10倍楽しむ為の旅no心得

海外・国内問わず、旅は楽しいもの。
人の知らないちょっとしたアイデアや豆知識で
より快適な旅を。

機内持込制限って何?

2009年10月05日 | 入・出国手続き
機内持込制限品ってどんなものかご存知ですか?

凶器となり得る物品全てに関し、
機内持込制限品目として航空機内への持ち込みが
禁止されています。
刃物などの機内への持ち込みは
航空法違反であり50万円以下の罰金の対象となります。

なお、米国など海外からの出発時に、
それらの物品が保安検査場にて発券された場合、
その国の法律に則り、罰金を課されることがあります。

また刃物類、強打すること等により凶器となり得るもの、
先端が著しく尖っているもの、
その他凶器となり得るものは機内持ち込みができませんので、
受託手荷物の中に入れなければなりません。

その他に最近変更になったものと言えば、
液体物の持ち込み制限ですね。

ハイジャック防止の為、2007-3-1より機内への
液体物持込制限が施行され、
機内へ100ml以上の液体物(水などの飲料水、香水、ジェル状のもの、
ペースト、ローション、歯磨き粉、クリーム、マスカラ、スプレーなど)の
持ち込みが禁止されています。

この制限内容は世界各国の空港でも共通であり、
経由地空港での乗継ぎでも同様なチェックが行われます。

このハイジャック防止というのもよくわからないのですが、
おそらく金属探知器に引っかからないような、
液体爆弾(ニトログリセリンなど)の大量の持ち込みを
警戒したものと思われます。
でも、100mlでも持ち込まれて爆発したら
きっと飛行機に穴が開いて墜落しますよね?
これって量じゃなくって種類の検査が必要なんじゃないのかなあ?

なお、機内持込手荷物として液体物水などの飲料水、香水、
ジェル状のもの、ペースト、ローション、歯磨き粉、クリーム、
マスカラ、スプレーなど)を持ち込む時は、
100ml以下の容器に入れ、
容器に入ったものを縦+横=40cm以内の透明のジッパー付きの
ビニール袋に入れ、
セキュリティチェックの際、係員に提示しなければなりません。

みなさんもよく空港の免税店で
お酒とかタバコとかチョコなんかを買われますよね。
せっかく買った免税品なのに
買う場所によっては乗り継ぎの時に没収されることがあるんです。

例えば、
EU(欧州連合加盟国)外の空港(日本の空港を含む)で
買った免税品の液体物(化粧品・酒・飲料水など)は
EUの乗継空港で乗継ぎする場合、
乗継便には免税品を機内に持ち込むことはできません。
これらの品物は没収されます。

ところが、
EUの空港で購入した免税品は
EUの乗継空港で没収されずに機内持込が可能なのです。
ただし、
乗継空港で購入した免税品の液体類(化粧品・酒・飲料水など)は
店舗で袋に入れられ封印されたまま、
最終目的地の空港に到着するまで開封しないことを条件に
機内に持ち込むことが可能となります。
検査の際、この袋と免税品のレシートを提示しなければなりません。

また、可燃物であるスプレー缶などはどうなんでしょう?

機内持込手荷物として持込むことはできませんが、
受託手荷物(スーツケース)で預けることはできます。
スプレー缶は危険物とされていますが、
化粧品・医療品・スポーツ用品・日用品などのエアゾールは、
一缶容器当りの質量0.5kg以下または容量0.5litre以下
および一人当りの合計質量1kg以下および容量2litre以下であれば
受託手荷物として預けることができます。
(航空法施行規則第194条2項)

とまあ旅行に持ってはいけるんですけど、
危険物って言われると爆発しないのかって気になりますよね。

でも大丈夫!

旅客航空機の客室・貨物室は、
気圧・温度調節がされており、
蒸気の質量または容量であれば
化粧品のスプレー缶が破裂することはありません。

通常、貨物室の温度は約10℃ですが、
ペットが乗っている時は20℃前後に調整されています。
温度調整をしないと-6℃まで下がるそうですよ。

荷物の重量超過は大丈夫ですか?

2009年09月21日 | 入・出国手続き
海外旅行に行くとき、
ついあれもこれもってトランクに詰めて
重量超過したことってありませんか?

