日本100名城とは、財団法人日本城郭教会が2007年(平成19年)に迎える
設立40周年の記念事業の一環として、
2005年(平成17年)に日本国内の名城と呼ばれる城郭を公募したもので、
歴史や建築の専門家などにより、
観光地としての知名度や文化財や歴史上の重要性、
復元の正確性などを基準に審査の上選定、
2006年(平成18年)2月13日に発表したものです。
ちなみに、認定は4月6日「城の日」に行われました。
今回から、沖縄地方(98番~99番)です。
98番 今帰仁城
今帰仁城
今帰仁城(なきじんぐすく、なきじんじょう)は、
14世紀に琉球王国三山時代の三山の一つ・北山王の居城だったところです。
別名を北山城とも呼びます。
城内からは中国や東南アジアなどの陶磁器が多量に出土し往時の繁栄が伺えます。
北山は尚巴志に1416年に滅ぼされますが、
北山が滅ぼされた後も旧北山統治の要所として引き続き使用され、
北山監守が派遣されました。
1609年の薩摩藩による琉球侵攻の際には、その攻撃の第一目標となりました。
現在も石垣などの遺構の整備が進み、
今帰仁城跡として1972年5月15日に国の史跡に指定されています。
門から城の中心部へと向かう階段の左右にはカンヒザクラの並木があり、
毎年1月末~2月始めに開花します。
本部町の八重岳などと並び、沖縄県の桜の名所として知られています。
城内には志慶真乙樽歌碑や山北今帰仁城監守来歴碑記などの碑もあります。
2000年11月に首里城跡などとともに、
琉球王国のグスク及び関連遺産群としてユネスコの世界遺産に登録されました。
[所在地]
沖縄県国頭郡今帰仁村
[交通アクセス]
空路:那覇空港から車で那覇ICより高速道路にのり、許田ICで降り、
国道58号線を経由して約1時間40分。
バス:高速バスまたは20番系統(名護西線)で名護バスターミナルまで。
バスターミナルで66番系統(本部半島循環線今帰仁廻)で今帰仁へ、
下車徒歩約15分。
99番 中城城
中城城
中城城(なかぐすくじょう)は、15世紀の琉球王国・尚泰久王代、
護佐丸のグスクとして知られています。
城壁の増築により現在見られる規模になったと考えられますが、
築城の時期は不明です。
中城城は当時貿易港であった屋宜港から2㎞ほど離れた
標高約160mの丘陵上にあり、
中城村の北西から北中城村の南側に伸びていく丘陵の東崖縁を天然の要害とし、
グスクの中で最も遺構がよく残っていることで知られています。
石垣の上に立つと西に東シナ海、東に中城湾、
さらには洋上の島々まで見渡せます。
[所在地]
沖縄県中頭郡北中城村・中城村
[交通アクセス]
空路:那覇バスターミナルより
バス:30番・泡瀬東線/58番・馬天琉大泡瀬線(東陽バス)、
52番・与勝線(沖縄バス)で「中城小学校」バス停下車徒歩約30分、
「久場崎」バス停下車徒歩約30分、「安谷屋」バス停下車徒歩約10分。
10月に入って急に涼しくなりましたね。
また、台風の時期とはいえ太平洋上の何処かに必ず発生しています。
その影響かはっきりしない日が続いています。
以前の10月といえば雨が少なく晴れる日が多いことから、
学校関係では運動会が花盛りの季節でした。
最近では稲刈りの時期が早くなったり、
運動会を行う季節が秋でなくなったり、
温暖化でなかなか紅葉にならなかったりして季節感が薄れているようです。
食べ物にしても何を食べるかによって季節を感じていたところがあったのですが、
養殖や温室栽培で季節感が麻痺している感があります。
都会に、いえ今は田舎でも自然への依存度は減ってきています。
その季節しか味わえない風物や味覚を堪能するために
本当の自然を求めて出かけてみませんか。
きっと素晴らしい発見が待っているはずです。