
徳島県阿南市福井町浜田の住吉神社の鳥居をくぐってすぐ右側。境内に登る石段の下に「海嘯潮痕標石」と刻まれた石碑が建てられている。

昭和21年12月21日の昭和南海地震の被害の状況が書かれている。
昭和南海地震での最初の津波は、神社の石段の6段目まできたが、一旦退いた。しかしまもなく再来し、次は10段目まで波が来た。
このように、具体的にどの高さまで津波が到達したのか(遡上高)がわかる。
大戸、後戸、赤崎、大原、湊、大西、吉津、大宮、山下、宮宅まで泥海となり、約半時間後に退いたとある。
住吉神社近くだけではなく、広範囲での津波被害が刻まれている。

津波が第一波だけではなく、第二波以降に注意が必要であり、第一波よりも第二波の方が高いということも、この石碑は語っている。
建立年は不詳。