10倍楽しむ為の旅no心得

海外・国内問わず、旅は楽しいもの。
人の知らないちょっとしたアイデアや豆知識で
より快適な旅を。

こんなことしないでください?

2009年01月26日 | エピソード
前回、旅先での危険についてお話ししましたが、
身に覚えのある方もいらっしゃったんじゃありませんか。

私なんか海外に行くたんびに
いろんな体験をしています。

一度なんか、
あわやという目に会ったんですよ。

それは、
ブラジルのレシーフェという町でのこと。
一緒に行った仲間とレストランで
食事をしていた時、
地元の?女の子たちがいたのですが、
一緒に飲もうということになって
我々のテーブルにやってきました。

ところが、
我々の中の一人が酔っぱらって、
女の子と喧嘩になってしまいました。

女の子たちは帰るといって、
タクシーに乗り込んだのですが、
どういうわけか一人の女の子が私の手を引いて
タクシーに引っ張り込みました。

強引に振り払えば振り払えないことはなかったのですが、
好奇心に負けてタクシーに乗り込んでしまいました。

これは無謀というほかない行為で、
言葉も良く分からない娘と
何処へ連れて行かれるか分からないのに、
一緒についていったんですね。

タクシーは全然知らないセントロ、
つまりダウンタウンに向っていました。

まあ、私に心の中では
タクシーでホテルに帰ればいいやっていう
軽い気持ちがあった事は否めません。

ところが、
タクシーに乗ってから
ドル紙幣しか持っていない事に気づき、
まずは両替をしなきゃって思いました。

特に当時はデフレが深刻化している時で、
最初にまとめて両替するよりも、
必要な時に必要なだけ両替するほうが得だったのです。

でもダウンタウンでは
現地のお金しか使えないんですよね。

ブラジルは日系人が多く、
サンパウロあたりでは
現地通貨のレアルだけでなく
外貨であるドルや円も使える所があります。
両替もホテルや銀行だけでなく、
あちこちに両替をする所があります。

そんな訳で、
ドル紙幣しか持っていなかった私は、
レシーフェのダウンタウンで両替する事にしました。

女の子に言うと、
分かったと言って連れていってくれたのが、
なんと地元の人しか行かないような食堂。
しかも満杯状態の店で、
日本人にとっては100ドル、
当時は円高で1ドル100円くらいでしたが、
1万円相当はそんなに大金だと思っていないので、
100ドルの両替を申し入れました。

両替は出来たのですが、
なんせまだクルゼーロの時代で、
100ドルで12000クルゼーロくらいあり、
ようは札束ですね。
受け取った瞬間に店の客の目が一斉に向いて、
立ち上がってきたんですね。
それこそワーという感じで…。

本来ならこんな場合、
身ぐるみはがされるか、
後をつけられて強盗に遭うのが関の山です。

あっと思った私はパニック状態になったのですが、
一緒にいた女の子が心得ていて
私のお金を少し取ると
パッとばらまいたんですね。
すると、そこにいた人たちはお金に群がって奪い合い状態に…。
その間に私たちは急いで逃走したから、
今何事も無く無事いられるのですね。

今考えてもぞっとする経験でした。
みなさんはそんなことがないように気をつけましょう。

ちなみに、
その女の子は非常に親切で、
日本からの移民の人の所へ連れて行ってくれたり、
わざわざ英語でやってる映画を探してくれたり、
最後はホテルまで送ってくれました。

今どうしてるかなあ。
ちょっと懐かしくて危なっかしい思い出です。

その節はお世話になりました?

2008年11月04日 | エピソード
めっきり寒くなってきましたね。
みなさんは風邪などひいていませんか。
私は風邪をひいて頭痛がしています。

頭痛がしてふと思い出したのは、
ペルーのクスコに行ったときも
大変な頭痛で困ったのを思い出します。

この時は別に風邪をひいた訳ではなく、
高地に行ったことによる高山病でした。

日本を出発する準備をしている時には、
高山病を想定して
日本では緑内障の治療薬Acetozolamide
商品名はダイアモックスを用意していたのですが、
スーツケースに入れるのを忘れて往生しました。

頭はがんがんするし、
何か食べようとすると吐き気がするし、
寝ようと思っても眠れません。

ところで、
この高山病の治療薬ダイアモックスは、
私が勝手に言ってるのではなく、
日本の外務省が
ペルーやボリビアへの旅行者に対して出した
高山病対策に載っているんですよ。
不眠を改善したり、
起床時の頭痛を和らげる効果があるそうですよ。

よく酸素吸入がいいとか聞きますが、
あれは、実体験からいって、
気休め以外のなにものでもありません。

確かに高山病というのは、
血液中の酸素濃度が減少する為に
起こるというのは事実です。

しかし、高山病になってしまった場合、
ちょっとぐらいの酸素吸入では
役にたちません。

翌日になっても頭痛は相変わらずしているし、
薬は持ってきていないし、
さあ困ったぞと思いながら、
とりあえずホテルの朝食へ。
そこで思いもかけない救世主が現れました。

ちょっと年配のウエイターさんが
どうしたのって尋ねてきましたんですね、
もちろんスペイン語ですけど、
こちらは英語で「イーチヘッド」なんて
言ってると、
「wait!」って言って、
どっかに行ってしまいました。

まあ、言葉が通じなかったんだなと思って、
ジュースなんか飲んでいると、
さっきのウエイターさんに
一包みの葉っぱを渡されました。

それはペルーの代表的なお茶の葉っぱ、
コカ茶の葉でした。

なんでも葉っぱをくちゃくちゃ噛んでいると、
頭痛がなおるというんです。
高地に住む人はみんな噛んでるというんです。

まあ、せっかく貰ったんで試してみると、
ほんとうに頭痛が薄らぎました。
コカ茶をたくさん飲んでもいいんですが、
葉っぱのほうが効くそうです。

このコカ茶の葉っぱ、
お茶にして飲む分にはいいんですが、
これの成分を抽出すると
例のコカインなるものになるんです。
ですから、葉っぱと言えども、
多少の覚醒作用があり頭痛を和らげるんだなと
思ったものです。

もちろん持って帰ると税関で捕まりますから
ご注意を。

困った時は、
地元の人に相談するのが一番だなあと
つくづく思いました。

名前も知らないウエイターさん、
その節はありがとうございました。

みなさんもこんな経験をした時は、
せいぜいチップを弾んであげてください。

==今週の英会話教室==

Excuse meの使い方?

日本人は人に話しかける時、
「失礼ですが…」「すみません…」などと
謝ってから話しかけますよね。

言葉を知らない若い世代には当てはまらないかもしれませんが。

英語にも同じような言葉があります。
それがExcuse meやPardon meです。

Excuse meには3つの使い方がある。

(1)「ゴメンナサイ」と相手に謝る場合
相手にぶつかったり、損害を与えた場合に使うと、
I'm sorryと同じ意味になります。

(2)「すみませんが…」「失礼ですが…」と
   相手の注意をうながす場合。
見知らぬ人に話しかける場合とかものを頼む場合など、
Excuse me(ちょっとすみませんが)とまず軽く謝罪してから
話し始めるのが礼儀です。
日本語で「ちょっとおそれいりますが…」が
英語だとExcuse me, but…とか
    I'm sorry, but…となります。

機内でスチュワーデスにコーヒーを頼む場合、
Excuse me, but can I have some coffee?
(すみません。コーヒーをくれませんか)
と会話式だとなりますが、
前回のブログを思い出して、
Excuse me! Coffee please!と言えば充分です

(3)相手の言う事がわからない場合。
Excuse me?と尻上がりに言うと、
Pardon me?と同じ意味になります。
意味は「すみません。もう一度言ってください」です。

もちろん、I'm sorry?でも同じ意味になります。

ガイドさん説明はほどほどに!

2008年05月07日 | エピソード
前々号から南米旅行の報告をしていますが、
今回が最終回です。

クスコに行った時のことです。
ガイドさんに案愛されて
市内の太陽の神殿に行きました。

約1時間の行程で見て回る予定でしたが、
なんと半分以上ガイドさんの話で終ってしまいました。
郷土愛なのか歴史に興味があるのか
うんちくを延々と披露するのです。

こんな経験ってよくありますよね。
日本人っていうのは、
(独断ですけど)よっぽどの興味がない限り、
よく分からない説明をされても
飽きこそすれども真剣に聞く人はいません。
だけど、いやと言えないのが日本人です。
だから、とりあえず聞いています。
あなたも身に覚えがありませんか。

結局、太陽の神殿は通路をまっすぐ行っただけで、
何を見たということもなく観光はおわりました。

その後、
アルマス広場に行きましたが、
ここでも建物の前で同じような説明を聞きました。
もういいちゅうねん!