通常、
海外旅行の荷物には、
搭乗者が機内に持ち込む持込手荷物と
航空会社のカウンターで預ける受託手荷物があります。

それぞれの手荷物には重量と寸法の制限があり、
重量制限をオーバーすると超過手荷物料金を請求されます。

では、
その手荷物の寸法と・重量制限はというと、
持込手荷物の場合、
3辺の和(縦+横+高さ)が85cm以内の
ハンドバックやショッピングバック1個の他に
3辺の和(縦+横+高さ)が115cm以内で
寸法でいうとW55×H40×D25cm以内の手荷物1個とし、
両方の合計重量が10kg以内とされています。

なお、機内持込手荷物の寸法・重量制限は、
各発着便(米国便・欧州便など)や
各シートクラス(エコノミー・エグゼグティブ・
ファーストクラスなど)とも同一です。

次に受託手荷物の寸法および重量制限は、
行き先によって異なりますので注意が必要です。

米国(グァムを含む)・カナダ・メキシコ・ブラジルの場合、
エコノミーの場合、
3辺の和が158cm/個以内で重量が23kg/個以内、
個数は2個になっても(3辺の和が273cm以内)までで、
重量制限内であればOK。
エグゼグティブ・ファーストクラスは、
3辺の和が158cm/個以内で重量が32kg/個以内、
個数は2個まで。

欧州・アジア・豪州の場合、
エコノミー・エグゼグティブ・ファーストクラスともに
3辺の和および個数の制限はなく、
エコノミーの重量制限が合計20kg以内、
エグゼグティブの重量制限が合計30kg以内、
ファーストクラスの重量制限が合計40kg以内となっています。

一応、上記のようになっていますが、
例えば2人が一緒に旅行する場合、
各人の重量制限が20kgであっても、
2人合わせて40kg以内であれば問題はありません。
つまり、一人の手荷物重量が25kgだったとしても、
もう一人が15kg以内であれば問題ない訳です。
ただし、二人一緒にチェックインすることが条件です。

では、受託手荷物が重量超過した場合、
いったいどれ位の費用がかかるのでしょうか?

米国・カナダ・メキシコ・ブラジル方面へは、
手荷物の重量が無料手荷物許容量を超えた場合、
個数が1個超過するごとに次にチャージ料金が請求されます。

目的地によって料金が異なります。
グアム…8,300円
ホノルル・コナ…16,200円
バンクーバー・サンフランシスコ・ロサンゼルス…19,800円
シカゴ・ニューヨーク・メキシコシティ…22,000円
サンパウロ…34,800円
となります。

なお、2009年4月1日から
エコノミークラスの重量制限が
32kg/個から23kg/個以内に変更されたことに伴い、
23kg/個を超える32kg/個までの重量料か料金は、
5,000円/個またはUSD50/個となっています。

欧州便は一律ではなく超過した重量によって請求されます。
超過重量料金(円)=エコノミークラス普通料金(大人片道)×
1.5%×超過重量(kg)の計算に当てはめられます。

例で言うと、
東京-ロンドン間で5kgの重量超過の場合、
JAL片道458,000円×1.5%×5kg=34,350円となります。

最近スーツケース売り場に行くと、
TSAロックシステム適用と書いたものよく見かけます。
何だろうって疑問に思っている方多いと思います。
まあ、一般には新しい鍵の種類だろうくらいに
考えていらっしゃるんじゃないでしょうか?

実は、
2001年9月11日のアメリカ同時多発テロの後、
アメリカ便(ハワイ・グアム・サイパンを含む)の
空港での手荷物検査を強化したことに関係があります。
航空会社カウンターで預ける受託手荷物に関して、
X線検査次第でアメリカ連邦保安局(TSA)の職員が
スーツケースのロックを破壊して検査するようになったのです。
しかも、この施錠破壊に伴う賠償は一切ないのです。

このTSAの検査法に対して各航空会社は、
受託手荷物にロックをかけないよう注意を喚起していますが、
搭乗者から「施錠しないと心配…」という声が高まり、
この問題を解決する為に搭乗したのがTSAロックなのです。

これはTSAが認定したロックシステムで、
TSAロックを施錠した状態で手荷物を預けることができ、
万一の手荷物検査の際、
TSA職員がマスターキーで解錠して検査し、
何もなければ施錠した状態で戻してくれます。

アメリカのような技術開発が進んでいるところはいいのですが、
スーツケースの蝶番が壊されひもでくくって出てきたり、
スーツケースの側面に大きな穴が開けてあるなんて
ウソのようなことが本当にあったんですよ。
高級なスーツケースを持つより、
TSAロックのついた
何時壊されてもかまわないようなものを
買うのが得策のようです。

外国入国でのエトセトラ!

