愛媛の伝承文化

大本敬久。民俗学・日本文化論。災害史・災害伝承。地域と文化、人間と社会。愛媛、四国を出発点に考えています。

【新刊】亀谷弘明『古代木簡と地域社会の研究』

2012年03月04日 | 日々雑記
この週末は東京(というか正確には千葉)に所用で行っていました。

その帰り。羽田からの飛行機まで少し時間があったので、都立中央図書館にて現在開催中の「震災からよみがえった東北の文化財」展を見学しようと思い立ちました。

この展示は岩手県の遠野市立博物館が主導的な役割を果たして実現した展示であり、もしかしたら遠野市博の学芸員さんもいるのかな?と思って会場に行くと、びっくり。本当にいました。

以前、遠野にうかがった際に、博物館の展示だけでなく、いろいろ市内をご案内いただき大変お世話になった学芸員さんにご挨拶することができました。あのときは感謝!展示もおつかれさま!

この「震災からよみがえった東北の文化財」。文化財の被災状況や、レスキュー、復興に取組む多くの方々の活動を知ることができたのですが、改めて被災の凄まじさを実感させられました。

この展示については、また後日紹介したいと思います。


さて、展示をじっくり見ていたら、なんと二度目のびっくり。

大学時代のゼミの同期で早稲田大学で古代史を教えている亀谷弘明氏(氏なんて付けて呼んだことはないが、今は立派に教壇にも立って教え子もいるので昔のような馴れ馴れしい呼び方はやめておこう)にばったり出会いました。

本当にばったりの偶然です。展示を見ていたら、やたら丁寧にじっくりと見ている熱心な人がいるな~と思ったら、ん?どこぞで見覚えがある?そうだ亀谷氏だ!おー久しぶりー、元気してたかー、と盛り上がりました。

実に久方ぶりで、私が大学院に行ってから古代史から民俗学に「転向」、「偏向」したこともあり、学生時代は日本書紀の輪読をやったり、一緒に飛鳥、奈良に行ったり(法隆寺夏季大学にも一緒に参加した。いつも指南役の亀谷氏だった。実に懐かしい思い出)していたのも昔の話。私が愛媛に戻ってからはなかなか会う機会がありませんでした。

その亀谷弘明氏、先日、著者を出しました!

亀谷弘明
『古代木簡と地域社会の研究』
校倉書房 2011.11刊

Amazonでのこの本の紹介はこちらです。

http://www.amazon.co.jp/gp/product/4751743503?ie=UTF8&lc=plm&at=&force-full-site=1


【内容】
日本古代の地域社会の実態を明らかにし、また、地域をどのように研究し、考えていくのかを検討した書。古代国家が成立・展開していく7~8世紀を対象に、地域社会と交通、地域モデルとしての東海地域について考察する。

【著者紹介】
亀谷弘明(カメタニヒロアキ)
1969年神奈川県小田原市に生まれる。1993年早稲田大学教育学部卒業、2001年早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程満期退学、2010年早稲田大学より博士(文学)の学位を受ける。現在、早稲田大学、放送大学非常勤講師


先日、福島県に行った際には私や亀谷氏と同じゼミだった熊田氏にお願いして郡山市内を案内してもらったのですが、ここのところ大学時代の旧友に会うことができて、感慨深いものがあります。

昨年度にはゼミの山梨県勝沼の大村氏の実家にも久しぶりに行ったばかりでした。

あぁ懐かしい!

岡田・前澤ゼミのみんな!元気ですか?(といってもこのブログなんぞ見てないよね。)

もし見てたら、亀谷氏の新刊書、ぜひ買いましょう!あの頃のゼミで発表していた内容が基礎。ついに世に出ました!


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする