TSUNODAの経営・経済つれづれ草

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不毛な日本の政治に国民は呆れはてている

2012-06-28 19:46:16 | 経営全般

 民主党のここ数日のごたごたは、ほんとうに国民を愚弄しています。

 なぜ、政治家はこのような政局に始終するのかと言えば、それが政治家だからと最近思うようになりました。政治家は、今の民主党のような言わば、「権力闘争」が好きだから政治家になったのです。権力が好きな人間で、そのため闘争がこの上ない好きな人間が政治家なのではないでしょうか。

 もっと将来を見越した政策を論じろと言っても、学者でないのでそのようなことは、政治家は正直苦手なにかもしれません。政治家として政局にも強く、政策にも強いことが理想なのかもしれませんが、そのような人は稀です。

 戦後政治家を見た時、吉田茂は、「おれはカネを集めない」と公言していたそうです。戦後日本の道筋を決めたように政策の人だったのではないでしょうか。岸信介は、「昭和の妖怪」と言われたように良い意味でも悪い意味でも、化け物みたいな政治家でありましたが、政局にも政策に強い人だったのではないでしょうか。

 池田勇人は、「所得倍増計画」を唱えて実行していったことから政策の人であったようです。田中角栄は、「日本列島改造論」に象徴されるように、政策の人であり、田中派をバックに、キングメーカー、闇将軍といわれたように政局の人でもありました。田中角栄がいまだ人気があるのは、その2面を持った政治家ではなかったからではないでしょうか。

 中曽根康弘も政策と政局に強い政治家でありました。 福田赳夫、大平正芳、そして、英語堪能で経済に強い宮沢喜一などは政策の人ではなかったでしょうか。

 今は政局の人小沢一郎が主役です。野田首相は脇役です。政局で政治が動いていては将来はないのではないかと思います。そして、政局の人、小沢一郎と輿石東幹事長がいくら会談しても、不毛なのではないでしょうか。以下その会談に関する記事です。

 -民主党の小沢一郎元代表は28日、輿石東幹事長と国会内で2回にわたり会談し、野田佳彦首相が消費税増税法案の成立を強行すれば離党する意向を通告した。これを受け輿石氏は首相を官邸に訪ね、対応を協議した。首相が増税法案を撤回するのは困難とみられ、党の分裂状態は決定的となった。小沢、輿石両氏は29日の再会談も調整する。

 会談で輿石氏は党の分裂回避を要請した。これに対し小沢氏は「増税先行は国民への背信行為で納得できない。ぜひ撤回してほしい」と要求。「参院でも増税法案を強行的に採決して成立させるなら、民主党の枠を超えて、われわれの思いを直接国民に訴えねばならない状態になる」と、離党を強く示唆した。2回の会談はそれぞれ約50分と約20分だった。

 小沢氏は会談後、記者団に「いま輿石氏が鋭意努力している。その結果にもよるが、明日にでも会談を持つことになるかもしれない」と述べた。

 輿石氏は最初の会談後の記者会見で、増税法案の採決で反対した小沢氏らの処分問題に関して「全然(会談で)出ない。出るはずがない」と強調した。

 会談に先立ち、小沢氏は支持グループの会合で輿石氏との会談について「最善の策を模索するために会う。最後の努力をし、不調に終われば早く結論を出さなければならない」と表明した。

 首相は28日午前、国民新党の自見庄三郎代表と官邸で会談。自見氏は民主党の分裂回避を求めた。首相は小沢氏らの処分に関し「近いうちに処分の素案を提案したい」と明言。「(法案に賛成して)苦渋の選択をした議員が地元で批判され、反対した人が英雄扱いされている」と指摘した。-