「おぶっく」と呼ばれる陰陽の形をしたお供えがお米の粉で作られます。

 

 

御火取祭 11:00~11:15

 

火打ち石で火を切り出し「篝火」に点火、お祭りが始まります。

 

例祭   11:15~11:45

 

神前にて祭事が執り行われます。

式後、お神酒(濁酒)と煮干しが振る舞われます。

 

神輿御霊入れ式 11:45~12:00

 

かなまら大神輿、かなまら舟神輿、エリザベス神輿に御霊を入れます。

 

大根削り 12:00~12:30

 

 

かなまら講有志により大根を削り、神前に供える男形、女形を作ります。

 

面掛行列 13:00~14:30

 

神輿の巡幸を中心に、面をかぶったり、

仮装をした人々が参加して行列ができます。

参加は自由で袴、着物、刀など用意されています。

 

■進路 神社~商栄会通り~表参道~布間提灯店折り返し~

清浄光院左折~用品店右折~商栄会~神社

 

■行列 金棒―若宮祭祀舞―道中奉行―川崎古式消防記念会―

大麻―塩撒き―猿田彦―神官―お神酒(振る舞い酒)―総代―

来賓―参加者―かなまら講―エリザベス神輿―舟神輿―かなまら神輿

 

 

地べた祭り 15:00~16:45

 

境内に茣蓙が敷かれ、盛大な宴会となります。

○面掛行列優秀者表彰

○オークション(大根削りの大根、その他が競りにかけられます。)

○演芸 (自由参加)歌、踊り、カラオケ何でもOK。

 

【交通アクセス】

電車:京浜急行「川崎大師」駅下車すぐ。

 

恐山大祭(恐山一帯:青森県むつ市田名部字曽利山)

 

青森県むつ市田名部字曽利山の恐山一帯で行われるお祭りです。

 

 

7月20~24日の5日間は、年に一度の恐山大祭です。

恐山は、霊場として死者の霊魂が集まるところと信じられ、

この大祭には多くの信者が参拝して祖先の霊を供養し、

家族の安穏を願ってきました。

ことに、新仏の歯骨を恐山に納め、その霊の永遠の安らぎを願う習慣は、

昔から行われてきたものです。

この大祭の日に、

地蔵に祈ると亡者を苦行から救うことができるといわれてきました。

 

 

22日は上山式が行われ、22~24日は大般若祈祷、

20~24日は大施餓鬼法要が行われます。

また、期間中は、亡き人の声を口寄せするイタコの口寄せも行われます。

 

【交通アクセス】

電車:JR東日本「下北」駅からバスで「恐山」バス停下車、徒歩0分。

車 :八戸道「八戸IC」から国道338号線経由で150,分。

 

いかがでしたか。

祭りには底知れない魅力と気分を高揚させる何かがあります。

長年にわたって受け継がれてきた祭りには、

理屈では割り切れない人々の思いが詰まっているように思います。

たかが祭り、されど祭りといったところでしょうか?



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