雨曇子日記

エイティライフの数々です

路線バスの旅 3

2020-02-26 15:45:30 | ローカル路線バス乗り継ぎの旅

いつの間にか私はこの番組の虜になっている。

2 月 24 日(月)BSテレ東「ローカル路線バスの旅 18 弾!御殿場~直江津」を観た。

 

これは再放送で、2014. 9 の放送、ロケは 8 月だ。

旅する人 太川陽介と蛭子能収はレギュラー。マドンナ野村真実は、1964 年生まれの女優。旅・登山が趣味で、登山歴は富士・槍ヶ岳・北岳・・・明るくポジティブな人。このマドンナのお陰で蛯子さんは車中で一睡もせず三人はチームワークよく旅ができた。

 

第一日

御殿場 8 : 10 河口湖行きの始発のバスで出発。

「もっとしとやかなイメージがあったけれど活発な方ですねー」と、蛯子さんがマドンナの第一印象を口にする。

河口湖ではバニラアイスクリームを舐めながら湖を見ただけで甲府駅に。ここでも滞在時間は 5 分で韮崎へ。ここは中田英寿の出身地、駅前広場にはサッカー少年の像がある。韮崎からは下教来石(シモキョウライシ)へ。難読地名だ。

下教来石からバスがつながらない。小淵沢までの 5.2km は歩くしかない。

・先頭を行く太川さんの背中はびしょびしょ。

・蛯子さん休憩時にペットボトルの水を頭にかける。

・野村さんひとり涼しい顔。

この日は小淵沢まで。宿泊は「高原旅館」夕食は「八ヶ岳ジンギスカンかつみ食堂」

 

第二日

「抜けるような青い空 八ヶ岳もくっきり見えます」とナレーター キートン山田さんの声も晴れやか。

江戸時代後期の裕福な農民の暮らしを再現した、名主の家、旧平田家住宅見学の後、バスで茅野、白樺湖に進む。

白樺湖ではドクターフィッシュに足をつつかれてご満悦の三人。

蛯子さん、湖畔のハンモックで気持ちよさそうなシーン。

リゾート地として全国に知られたこの白樺湖がもとは農業用水のため池だったとは。

きわめて順調な旅のようだったが、リーダーの太川さんは地図を眺めて難しい表情。苦心惨憺、次のように進んだ。

白樺湖バスステーション 15 : 10 ~ 芦田バスステーション 15 : 46 ~ 蓼科役場前 16 : 30 ~ 大屋駅 16 : 57 ~ 上田駅 17 : 36

この日は「上田東急イン」宿泊。夕食「大正館えんぎや」

 

第三日

松本ルートを捨て北国街道ぞいに進むことに決定。信州上田療養センター経由で坂城駅に向かう。

坂城~上山田力石公民館~戸倉駅~矢代駅~松代~長野~牟礼と進んできた。

太川さん曰く「魔の三日目、尺取虫のように進んできた」

(善光寺・川中島古戦場などはパス)

宿泊の「黒姫温泉旅館あすなろ」は、生簀で客が釣りあげた魚を食膳に出すことがウリ。

太川さん、蛭子さんは早速イワナ釣り。マドンナは入浴シーンの撮影。

 

第四日

運命の(無事到着できるか)第 4 日、天気は上々。

黒姫駅から野尻湖に出て関川関所前までの 3.9 km は歩くことになる。途中、北国街道の旧道に入り関所(道の歴史館)を見学。昼食は「手打ちそば御宿せきがわ」で。

食後頸南バスで妙高高原駅に出てさらに関山駅に。この時点で 14 :25 。

関山駅はとてもおしゃれで、野村さん「いいところに来ましたねー」「あー、風が涼しい。高原の風だわー」と絶賛。

しかし、路線バスの旅はここからが大変だった。この先ルートがないのだ。

 

運転手さんに散々聞いて、太川さんの決断は、関山駅から原通り入り口まで 7 km を歩くこと。

「最後の歩きだ。がんばろー」と歩きだす 3 人。

途中トラックの運転手がわざわざ車を止めてペットボトルのお茶を何本も差し入れてくれるなど励まされるが、蛯子さんが音を上げた。

「アーア。多分無理だと思う」

空模様も怪しくなり、にわかに黒雲が現れ雷鳴と共に大粒の雨まで降って来た。

しかし、原通り入り口という過疎な道端のバス停に、日に数本しか来ない小型の市営バスがやってきて、目指していた「新井バスターミナル」に行けることになった。

ところが、新井バスタだーミナルでは直江津行はもう終わっていた。

万事休す か、でも高田の東に位置する中央病院行きは残っていた。病院前から直江津行バスはあるかも知れない。

病院行のバスの中で太川さんを不安にさせたのは、病院に着いて、もし最終バスが出ていたらという懸念であった。そこで地図を懸命に探し、病院から直江津までのルートと、今乗っているバスのルートの接点を見つけ、運転手さんに確かめ、「原通り四丁目」で降りる決断をした。

最終バスに間に合ったことが分かり、安堵した三人の前に夕暮れの街道を直江津行き最終バスが現れた。

 

こうして、無事直江津駅前に到着できた三人は、喜びを爆発させた。

「今回は、奇跡的快挙!」

「成功です。よかったー!」

「イヤー、スゴイ。ヤー最高!」

 

 

 

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