ちなみに、教会の中をのぞきたかったので、
「あの教会は?」って
ガイドさんにふってみました。
そしたら、
「ミサをやってますね」って一蹴されてしまいました。

どうでもいいけど、
話なんかガイドブックに書いてあるし、
わざわざこんな遠くまで来て
正直、あんんたの話なんか聞きとうないわって
心の中では叫んでいました。

ペルー人のガイドさんだったから、
自慢したかったのかなあとその時は思っていました。

その数日後、
リマの国立考古学博物館にガイドさんと行きました。

ここでは、
なんと言ってもミイラが一見の価値のある所です。

それが、また各文明期に分けた説明が延々と続き、
(ちなみに、今回は日本人ガイドさんでした)
1時間位話していましたか、
それじゃ次行きましょうって言われ、
ついにミイラが見られると思ったのもつかの間、
外に出て行くではありませんか。

おい、ちょっとって思ったんですが、
次のスケジュールもあるので我慢しました。

ちなみに、
ブラジルのガイドさんは、説明をあまりしません。
説明を要する歴史がないからかもしれませんが、
どちらかと言えば楽です。

ペルーは、憑かれたように歴史を説明します。

この性格の違いは、
自説ですが、天候から来ているのではと思ってしまいました。

リマは、年間降雨量が200mmという
乾燥地帯です。
しかも、毎日がどんよりと曇っていて、
すかっと晴れる日は年間に何日もないと言います。

反対にブラジルは、
雨期と乾期に分かれ、
雨が降る時はどっとスコールのように降り、
ぱっと晴れます。

そんなところから、
ペルー人はねちねちとして、
ブラジル人はあっけらかんとしているように感じました。

これ、わたしに勝手な想像ですから誤解しないでください。

とりあえず、
ガイドさん説明はほどほどにして、
景色とか建物とかもっとよく見せてください。

百聞は一見にしかずというでしょう。

航空会社さん、時間は正確に!

2008年04月21日 | エピソード
前回に引き続き、
南米旅行の報告をします。

トランジットとか乗り継ぎとか
面倒ですよね。

特に日本人は、
乗り物は時間に正確だと思っている人が多いですね。

ところが、
海外では、時間通りに運行されるほうが
珍しいと言ってもいいくらい平気で遅れます。

しかも、遅れる説明はなされません。

今回の旅行は、
アメリカン航空でニューヨーク乗り換えの
リオデジャネイロ行きでした。

ニューヨークで約4時間のトランジットの予定でしたが、
3時間遅れの7時間のトランジットになってしまいました。

計7時間も空港で何をすればいいって言うんでしょう。
しかも、勝手に搭乗ゲートは変わるし、
でも、外国人って文句も言わないし、
ホントにエラいんですよ。

もっとひどいのもありました。

リマからクスコへ行く、
タカ航空での遅れです。

10分前までは定刻通りとなっていたのに、
急に出発時間が2時間延期になってしまいました。

これだけなら南米の航空会社には良くあることなので、
何も驚きません。

この路線は、いわゆるドル箱路線で
飛行機の本数も一杯あります。

私たちは10時ジャスト発のフライト予定でした。
それが2時間遅れの12時10分発に変更されました。

それは、まあしょうがないとしても、
10時5分発の便とか20分発の便が
先に飛んでいくんですよ。

これって、おかしくありませんか。
確かに、便の予約はしていますが、
日本的な感覚から言えば、
同じ航空機会社の便なのだから、
早く予約している人から乗せるのが普通でしょう。
違います?

他の航空会社は知りませんが、
タカ航空では、
あくまで○○便の乗客はその飛行機と共に
なのです。

しかも、何の説明もなし。
唯一、ゲート番号と出発時間がモニターで変更になるだけ。

だから、モニターを15分おきくらいに見てました。

その結果、
この2時間の遅れがひびいて高山病にかかってしまいました。
ほんとうはクスコに着いたら
ホテルで2時間の休憩になっていたのに、
着いたら直ぐに観光をするのですから
無理もないですよね。

頭は痛いし、吐き気はするし
ほんとうだったら損害賠償ものですよ。

まあ、言うだけ無駄ですけどね。

ペルー、こんな話知ってますか?

