東京湾の漁師 東京湾海人の日記

青混ぜ海苔の達人のブログです。

五月晴れ

2006年04月30日 19時50分54秒 | Weblog
南の風

今日は アクアラインの南側に留まる。
南の風が強まるまでは 絶好のお天気であった。
けれども このあと 潮が引き このあたりは 水が全く無くなって 帰れなくなる。南の風が非常に強くなってから ようやく 波しぶきを浴びて 帰ってくる。
非常に長い時間海に居て、陽に焼けました。


上の写真から 1時間後の写真です。
ほとんど 海水はありません。
これからも どんどん 潮は引きました。
ちなみに この老夫婦 「絶滅危惧種」の「放し巻き」の2人組みです。おじさんが熊手のお化けを引きます。おばあさんが そのあとを追いかけて アサリを拾います。
まったく のどかですね。

今日は緊張感が無く カメラをぶら下げて 船を離れるもので 息子が黙々と仕事をしている。いやはや面目ない。
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Tokyou graffiti

2006年04月29日 21時51分19秒 | Weblog

北東の風 

グラフティ マガジン社の 「Tokyou graffiti」という雑誌の 面白い取材。
「みんなの持ちモノ検査!」という特集で、 漁師の カバンの中身を 見せてください。ということでした。
「漁師は バックは持たない。」
「なにか 海に持って行くのですか?」
「しいていえば クーラーボックスはいろんなものを入れて毎日持って行っては持って帰ってきます。」
「では それで行きましょう。」
ということで 来てしまった。どうせデジカメ一台で来るだろうと思っていましたが、なんとフイルムカメラやレフ板も持ち込んでの撮影。Tokyou graffiti は超~若者向けの写真雑誌なので デジカメ写真満載。こんなに手間がかかるのはビックリです。


(アポは 篠原氏でしたが かわいい ちひろちゃんの写真を許可を得て載せました。)


若者が 超~ヒマしているときに ピッタリな感じの読み物ですが いい感じのほんとの雑誌といった。なんだか誉めているようで 機会があったら 読んでください。もとい 見て下さいといった感じ。

お米日記
カルガモ対策をしていたところ ヒエがいっぱい出てきた。
というのは カルガモ対策で水をきらしていたので 雑草のヒエがいっぱい生えてきました。普通  田んぼに水をいっぱいに張って 管理すれば こんなこと無いのにね。
植えてからすでに20日ほど経過したのに ほとんど育っていません。ちょっと 寒かったからです。

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大潮

2006年04月28日 22時50分55秒 | Weblog

北の微風

この おばさんも 絶滅危惧種の一種で、アサリの手堀のおばあさんです。
ちなみに アサリの産出価格のもっとも高く価値のある採り方は手掘りである。一個ずつ丁寧に掻きだすので 傷がつかずに高値で取引されるのである。残念なことに 今年なんか5キロとか10キロまで採れるかどうか。採算に合わない漁法である。
何人か手掘りのおばあさんがいますが こちらの方言で フッカキと呼び 名物おばあさんが 残すところあと5~6人。
寂しい限りです。

「高根さんだね。写真は撮ってはだめだよ。」
写真のおばあさん。私がそっと後ろから近づくと 振り返りもしないでそういった。
仕方なく 後姿だけ撮らせてもらった。
大体がカメラを持っているのは私だけだそうで、フッカキのおばあさんにも知られているようです。
「おばあさん 誰?」
「ま やだね。私です。」
みんな こんな笠をかぶっているんだもの 誰だかわかるか。
なんと 彼女の連れ合いには 3年間みっちりと 面倒みていただいたものです。
ホオカムリをとってもらって顔を見て
「ああ ・・・・さん」
やっと わかりました。


今日は 6日汐という。この時期の6日汐は とっても潮が干る日なのです。アサリ漁をする場所はほとんど 海水が無くなってしまいました。
写真は カラス貝です。

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雨宿り

2006年04月27日 13時00分26秒 | Weblog

北東の風

海に出かけようとした 途端 ポツポツと 落ちてきた。
ま 風は無いから 出かけよう。
そのうち 本降り。

こんな時 便利なのが 橋の下。
ところが 吹き抜ける風が 寒いのなんのって。
せっかく カッパを脱いだのに 再び着込む。

難点はもうひとつ。
すごい音がする。間断なく通る車の騒音。救いは 橋と橋脚の隙間に作ったカラスの巣。カラスの鳴き声は こだまのように 響き渡るのです。カラスの声だけだと どこか山の中のような感じである。

