3388 野球ブログ

日米を問わず名選手を紹介。

小山正明投手

2008-08-29 21:17:57 | Weblog
通算320勝、歴代3位の勝利数を誇る小山正明投手とはどの様な投手だったのかを検証して見たいと思います。昭和28年から一軍で活躍していますが、誠に残念ながら私が初めて彼の投球を見たのは、多分昭和33年位からだと思います。当時既に、精密機械と呼ばれ抜群の制球を誇っていましたが、球速もかなりあり、特に阪神タイガース時代は、甲子園のホームからバックネットへの広さを活かし、軽いながらも伸び切れ共に素晴らしい快速球で打者を詰まらせ、度々捕手へのファールフライで打ち取っていた記憶があります。制球が素晴らしいだけあって、投球フォームももの凄く華麗で、無駄な力が全く入っていませんでした。しかし当時、別所毅彦は彼の投球フォームを決して評価せず、手投げとまで酷評していました。あまりにも綺麗なフォームの為、そう見えたのでしょうが決してそうではなく腰の捻りも十分なフォームでした。実績があるにも関わらず、他人の投球フォームを分析出来ない別所武彦の一面を見た気がしました。球速に関しては昭和31年から37年まで、7年連続200奪三振以上を記録している様にかなりあったと思いますが、華麗過ぎるフォームの為、意外と素人には分かりにくかったのではないかと思います。昭和34年に剛球タイプの村山実が阪神タイガースに入団しますが、全力投球の村山実より華麗な投法の小山正明の方が、実際は速い球を投げているという噂が結構流れていたものです。それにしても本当に素晴らしい投手でした。