2008年01月11日 | エピソード
みなさん明けましておめでとうございます。
毎回、ご愛読いただきありがとうございます。
今年も「10倍楽しむ為の旅no心得」は、
さらにパワーアップしていきますので
よろしくお願いします。

今回は、ペルー雑学です。
限りなく広い紺碧の空に、
遠く聳えるアンデス山脈。

無数に点在する遺跡群、
そしてリャマ。

古代文明の宝庫ペルーで、
ココだけはというとっておきの場所を紹介します。

まず、
リマに到着したら、
国立考古学博物館か黄金博物館または天野博物館に
行ってみよう。

国立考古学博物館はミイラがすごい!
黄金博物館はインカ文明の栄華が偲ばれる!

お勧めは、天野博物館。
リマの名誉市民にも選ばれた故天野芳太郎氏が、
長年にわたって発掘し集められた、
プレインカからインカ時代にかけての
貴重な出土品3万点の中から300点を
展示公開しています。

そのコレクションもさることながら、
展示物にじかに手をふれて見られるのが
同博物館の特色です。
これは、天野氏の持論であった
「考古学は触れてみなければ分からない」を
忠実に守っているからです。
数千年の時を経た古代の遺物に触れてみませんか。

博物館を見た跡は高さ23mのピラミッドを
見ながらの夕食はいかがでしょうか。

5世紀頃から建設が始められたという
リマ市内にある「ワカ・プクジャーナ」は、
ピラミッドを中心とした広場で、
神々を祭る様々な儀式が行われた所です。
この遺跡を見ながら
山海の珍味を食材にした
ペルー料理がユニークなレストランがあります。
神秘的な場所での食事はいかがですか。

ペルーに行ったら当然クスコへ行きますよね。
みなさんはクスコって知っていますか。

アドベ(日干しレンガ)家並みと
不規則に並べられた赤い屋根瓦、
抜けるような青空と澄み切った空気、
インカ時代の石畳が続く坂道、
リャマを連れ街角にたたずむインディオの親子。

かつてインカ帝国の都だったクスコは、
アンデスの山々に囲まれた盆地にあります。
海抜3200~3700m。
街全体が土色で落ち着いたたたずまいを見せています。
クスコの街は悠久の想いを馳せる神秘的な街です。

ここでちょっと犬好きには興味のある話。
みなさんはペルー犬って知っていますか。
日本にはほとんで輸入されていません。
現地の言葉で、
Perro sin Pello del Peru 体毛のない犬、
またはベロチーノ=中国犬と呼ばれています。
小柄で顔に少しばかり毛が生えている以外は
全身にほとんど毛が生えていません。
体温は高く40℃くらいあるそうです。
インカの皇帝が好んで飼っていたとも言われています。
寒い時や病気の時は犬を抱いている人もいるそうです。
リマ市内の遺跡ワカプクジャーナや
パチャカマ遺跡などで見られます。

ここで注意点。
ペルーでは犬に狂犬病の注射をしている人は
少ないと言われます。
もしものためにあまり近づかないほうが無難です。

ここまで来たら、
電車とバスを乗り継いで「マチュピチュ遺跡」へ。

クスコからマチュピチュの遺跡までは約115km。
早朝、列車でクスコ駅を発ち、
途中ポロイ駅とオリャンタイタンボ駅に停車し、
終着アグアス・カリエンテス駅に到着します。
ビスタカーを利用した場合は、
行きが約3時間40分、帰りが約4時間です。
駅前からはバスが定員になり次第次々と発車します。
バスは標高差400m、13のヘアピンカーブのある坂道を
約20分で登り、遺跡の入口に着きます。

そうそう、忘れてならないのは
マチュピチュ行きの列車に乗ったら
オリャンタイタンボ駅で
是非トウモロコシを食べてください。
オリャンタイタンボ駅では列車の到着に合わせて
蒸したトウモロコシを売っている時があります。
トウモロコシはアンデスが原産地、
粒が大きくてほくほくした懐かしい味がします。
ただし、売っていない時もありますので
見つけたら買ってください。

とまあ今回はとりとめの無い話を書きましたが、
ちょっとした事が忘れられない旅の思い出になります。
面白いエピソードをお待ちしています。