トヨタ自動車が投資戦略を転換します。2013年度から3年間は全世界での増産投資を既存工場に限定し、新たな工場を原則追加しない方針です。
2001年からほぼ毎年工場を建設してきたが、当面は工場数を増やさずに生産性を高め損益分岐点を引き下げます。景気後退など需要急減時にも一定の利益を出せる体質を築き、中長期での成長持続を目指します。
新政権は、金融緩和で企業等の設備投資がしやすい環境を作り、景気上昇をもくろんでいます。しかし、日本の最優良企業であるトヨタ自動車は設備投資を控えるという戦略をとります。
新政権の出鼻をくじくようなトヨタ自動車の方針ですが、それが企業なのではないでしょうか。
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きょうの数字 「1億5千万円」 東京築地市場でのクロマグロ1匹の初セリの値段