2009年07月27日 | 入・出国手続き
前回までは、
日本の出発や機内でのあれこれを
ご紹介いましたが、
いよいよ外国での入国です。

外国の空港に到着すると
到着案内(Arrival Information)に沿って、
入国審査カウンターに進みます。
ここで、
税関(Custom)や入国審査(Immigration)、
検疫(Quarantine)を受けることになります。

まずは検疫。
最近は新型インフルエンザの影響で、
検疫風景がテレビなどでも放映されていましたが、
通常は、世界保健機関(WHO)が指定した
伝染病の感染地域からの出発便や経由便の搭乗者に行うものであり、
ほとんどの国からの便では必要ありません。
だから気づかずに通り過ぎてしまうことがほとんどです。

次に入国審査。
外国人パスポート(Foreign Passport)と
表示されているカウンターに並び、
パスポートと入国カード(必要ならビザも)を提示します。
復路の航空券の提示を求められることもあります。

また、入国審査官から
滞在目的、日数、滞在先などを
英語で簡単な質問をされることがありますので、
答えられるようにしておきましょう。

普通は入国審査は一人ずつだと思っているでしょう。
でも、
家族であれば数人で一緒に審査を受けられるんですよ。
特に外国の入国審査官は優しいというか、
規則に縛られないというか、
先に審査官のところに行って
自分に家族を指差して
「My mother」とか「My father」とか言えば、
「Come here」とか言ってくれるので
そしたら一緒にパスポートなどを出して審査してもらいましょう。
ただし、日本の審査官は杓子定規なのでダメって言われました。
これって時間の短縮にもなるし、
不慣れな人がまごつくよりも効率的だと思うんですけどね。
ただ、いくら親族であっても
本籍や現住所が違う場合は、
個別の審査になりますのでご注意を。

また、入国カードを必要とする国と、
しない国がありますので確認が必要です。

これらをパスし入国スタンプを押されたパスポートを
返却されれば入国審査は完了です。

入国審査に関しては特例もあります。

ヨーロッパに旅行される方は、
シェンゲン協定の恩恵を受けられます。
シェンゲン協定とは、
ヨーロッパ各国において共通の出入国管理を可能にする協定です。

イギリスとアイルランドを除く
全てのEU加盟国およびEUに非加盟であるアイスランド、
ノルウェーとスイスの計30ヶ国(加盟国)が協定に調印し、
そのうち24ヶ国が施行しています。
つまり、シェンゲン協定加盟国間では
国境検閲所も撤去されています。

例えば、
シェンゲン協定に加盟しているフランスで入国審査をすると、
その後、ドイツやオランダなどの加盟国に入国する際は
入国審査が省略されます。
また、帰国の際は加盟国の出国審査を経て出国することになります。
反対に、シェンゲン協定に加盟していない
イギリスなどに入国する時は入国審査が必要となります。

また、アメリカへの入国には
米国国土安全保障省がテロリストの入国を
水際で阻止することを目的として
電子渡航認証システム(ESTA)のオンライン申請が
2009年1月12日から義務化されました。

この電子渡航認証システムというのは、
ビザ免除プログラムの一部であり、
アメリカに観光・短期商用などの目的(滞在日数90日以下)で
渡航予定のVWP(ビザ免除プログラム)参加国の
すべてのビザ免除の渡航者は、
アメリカ行きの航空機や船舶に搭乗する前に
オンラインで「渡航認証」を受けるというものです。

この申請に対する「渡航認証」の回答は、
通常、即座になされますが、
仮に回答が保留された場合は、72時間以内に回答がなされますので、
ビザ免除プログラム渡航者は、
出発の72時間前までに申請するのが目安になります。

電子渡航認証システムとは、
渡航におけるフライト情報・入国日・記入日・
サインなどに関係なく、
本人の「渡航認証」の有無を判断するシステムです。

なお、15日以内のグアム・北マリアナ諸島(サイパン・
テニアン・ロタなど)の滞在には、
電子渡航認証システムは不要です。

最後に税関。
入国審査を済ませると、
到着便のターンテーブルで預けておいた荷物を受け取り、
税関に進みます。
税関と言っても特別な場所ではなく、
出口の所にいる係官たちのことです。
もし入国した国の免税範囲外の手荷物があるときは、
税関申告書とともに申告します。
免税範囲内であれば到着ロビーに進みます。

これであなたは他国へ入国したことになるのです。

イエローカードってご存知ですか!

2009年06月15日 | 入・出国手続き
海外旅行も身近かになったというか、
手軽なものが増えていますね。
上海ツアー3日間全食事付29,800円なんてのも、
私のところにチラシが送られてきました。

でも、韓国、中国、台湾、香港、東南アジア、
ハワイ、サイパン、グアム…、
なんかもういいって感じしませんか?

時間をかけて行った割には、
見た目日本人みたいな人が
違う言葉しゃべっているだけ…なんて
経験ありませんか?

確かに近場の外国は、
安くて休みの取れない私たちにとって
魅力ではあります。
しかも、料金がめちゃくちゃ安い!
でも、旅行の本当の感動ってありますか?
ただ外国に行っただけって感じしませんか?

自分の人生にとって未体験の土地、
人種も生活も風習も違う、
言葉なんて全然判らない所、
それこそ異国という言葉が地でいくような、
ワクワクするような所に行ってみたいと思いませんか?

こんなことをいつも思っているから
私が海外に行く時は、
日常で味わえない刺激を求めているように思います。
だから、
変な所に行っちゃうんですよ。

でも、行くには準備が要ります。
韓国や中国のように簡単には行けません。

時間がかかるのはもちろんですが、
赤道周辺の国へ行くとなると
予防接種とかが必要となってきます。
いわゆるイエローカードですね。

イエローカードは、
「黄熱病予防接種証明書」とも言われ、
主にアフリカの熱帯地域や
南アメリカの熱帯地域の国々であり、
これらの流行国からインドや東南アジアの国へ
入国する時にも提示を要求されます。
また帰国時の乗り換えでも必要となる場合があります。

では、
なぜ予防接種が必要かというと、
入国の際に予防接種証明書の提示を要求する
国または地域があるので、
イミグレーションを通る為に必要です。
もう一つは、
日本にはない感染症に海外で感染することから
自分を守る為のものです。

だから目的地によっては、
コレラ、ペスト、C型肝炎、破傷風などの
予防接種も必要になってきます。

じゃあ、何処で受ければいいのってことになりますよね。

一般に病院や診療所では受付けていません。
専門診療所や保健所および検疫所で受けることができます。
ただし、黄熱病の予防接種については検疫所だけとなります。

予防接種が終ると、予防接種証明書が発行され、
パスポートと同じサインをすれば、
検疫所で所定の承認印を捺印してもらえます。
これでイエローカードはあなたのものです。

そうそう、
イエローカードは有効期限が10年ですから、
一度受けると当分受けなくっていいんですよ。

ただ、
黄熱病かC型肝炎か忘れましたが、
お尻に注射されるんで
非常に痛いですよ。

厳しいテロ対策!

2008年03月31日 | 入・出国手続き
今月初めから
念願のブラジルに行ってきました。

と言っても2回目なんですけど…。

とっても懐かしくって、
随分、街も変わっていました。

今回は、
ブラジル、ペルーと行ったわけですが、
前に行った時には考えなかったマイレージも
せっかくだから貯めてみました。

なんと、
往復で12,000マイルくらい貯まるんですよ。

そこで、
どこのマイレージが得か考えて、
航空会社も決めました。

スターアライアンスかワンワールド、
それともスカイチームかなんて悩んでいたのですが、
無駄な努力でした。

どうしてって、
まず、スターアライアンスが一番便利なのですが、
南米に行くための航空会社で重宝していた
ヴァリク・ブラジル航空が倒産して以来、
スターアライアンス加盟の航空会社では
南米に行くには非常に不便です。

ANAもスターアライアンスですが、
残念ながら南米には就航していません。

それでは、日本航空かというと、
サンパウロに行くには直行便があるのですが、
ペルーには飛んでいません。

もし、日本航空を利用して、
ブラジル・ペルーに行く場合は、
成田⇒ニューヨーク⇒サンパウロ⇒別の航空会社で
ブラジル国内⇒ペルー⇒サンパウロ⇒成田
という具合に遠回りをしなければなりません。

また、スカイチームは、
デルタ航空とかコンチネンタル航空が
日本⇒ブラジル⇒ペルーを結んでいますが、
マオレージを貯める方法が面倒なのと
使い道があまりありません。

そんな訳で、
ワンワールド加盟のアメリカン航空で
行ってきました。
これは、日本航空とも提携していますので
JALマイレージバンクカードで貯められるのです。

まあ、そこまでは良かったのですが、
アメリカン航空は、
アメリカで乗り換えなければなりません。

実際にはアメリカにトランジットをして
乗り換えて行くのですが、
行きはニューヨークでスーツケースを
一旦受け取り、預け直さなければなりません。

それも面倒ですが、
いちいちパスポートコントロールを
通貨しなければなりません。

成田で乗る時、
持ち物検査で上着を脱がされました。

ニューヨークでは、
パスポートコントロールで
少しの質問と両手人差し指の指紋、顔写真を
撮られ、
持ち物検査では、
上着はもちろん、今度は靴を脱げといわれました。

帰りは、
上着、バッグ、ポケットのもの、
靴を脱いで待っていると、
ベルトをはずせだって、
何回か通ると今度は服を脱げなんて
言い出すんじゃないかと思ってしまいました。

まあ、
アメリカもテロで大変な目にあったから
分からないでもないのですが、
明らかに異常ですよね。

入国するならともかく、
トランジットですよ、
いい加減にしてほしいですよねえ。

そんなことで、
ヨーロッパ回りで南米に行く人も
最近はいるようですよ。

でも、アメリカンで良い事は、
成田までの日本国内での
飛行機の乗り継ぎは
なんとタダなんですよ。

しかも、貯まったマイレージで
JALに乗れるんですから
まあ、アメリカンで正解だったのかなあって
思っています。