愛媛の伝承文化

大本敬久。民俗学・日本文化論。災害史・災害伝承。地域と文化、人間と社会。愛媛、四国を出発点に考えています。

祭りの掛け声「ちょうさ」

2010年10月25日 | 祭りと芸能
*ただいま、高速バスの中。携帯からの投稿。

八幡浜市保内町の三島神社の秋祭が終わった。御車(おくるま)という人形屋台を曳くときなどの掛け声は「ちょうさ」。宵祭に出される子供神輿の掛け声も「ちょーさよー」。

愛媛でもいろんな地域で使われているこの掛け声。もとは上方の言葉。

この「ちょうさ」の由来でよく引用されるのは、1745年の『夏祭浪花鑑』。「てうさてうさ」と出てくる。

これより古い文献では、『狂言記・対馬祭』(1730年)がある。「はやすぞ、はやすぞ、てうさようさ」と出てくる。

その他に、1785年刊の「徳和歌後万截集」や1789年の「韓人漢文手管始」などにも見える。

現在、この掛け声が使われている地域は、瀬戸内海沿岸に多いが、石川県にもある。(石川県鳳至郡)

以上、ちょうさに関するメモ。
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