善悪の見方の止め時

もうそろそろ、善悪の見方はやめるべきである。今のプーチンは「ロシア人は善、ウクライナ人は悪」で頭の中が凝り固まっている。かつてのヒットラーは「ドイツ人は善、ユダヤ人は悪」で同様だった。

　その見方は医療と福祉にも流れている。特に２０世紀前半は世界的にハンセン氏病の菌が悪とされ、それを持つ患者までもが悪者扱いされた。今はコロナに対しても。どちらも科学的な客観性を欠いている。細菌やウイルスは悪でもないのに。また、各国共、国家総動員でハンセン氏病患者を隔離した事はいけなかったし、今のコロナ対策も一律で個人個人の体質が考慮されていない。風邪の対策同様に、コロナ対策も本当に個人個人の体質に合わせて行なうべきなのに。もっとおかしいことは、戦争が始まってから、コロナへの関心が薄れた事である。今はコロナの事を書いても相手にされない。日本人などの多くは、コロナよりもロシアが悪いとでも思うようになったのだろうか。次元の違うことなのに。その他、出生前診断で障碍児堕胎も。「障碍を持つことは悪いこと」という意識が見られる。

　善悪も妄想に過ぎません。

　（僕の知る限り、学校と教会が善悪にこだわるような見方を人々に教えている傾向があるようです）