愛媛の伝承文化

大本敬久。民俗学・日本文化論。災害史・災害伝承。地域と文化、人間と社会。愛媛、四国を出発点に考えています。

岩手県宮古市田老第三小学校と愛媛県西予市

2019年09月17日 | 災害の歴史・伝承
昨日、ギャラリーしろかわを見学。第25回かまぼこ板の絵展覧会では、昨年の西日本豪雨からの復興に関するメッセージを込めた作品が多く、アートを通じた復興の形を少し垣間見たような気がしました。

ギャラリーの職員さんと雑談。その話の中で、岩手県宮古市の田老第三小学校。今年の春に閉校していたことを知りました。東日本大震災以降、ギャラリーしろかわ「かまぼこ板の絵展覧会」を通じて西予市と交流。西日本豪雨の直後には激励のお手紙がいち早く届き、ギャラリーしろかわで掲示されていました。(写真は、昨年7月の掲示の様子。現在は第25回展覧会にて2011年受賞作品が展示されています。)

【岩手日報】命と防災学び校史に幕 地域被災の県内2小閉校式
https://www.iwate-np.co.jp/article/2019/3/18/49825

【毎日新聞】西予市に宮古市の児童から激励の手紙(動画有り)
https://mainichi.jp/articles/20180731/k00/00m/040/103000c

田老第三小学校と西予市のギャラリーしろかわとの交流は、児童のかまぼこ板の絵の応募が東日本大震災の発生約3時間前に投函され、それが震災後の混乱の中、8日後に西予市に届いたことがきっかけでした。この応募作品は感動賞を受賞。そして児童らを西予市に招待して、その後も作品応募は続き、手紙の交換など交流が続いていました。田老第三小学校では7月7日の豪雨災害で西予市の被害をニュースで知り、5、6年生4人が発案し、手紙を書き、寄付も送ってくれました。寄付には卒業生、住民も協力したとのこと。





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