雨曇子日記

エイティライフの数々です

手古舞(てこまい)

2013-11-04 20:00:33 | うまいちゃん
「うまいちゃん、今年のお祭り“てこまい”やってみる」
お母さんに言われて、1年生のうまいちゃんは「うん、やる」と二つ返事です。

お祭りの日、うまいちゃんは朝7時半に美容院で日本髪に結いました。

“てこまい”は、祭りの行列の先頭を歩くのです。
ずっと昔からの習わしで、神田祭などでは、今も昔ながらに木遣(きやり)を歌って神輿(みこし)の先頭を歩きます。

行列の出発は10時です。
“てこまい”は、伊勢袴(いせばかま)、手甲(てっこう)、脚絆(きゃはん)、足袋(たび)、草履(ぞうり)を着け、金棒(かなぼう)を突きながら歩きます。

道の両わきは、見物人でいっぱいです。
「あっ、うまいちゃんだ」クラスの友達が言いました。
うまいちゃんも、手を振って応えました。

市役所前の広場では、おどりがいっそう活気づきました。

♪踊るあほうに 見るあほう
 同じアホなら 踊らなそんそん♪

うまいちゃんも、踊るように歩きました。

「うまいちゃーん」
「かっこいーい」

掛け声がかかりました。
みんなが見てくれているんだと思うと、うまいちゃんはうれしくなりました。

この日、家に帰ったのは8時過ぎです。
でも、楽しかったなあと、うまいちゃんは思いました。


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