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日本の100名城!~中国地方1~

2012年04月16日 | 国内旅行

日本100名城とは、財団法人日本城郭教会が2007年(平成19年)に迎える

設立40周年の記念事業の一環として、

2005年(平成17年)に日本国内の名城と呼ばれる城郭を公募したもので、

歴史や建築の専門家などにより、

観光地としての知名度や文化財や歴史上の重要性、

復元の正確性などを基準に審査の上選定、

2006年(平成18年)2月13日に発表したものです。

 

ちなみに、認定は4月6日「城の日」に行われました。

 

今回からは、中国地方(63番~65番)

 

 

63番 鳥取城

 

 鳥取城

 

鳥取城は、中世城郭として成立し、戦国時代には織田信長の家臣であった

羽柴秀吉と毛利軍との戦いの舞台となりました。

江戸時代には鳥取藩池田氏に治下に入り、近世城郭が整備されました。

現在は天守台、復元城門、石垣、堀、井戸などが残っています。

 

鳥取城は、寛永9年から明治4年までの間、

因幡・伯耆二国32万石を領有する鳥取藩池田家の居城だったところです。

鳥取城の成立起源はあまり明確ではありません。

江戸時代前期に小泉友賢が著述した「因幡民談紀」には

天文14年に布施天神山城を居城とする因幡守護山名誠通が

但馬山名氏の勢力に対抗するため出城として

鳥取城を築いたのが最初である旨を記しています。

 

しかし、小泉友賢の説には資料的裏付けがありません。

近年の研究では、鳥取城は天文12年ごろに因幡守護山名氏と

但馬守護山名氏とが対立する状況の中で但馬側勢力が

布施天神山城を攻略するための拠点として築いたものである

という説も生まれています。

 

[所在地]

鳥取県鳥取市東町2丁目

[交通アクセス]

鉄道:JR山陰本線「鳥取」駅からバスで8分「西町」下車、徒歩約5分。

   土日のみ、鳥取駅からループ麒麟獅子バスで「鳥取城跡」下車すぐ。

 

 

64番 松江城

 

 松江城

 

松江城は、別名・千鳥城とも呼ばれます。

 

日本の12箇所に現存する、江戸時代以前建造の天守を有する城郭の一つです。

桃山様式の天守は5層6階で高さ30m、国の重要文化財に指定されています。

また中国地方の県庁所在地に所在する唯一の現存天守でもあります。

 

松江市街の北部に位置し、

南に流れる大橋川を外堀とする輪郭連郭複合式平山城です。

本丸を中心に据え、東に中郭、北に北出丸、西に後郭、

東から南にかけ外郭、西から南にかけ二の丸が囲んでいます。

二の丸の南には一段低く三の丸が配されています。

 

江戸時代には松江藩の藩庁として、出雲地方の政治経済の中心となりました。

現在は松江城公園として利用されていて、

天守から宍道湖の眺望が良く日本三大湖城の一つになっています。

また、桜の名所として日本さくら名所100選に選ばれています。

 

[所在地]

島根県松江市殿町

[交通アクセス]

鉄道:JR山陰本線「松江」駅からレイクラインバスで10分、

   松江城「大手前」下車。

   一畑電鉄「松江しんじ湖温泉」駅から徒歩約20分、

   または市営バス(北循環線内回り)で5分、「県庁前」下車、徒歩約5分。

 

 

65番 月山富田城

 

 月山富田城

 

歴代の出雲国守護職の居城で、戦国時代には大名尼子氏の本拠地となりました。

尼子氏は中国地方の覇権を巡って周辺諸国と争い

尼子経久の時期に出雲に基盤を造り上げ、

嫡孫晴久の代には山陰・山陽八ヶ国守護の大大名になりました。

天然の地形を利用した、最も難攻不落の要塞城といわれ

「天空の城」とも呼ばれていました。

その後、城を巡っても度々攻防戦が行われましたが、

最終的に尼子氏は毛利氏によって滅ぼされ、城も毛利領となりました。

1600年以降、堀尾氏が城主となりましたが、

1611年、堀尾忠晴が松江城に移り廃城となりました。

1934年、国の史跡に指定されました。

 

[所在地]

島根県安来市広瀬町富田

[交通アクセス]

鉄道:JR山陰本線「安来」駅からイエローバス「広瀬バスターミナル」

   行きで30分、「市立病院前」下車、徒歩約10分。

車 :山陰道安来ICから安来道路を出雲方面に向かい、

   県道102号を鷺の湯温泉方面へ。

 

桜が満開になって、とても過ごしやすい季節になりました。

少し前までは、部屋の中で縮こまっていたのに、

春の陽気に誘われて外に出かけたいと思うようになりました。

一年でこんなにいい季節はありません。

お弁当を持ってピクニックがてら出かけましょう。


日本の100名城!~近畿地方4~

2012年04月02日 | 海外旅行

日本100名城とは、財団法人日本城郭教会が2007年(平成19年)に迎える

設立40周年の記念事業の一環として、

2005年(平成17年)に日本国内の名城と呼ばれる城郭を公募したもので、

歴史や建築の専門家などにより、

観光地としての知名度や文化財や歴史上の重要性、

復元の正確性などを基準に審査の上選定、

2006年(平成18年)2月13日に発表したものです。

 