続々と アサリ漁の小船が 橋の下に集結。
午後にやっと 晴れ間が出てきた。
太陽は ありがたい。

今日の小動物

星みっつ。
ではなく 超地味なヒトデ。
海底では 目立たなく 海の上からは全く判別不明です。

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絶滅危惧種

2006年04月26日 23時28分07秒 | Weblog

北の微風

この おばさん 遠くから 私を呼びます。
この 地方のおばさんたちは 編み笠をかぶり 覆面をしてしまうので いったい誰か 即座には わかりかねます。
お話をしているうちに 私の息子と彼女の孫が 同級生だそうだ。
私と息子が アサリ漁に出たときのことです。
近くに 彼女の家の近くにすむ 私のおじさんが解説をしてくれました。
彼女が 私を呼んだ理由。
「私は もう 年だから あと何年 海に出られるかわからない。
写真を 撮っといて。」

おやすい御用である。      
いつも カメラは 持っているので というよりも 彼女はそれを知っていて 呼んだのである。

この辺では 私がいつも カメラを 持ち歩いているのを 誰もが知っているのである。
笑っちゃうでしょう。

彼女は 以外と 年を召していて 見た目はすごく若そうです。夫は私の親よりも年上だったのですが すでに なくなっておられるようで 毎日 一人で こうして 海に出ているそうです。
人並みには アサリを採ることが出来ないというのですが 元気で これからも ずっと 海に出て欲しいものです。

昨日の写真のおばさんも この おばさんも 絶滅危惧種 である。

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Wich do you like?

2006年04月25日 08時20分54秒 | Weblog
北東の風
個展用の写真を選ぶのに 苦労してます。
どうか 皆様の ご意見をお願いします。
きょうの2枚は アングルだけちょっと 違うのですが どちらも捨てがたい 味がありますので 選択のほど よろしく。

候補1


候補2


ちなみに 拡大写真はは こちらで 見られます。
原住民の アサリ採りの風景です。
手堀りの次に 簡便な アサリを採る伝統的な 漁法です。
大きな 熊手で鋼鉄の歯が15センチほどの長さであります。
これを 海底に突き刺したまま 引っ張るのです。アサリが海底に転がり出てきますので、それを手にしたタモで掬い取るのです。あまり効率がよくなくこの地域に数人ほどしか この漁をする人がいません。

福知山線
あれから 1年経つのですね。
福知山線なんて 名前も知りませんでした。
衝撃的な映像が 一年前に流れましたね。
あんな大事故が2度と無いように祈ります。

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あさり採り

2006年04月24日 14時18分33秒 | Weblog

北の微風

昨日 アサリ採りを 見て
急に アサリが食べたくなって(うそ~)
ベタ凪の朝を迎えて
アサリ採り に出かける。
もう少し休んで  家の周りの後片付けとかをしてから
海に出ようと思っていたのですが。

今までなら 3トンほどの ちょっと大きな船で、船の上から 採る アサリ漁を していたのですが、今年は岸に近いところしかアサリが無い為 皆と同じように 海の中に入って 大きなカゴを 人の力で 引っ張って採る漁法にしました。
この方法は簡便ですが とっても疲れます。
ただ 黙々と 腰で 後ろ向きに 引っ張るのです。
しかも 自然に発生した アサリを探して採るのですから ほとんど 採れませんでした。

今日の小動物

車エビ が カゴの中に入ってきました。
まだ ちょっと小さいので リリースしましたが ちょっと撮影に協力してもらいました。
ここは 天然の干潟です。これから暖かくなるにつれ 続々と産卵の為 浅場に上がってきます。
かわいいでしょ。

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田んぼ族

2006年04月23日 19時52分31秒 | Weblog

北東の風

昨日の ゆきひめさんの コメントにあるように 陸上の花にも目を向けられるように なりました。つまり 心にちょっと余裕が出来たのかな。
田んぼのあぜ道です。気がつくと 踏みつけるのが かわいそうな気がします。せめて 花だけでも よけて 歩くかな。


 

お米日記
今日は カルガモに荒らされた 田んぼの補植作業をする。
なんと手植えの 時間のかかること。それにくわえ 足が突っ張ってしまう。昔の人はよく手で植えたものだとこんな時感心してしまう。


