10倍楽しむ為の旅no心得

海外・国内問わず、旅は楽しいもの。
人の知らないちょっとしたアイデアや豆知識で
より快適な旅を。

どうして旅行で疲れるの?

2009年03月23日 | 海外旅行
先日、あるツアーでニュージーランドに
行ってこられた人が言っていました。

「疲れた」って、
どうして旅行に行って疲れるんでしょうか?

その方、60代なんですが、
海外旅行に行くのは今回が始めてで、
機内に手荷物を持ち込んでいいかも
知らないような人でした。

そんな人が、
始めて行った海外旅行で疲れて帰ってきたら、
もう一回行こうなんて思わないですよね。

実際に「海外はもうういいわ」って言ってましたよ!

私も母を連れて海外旅行をしようと思い、
知り合いの旅行社に相談したら、
「ツアーなんてダメだよ」って言われ、
個人旅行にした経験があります。

ツアーの企画で商売をしている旅行社が
ダメ出しをするツアーって一体何なんでしょうね?

実際の話、
日本人は格安とか大安売りとかバーゲンとか
福袋とか何か分けの分からないもの、
安そうに思える、割安感があるものが大好きなんですね。

だからパッケージツアーなんていうと、
得をした気分になって、
実際には割高だという事に気づかず参加するんですね。

確かに全食事付、
全行程日本語ガイドが同行しますっていうツアーは、
外国へ行き慣れない人や英語の話せない人にとっては、
安心かもしれません。

しかしですよ、考えても見てください。
全行程ガイドが同行という事は、
全ての行動を制限されるという事です。
極端に言えば、刑務所の囚人と変わらないとうなもので
決まった時簡に食事をし、
決まった場所だけに行く、
しかも同行者の費用はあなたが負担しているのですよ。

行きたくもない土産物屋に連れて行かれ、
朝早くから夜遅くまで引っ張り回され、
おまけに食事は何処の国に行っても、
日本食と中華が定番で、
これじゃ海外に行っても楽しくないし、
疲れるのが当たり前ですよね。

一説には、
土産物屋に寄るのはリベートがあるからで、
日本食はガイドが食べたいからと言われています。

本来、旅行というものは、
日常と違う文化に触れ、
体と心をリフレッシュするために行くもので、
分刻みのスケジュールで、
寝る間も惜しんで見て回るものではないと思います。
あまりの強行スケジュールに、
標高の高い所にある都市に行くと高山病になったり、
移動バスでは景色を楽しむどころか
睡眠の場と化していたりするのです。

しかし、
日本人はこの団体行動というものに
慣れきっているところがあり、
分刻みでスケジュールが入っていないと
気に入らないという人もいるようです。

その証拠に、
帰国の便まで自由行動ということになると、
ほとんどの人がホテルの部屋から一歩も出ないらしいのです。

海外にもっと行きたいという人たちがいるのに、
何故に今の旅行業界は不況なのでしょうか?
円高が進み、旅行者にとっては有利な時です。
まして団塊の世代が、
今やっと遊べる時になったのです。
何故…、
それは営利目的に走った旅行社が、
本来の旅の目的を忘れ、
安易に詰め込み式のツアーばかりを作っているからです。

旅行とは憧れであり、思出作りです。
もっと人に優しいツアーを作ってくれる事を
切に願っているのは私だけでしょうか?

失われ行く世界遺産?

2009年03月09日 | 一般知識
最近の海外ツアーには
必ずと言っていいほど世界遺産巡りが
一つや二つ含まれています。

確かに世界遺産と言われれば、
見てみたいと思うのは私だけではないでしょう。
なんたって世界には世界遺産と名のつくものが、
850ちかくもあるのですから。
今も観光誘致のために、
世界遺産の登録請求は後を絶たず、
増え続けているのが現状です。

こんなことが地元の古老たちの間で
囁かれていると新聞報道がありました。
それは、
世界的に人気の「マチュピチュの遺跡」での事で、
古老たちによると、
押し寄せる観光客で遺跡が崩れる恐れがあると
今すぐということはないにしても
近い将来必ず崩壊すると言っているそうです。

最近では、1日2便だった観光列車は4便になり、
マチュピチュに登るバスは、
ひっきりなしに往復を繰り返し、
観光客を運んでいきます。
遺跡の中は、押し寄せる観光客で溢れています。

以前は、遺跡の入口に建つ、
サンクチュアリホテルに宿泊できたのですが、
今は予約で一杯でなかなか泊まれません。
昔は無かった売店が出来たり、
公衆トイレでは1ドルを徴収されます。
ちょっと不思議なのは、
トイレを使うと領収書をくれるんですが、
何の為なんでしょうね?

まあ、遺跡の崩壊に関する懸念は、
マチュピチュの遺跡に限った事ではありません。
アンコールワットしかり、
今だに内戦がつづくアフガニスタンの遺跡も
人為的な崩壊が進んでいます。

世界遺産に登録するという事は、
人類の遺産や人類の干渉を受けなかった自然を
後世に伝えるため
保護するのが目的で世界遺産の指定を受けているのです。

決して町おこしや観光誘致の為に
行われているのではないのです。
極論から言えば、
世界遺産の指定を受けた場所や地域は、
人の立ち入りを禁止し、
保護するのが妥当だろうと思います。

このような観点からか、
マチュピチュの遺跡も近く入場制限があるという話が
地元で出ていますのも
世界遺産の趣旨から言って妥当なものではないでしょうか?