トシコロのありのままの暮らし


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クロード・モネの「睡蓮」に想う

2020-02-07 11:16:15 | 日記
   2月2日(日曜日)、午後、NHK総合TVでフランスのオルセー美術館の番組を見ました。モネ、セザンヌ、ゴッホなどの名画がたくさん出ていた。でも、それらも氷山の一角。TVでは絶対に放送し切れない、膨大の量の名画や彫刻があるのでしょうね。他に、ルーブルやポンピドー美術館もありますし、フランスはものすごい文化大国だといつも思います。わが日本も江戸時代には「浮世絵」という、世界に誇れる名画を無数に輩出していましたが、残念ながら、浮世絵を名画と思う日本人は少ないようです。


  さて、その日に放送された名画の中で、僕が一番印象に残り、好きになったのがモネの描いた蓮の絵です。日本語で「睡蓮」と訳されたものですね。一目見た時から何となく好きになった。後日、インターネットで調べてみたら、「睡蓮」はたくさんの絵があった。モネ自身もたくさん描いたようです。放送されたものとほぼそっくりのものが日本にもあるそうです。以下、載せます。

  その絵の何が僕は気に入ったのか、絵を見ながら考えてみました。細かく見るとよく判りますが、水の色や状態を場所により、微妙に細かく変えている。多くの画家の水の絵は一様なのに。その繊細さを僕は直感して、気に入ったわけですね。また、そこからもモネは地道な努力をして、睡蓮の絵をたくさん描いた事も判ります。

   モネ自身が意識したかは僕は知りませんが、水面の微妙な変化は人間たち、つまり、我々の心の状態そのものですね。特に、男女間に見られる恋愛心理に非常によく似ています。また友情にも。今の日本は恋愛や友情が稀有になっているとよく聞きますが、大きな社会の変化が多く、変な情報も過度に入りがちなせいもあり、価値観も持ちにくいため、自分・他人の別なく、心の微妙さが判らないようになっているせいもあるかと思います。だから、ケンカやイジメが多発したり、無関心が蔓延したり、ストレートに性欲を求めてのアダルトが流行っている面もあるでしょう。解決策はないものですかね。

   以下に、その名画を載せます。絵はいいですね。絵を一生懸命描いていた多磨全生園にいた伊藤まつさんや、電動タイプライターで絵を描いていた島田療育園にいたM氏も僕は連想します。