日本の北海道で、子供を親が置き去りにする事件が起きた。しつけの目的だったそうだが、野宿をすると体温低下でそのまま死ぬかもしれないし、それはあってはならない事である。本人の痛烈な反省を求めたい。
以上の事件はともかく、この種の事件が起きると必ず出てくるのが「今の若い人たちは育児を知らない」という議論である。僕もかつてはそのような事を言っていたから、よく判るのである。でも、昔はどうだっただろうか。日本に限って言っても。高度経済成長期も、第二次大戦前も、江戸時代も、その前の時代も同様な事件は起きていたわけである。小説などに書かれてあるし、江戸時代、松尾芭蕉が捨て子の哀れさを記した文は有名である。
よく調べたり、歴史を学ばないで、「今の者は」という議論は確かに無責任でおかしいわけである。でも、単純にそのように言う事は楽でもある。考えないで言えるから。そのような話ばかりしていると、考える力が次第に失われて、以上の事件を起こすような人と同じレベルのバカになってしまうわけである。
つまり、バカになる方法は、無責任な事をしたり、言う事である。バカになりたい人は、そうするが良いでしょう。
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