あび卯月☆ぶろぐ

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「サラリーマン川柳」は面白い

2007-02-09 02:03:27 | 雑記
今年も第一生命の「サラリーマン川柳コンクール」の優秀作百選が発表された。

http://event.dai-ichi-life.co.jp/senryu/2007_best100.html

この中から投票で更に優秀作十句を選ぶらしい。
ということで、私なりに気に入った十句を選出したいと思う。
(括弧内は詠み人の御名前)


覚えたぞ 既に機能は 次世代へ  (ITしらず)

これはまさに私のことである。
時代についてゆけない者の哀しい叫び(笑)


飲もうかと 言えば部下すぐ 車です  (小玉虫)

これは私もよく使う手だ。
去年頃から飲酒運転が巨悪になった皮肉。


下校時に 孫に声かけ 逃げられる  (飛翔)

嫌な時代になったものだ。
自分もいつか同じ目に遭うかもしれない。


俺だって 診断結果は チョイ悪だ  (脂肪官)

思わず笑ってしまった。
私もチョイ悪オヤジになれそうだ(笑)
というかもう既になっているかも。


手品好き 上司のデスクが 消えていた  (ワフワフ)

新聞で見て、吹き出した句。
本年のマイベスト川柳。


このオレに あたたかいのは 便座だけ  (宝夢卵)

まさにサラリーマン川柳といった作品(笑)
サラリーマンの悲哀が良く表れている。


妻・子・俺 格差社会は 我が家にも  (ひら夫)

日本のお父さんで亭主関白の人って居るのだろうか。
もう、ほとんど絶滅していると思う。
日本の家庭ではお母さんがヒエラルキーの最上位に位置しているのだ。


帰りたい 我が家ではなく あの頃に (ノスタル夫)

ちょっぴりしんみりする句。
特に私はいつも郷愁を抱いて生きているのでなお心に響く。


岩盤浴(ガンバンヨク) 韓流スターかと 聞く親父 (世間知らず)

以前のサラ川で「ドットコム どこが混むのと 聞く上司」というような句があった。
このシリーズ好き。


通知表 情報保護と 見せぬ孫  (しっかり亮ちゃん)

これも、個人情報保護法に対する痛烈な皮肉。
あの法律の拡大解釈は本当にやめて欲しいです。はい。


ベスト十句を選ぶのは至難の業だった。
というより、選びきれないのでかなり適当に選んだ。
もう、これ以外にも名作のオンパレード。
上に挙げた十句を読んで面白いと感じた方は是非、第一生命のサイトから他の句も御覧になってみてください。

蛇足だが、朝の報道番組で見知らぬ若い女性キャスター(コメンテーターだったかも)が、
「なぜ、俳句になると皆、ネガティブになってしまうのでしょうねえ」とサラリーマン川柳に否定的な意見を述べていた。
川柳と俳句を一緒くたにしている事は敢えてつっこまないとして、
ネガティブでない川柳のどこが面白いというのだろう。
全く、サラリーマン川柳の醍醐味を解さぬ無粋な女だと思った。

サラリーマン川柳はすべてのサラリーマンに贈る応援歌であり(一部、OLさんの句もあるようですが)、この上ない激励なのである。

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3 コメント

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これはいいですねw (チキソ)
2007-02-09 19:55:24
面白すぎて腹が痛くなりましたw
自分の父がいつもぼやいている事が見事に紹介されているのが笑えました。世のサラリーマンは同じ事を考えているのですね。
自分も数年経てば実感するのでしょうが。

自分が一番好きな川柳は、
<「時間よ」と 二度寝する妻 起きる俺>
これですね。
これを自分に置き換えると
<「時間よ」と 二度寝する「母」 (学校に行くために)起きる俺>
ですね(笑)。二度寝する母を見ると羨ましくてしょうがありません。勿論、実際には自分なんかより大変なんでしょうがね。

「なぜ、俳句になると皆、ネガティブになってしまうのでしょうねえ」とサラリーマン川柳に否定的な意見を述べていた。
→「不幸」を皮肉って笑いを取る事が面白いんだよ。「幸福」を自慢してもウザイんだよ。
と、サラリーマン川柳に文句を言ったコメンテーターに言ってやりたいです。
返信する
サラリーマン川柳考 (あび卯月)
2007-02-10 01:31:55
>自分の父がいつもぼやいている事が見事に紹介されているのが笑えました。
>世のサラリーマンは同じ事を考えているのですね。

私も何句か自分の父と姿がかぶる句を見いだすことができました(笑)

>「不幸」を皮肉って笑いを取る事が面白いんだよ。「幸福」を自慢してもウザイんだよ。
>と、サラリーマン川柳に文句を言ったコメンテーターに言ってやりたいです。

そもそも、幸福自慢の川柳なんて成り立たないですよね(笑)
第一、ネガティブというより微笑ましいです。
この句を作っているお父さんたちは決して自分の境遇を不幸だとは思っていないですね。
世の中、辛いことは沢山あるけれど、その中で人生を楽しんで生きている弱々しいようで力強い姿がそこにあります。
句を読んでいると「ウチの家内はこんなんで困ったもんだよ(笑)」「ウチの会社の上司は・・・」「部下は・・・」と酒の席などで自虐的ながらも笑顔で話すサラリーマンの顔が思い浮かびます。
記事にも書きましたがサラ川は憂き世を生きる現代サラリーマンに対する最高の応援歌・激励なのですね。
とまぁ、そこまで考えて読んでいるのは私だけかも知れませんが(笑)、サラリーマン川柳は斯くも様々な想いを抱かせるものなのであります。
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Unknown (チキソ)
2007-02-11 02:35:57
小説を更新しました。
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