北東の風
沖合いまで行くと 大波です。
うねりの向こう側が波が高くて見えません。
この場所は 水深20メートルほどありまして ここまで来て
「今日は 来なければよかったかな。」と思ったりしたが来てしまった以上 干出を始めました。
海苔は いろんな 珪藻類と 競合しながら 成長してゆきます。
空中に干出されることで 珪藻は 死に絶え 海苔だけ生き残るのです。
海苔養殖は その性質を発揮できる 干潟漁場で始まりました。
干満の差を 利用して 干潮時には 海苔網が空中に出るように 張っておくと 芽が 出てきます。
けれども 雨だったり 風が吹いていたり 霧がかかったり コンスタントに 計算できる干出が 与えることができずに 失敗することが多いのです。
下の写真が そうです。
こうして どちらかというと 干出過多になり気味で ちょっと赤みがかった海苔になります。おいしさは抜群ですけどね。
今の出荷検査では 低い等級になりがちですが・・・・・・
そこで トップの写真のように 人工的に 干出できる施設が開発され 今日は 30分、明日は1時間と 必要なだけ 干出すると簡単に 海苔網ができます。
この装置のおかげで 水深の深いところでも 海苔養殖ができるようになり 日本全国に広まりました。このようの作られた 種網から採れる海苔は 黒くて艶のある海苔になりますが ・・・・・・
干潟の専売特許みたいな 海苔がどこでも 採る事ができるようになったのです。
私も 持ち網の30パーセントは この方法で 育苗しています。
計算して 干出させるので 失敗なく海苔網ができます。
干出して ほどなく 雨です。
そこそこに干しだして 帰ってきました。