漁師は 凪に陸にいると 気が落ち着かない。
ちょっと 海に偵察。
海を見るとちょっと 安心する。
アサリ採りから帰ってきた夫婦がいた。
2人とも 素手である。
「冷たくないかい?」
「もう 冷たいという感覚はないよ。」
「年をとると 熱い、冷たいという感覚がなくなるんだ。きっと。」
「ばか 言え もう5月になるんだぞ。」
でも きっと 慣れだと思う。私は今年になってまだ 素手で海の仕事をしたことがない。今年から体を冷やさないように 手袋はウエットスーツ用の生地で作ったとっても高価な手袋をしているのだが 手が暖かいと体も暖かい。欠点はすぐに破れてしまうのだが 保温性抜群であった。昨年までは安価なゴムの手袋をしていたのだが とっても冷たかった。でも その高価な手袋ひとつの値段で、ゴム製の手袋が15個も買えてしまう。

手前の白い花は多分 大根の花だと思います。
きっと 砂浜に誰かが大根を落とした。(そんなわけ 無いですよね。鳥が種を運んできたのかしら。)
いっぱいに増えました。

 

アサヒカメラ5月号

かろうじて 滑り込み5位。
インパクトのある写真が撮れないのですが。
やはり 感性がないのかな。

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完遂

2006年04月22日 13時43分58秒 | Weblog

北後南の風
今日は みんな 頑張っています。
ちょっと 夜明けに北風が強くて 波が高く 仕事は 困難でしたが先が見えてきたので 頑張りました。


実際には写真よりも 波があります。富士山が見えて綺麗でした。
潮時は 「長日」(ながにちと読みます。)
春のながにちは 潮が全く動きません。この付近で朝の干潮と昼の満潮で海面は10センチほどしか差がないのです。ちょっと深いのですが 春ですから 干潮に全ての海水がなくなってしまう大潮よりも 長時間仕事ができるのです。
当然 海の中に入るには ゲタを履いて仕事をします。
ゲタの高さは 60センチほどで このゲタを履いて歩くにはちょっとしたコツと 体力が必要です。

 

今日 棒抜きは終わりました。

ほっと 一息です。
もう モンシロチョウの季節ですね。
何日か 海は休ませてもらいたいな。
海苔の一年は8月に始まり この日で終わります。
いろんなことが ありました。
海苔芽が落ちたり 私が倒れたり。
暮れの状態を考えると 今こうして 無事終了することができたのは とっても不思議な感じがして、収入はかなり減りましたがそういう金銭的な感覚よりも 幸福感を味わえることが出来た年でありました。いろんな人に助けられて また 恩返しをしなければならなくなりました。

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まだまだ 続く作業

2006年04月21日 20時08分50秒 | Weblog

風向定まらず、
なんとも 風が 南風が強くなってみたり 北風が吹いてきたり 変な天気であった。成田に雹が降ったり、どこも不安定な空模様。

夕方まで こんな 黒い雲が途切れることが無かった。
ちなみに 写真のど真ん中は 横浜のランドマークタワーですが 川崎でこの時間同じ空を 羚英さんが撮っております。
(リンクしましたので比べてみてください。)

支柱柵撤去

共同撤去作業が終わったのですが 最後のメインイベント
「棒抜き」
この作業が海苔養殖の海のほんとの終わりの作業です。
組合員が海苔養殖をするため 漁業協同組合が 国から許可を得るのが 期間限定の8月20日~翌年の5月20日まで という約束をしているので、遅くとも5月20日までには撤去しなければならないのです。組合員がこうして ポンプの水圧を利用して 一本一本抜いて なおかつ 皆で 綺麗に 海を見回して やっと 一年が終わるのです。

幸いに 我家では 私が沖合いの共同撤去作業をしているうちに 何割かは Jr.が済ませてあったので 助かります。
今日は 天気予報が悪く、潮も悪いので ほとんどの人が 見合わせたのです。
我家では
「行ってみようか」
「風になったら すぐ 帰ってこよう。」
で 出かけてしまいました。
南風が突風のように吹く中、時たまスコールのように降る雨、
そんな 辛い 一日でした。
で 夕方 やっと 雲も落ち着いてくれました。
あと 一日で 終わるかもしれません。
もう少し 頑張ろう。

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