ちなみに、認定は4月6日「城の日」に行われました。

 

今回も、近畿地方(60番~62番)です。

 

60番 赤穂城

 

 赤穂城

 

赤穂城は、兵庫県赤穂市にある「忠臣蔵」で有名な城です。

別名、加里屋城、大鷹城といわれます。

 

江戸時代、赤穂藩の藩庁が置かれた所です。

元和偃武の後、本格的に築城されたお城です。

本丸と二の丸が輪郭式に配され、その北側に三の丸が梯郭式に置かれています。

銃砲撃戦を意識した設計となっていて、

十字砲火が可能なように稜堡に良く似た横矢掛かりが数多く用いられています。

 

[所在地]

兵庫県赤穂市上仮屋

 

[交通アクセス]

鉄道:JR赤穂線「播州赤穂」駅から徒歩約15分。

車 :山陽自動車道「赤穂IC」から約10分。

 

 

61番 高取城

 

 高取城

 

高取城は、奈良県高市郡高取町高取にあった城です。

別名、高取山城。

江戸時代は高取藩の藩庁が置かれた所です。

 

城は、高取町から4キロほど南東にある

標高583mの高取山山頂に築かれた山城です。

山上には、白漆喰塗りの天守や櫓が29棟建て並べられ、

城下町より望む姿は「巽高取雪かと見れば、

雪ではござらぬ土佐の城」と謡われました。なお、土佐とは高取の旧名です。

 

曲輪に連なった連郭式の山城で、城内の面積は約10000平方メートル、

周囲は約3キロ、城郭全域の総面積約60000平方メートル、

周囲約30キロに及びます。

日本国内では最大規模の山城で、備中松山城(岡山県)・

岩村城(岐阜県)とともに日本三大山城の一つに数えられています。

 

[所在地]

奈良県高市郡高取町高取

 

[交通アクセス]

鉄道:近鉄吉野線「壺阪山」駅下車

車 :西名阪自動車道「郡山IC」「柏原IC」

   南阪奈自動車道「葛城IC」より国道及び県道を経由

 

 

62番 和歌山城

 

 和歌山城

 

和歌山城は、徳川御三家の一つ紀州藩紀州徳川家の居城だった所です。

 

和歌山城は和歌山市の中心部に位置する標高48.9mの虎伏山に建てられ、

北部を流れる紀の川を天然の堀として利用されました。

本丸の北側に二の丸が配され、

その外に大きく三の丸が配された梯郭式平山城です。

 

徳川頼宣は1621年より城の大改修と城下町の拡張を始め、

計画では完成時より更に大規模な城構えになる予定だったそうですが、

大規模な改修のため幕府より謀反の嫌疑をかけられるほどだったそうです。

しかし、附家老安藤直次の弁明で事なきを得たようです。

外堀も拡張して総構えにしたかったらしいのですが、

幕府より嫌疑をかけられ中止させられてしまったため、

堀止の地名が残っています。

後に数度の火災に遭いましたが、その度に再建されました。

現在、城跡として現存しているのは最盛期の4分の1ほどの面積です。

 

その他、特徴としては時代によって異なる石垣の積み方などがあります。

しかも、豊臣・浅野時代の石垣には刻印された石垣石があります。

模様は約170種類、2100個以上の石が確認されていますが、

その大半が和泉砂石です。

 

現在は、本丸と二の丸が和歌山公園となっていますが、

本丸南西部には和歌山懸護國神社があり、

南の丸には和歌山公園動物園があります。

主に三の丸跡などには県庁、和歌山市役所や和歌山市消防局、

和歌山地方裁判所・和歌山家庭裁判所・和歌山地方検察庁をはじめ

公的機関や学校、商業施設、オフィス街、和歌山中央郵便局、

県立近代美術館・県立博物館などがあります。

 

遺構として石垣、堀をはじめ、公園内には岡口門と土塀、追迴門が現存し、

岡口門と土塀は国の重要文化財に指定され、

二の丸にある大楠は県指定特別天然記念物に指定されています。

また、大小天守群とそれに続く櫓・門・大手門・一之橋が復元されています。

 

[所在地]

和歌山県和歌山市一番町

 

[交通アクセス]

鉄道:南海本線「和歌山市」駅から徒歩約10分。

バス:阪和線「和歌山」駅より和歌山バスで「公園前」下車、徒歩数分。

車 :阪和自動車道「和歌山IC」から県道145号を経由し約15分。

 

これから暖かくなって出かける機会も多くなります。

そんな時、目的を持って出かけられることは大いなる楽しみになります。

全国に散在する名城旧跡を訪ねてみるのも一興かと思います。