トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

いよいよ突入!

2017-05-23 | 今日は真面目に
 タンポポが綿毛をつけてレンゲ草も種子を落とし始めている。原っぱは言うに及ばず、林床の植生も歩くのに差し障るようになった。勢力を拡大させたくないヤブジラミやヌスビトハギも目立ってきたし、刈り払いを本格的に行わねばならない。

 準備運動の心算で梅畑と泥水地の一部を刈り払いしたが、あれは小手試しで本格的にはこの日からである。すでにM氏は畑の周囲を刈り始めていたし、燃料を用意しておいたことでY氏もトンボ池への通路を刈りはらってくれた。

 小生は拠点の栗畑とその下の棚を刈り払う。栗畑は全草刈り払いでも構わないのであるけれど、種子を付けまだ花のあるレンゲ草とリュウノヒゲは残した。栗畑の林床を圧倒しているのはキツネノボタンで「なんで?」と思うし、地際からの刈り払いに務めてきたものの勢力を拡大させてしまった。

 下の棚一段目は、おチビちゃん達の遊び場として大径木の寸切りブロックを並べてあるが、足元の安全を図るために周囲は低草地で維持する。とは言うものの、実生のガマズミ、サクラ、エノキ、クリ、テーダ松などが芽生えてくるから、他の棚も同様に適宜刈り残し支柱を添える。
 ゆくゆくは実生林として育成したい区域なのだが更に下の棚より発芽率が劣る。まあ、それだけ踏みしだかれているのだろう。何はともあれ、ひと汗かき終了。

                   栗畑      棚1

へーッ、こんな環境でいいの?…

2017-05-23 | 感じるままの回り道
 沈泥池の拡幅し土を掘り取った跡と泥浚いし水抜きのために盛り上げた土の表面にシュレーゲルアオガエルの卵塊が幾つも見え、その中に崩された卵塊もある。糞の面積でアオサギらしいか、500円玉程度の足跡もあるから野猫なのか不明なものの、孵化しても水に入れるにはちょいと厳しい場所なのだ。
 例年、シュレーゲルアオガエルの大合唱は聞けるようになったものの、卵塊はそれほど目視出来る時は無かった、今年は産み方が雑だと思えるような位置に卵塊が多い。

         水抜き中の浚渫土      拡幅で採土された部分

白昼堂々…熱い初夏

2017-05-22 | 花の下に長居
 夏ミカンの花の香りに誘われ樹下に入った。若い葉の裏にはオンシツコナジラミが多く取り付いていて、触ると粉の様に舞い上がる。
 花の周囲には5mmほどの果実も出来ていたがテントウムシの幼虫も多く見られた。花を潰して香りを楽しんでいた視線の先に、そのカップルはいたのである。もう白昼堂々の大物ぶりで「テントウムシが躍り出て…」なんて歌の様に華奢ではなかった。
 
 小生が遊んでいたから事務所の女性たちも二人ほど見に来たものの話題には出来ず、そのあと近くを通ったO氏に事を話し現場を見せてすっきりした。初めて見た光景でケータイのバイブのごとく揺するのだ。もう驚き…林太、困っちゃうー。

 不肖、小生としては唖然茫然愕然当然自然、ただただ点頭するのみで、まあ、人生、意図せずとも見てはいけない事を見る事はあるのだなあ、が実感で、出歯亀ではない事を強調しつつ、故にバイパス伝いに遁走する必要も無いのであったが、多少のドギマギはあったのだ。

初夏は駆け足でやって来る!

2017-05-22 | 感じるままの回り道
 五月も後半、ここにきて草勢の勢いが格段に増した。数日前には「もう少し先でいいか…」と思っていた拠点上り口の10年生程度の広葉樹林の林床が鬱蒼としてしまった。原っぱ部もクローバーの伸張が進み歩きにくい。
 月例会だった21日、ハルゼミが鳴いた。例年より二週間は遅い。ヒキガエルの産卵もトンボの出現もツバメの飛来も遅かったのが今季なので、今期では普通、婚期では小生の若いころより遅くなっているとか…。

 桑の実も黒く熟し始めたから、一つ二つと摘まんでは食べてみるが甘味はのっていない。熟した果実から食べたい気持ちは理解できるが、枝を折ってまで引き下ろして食べようとする行動には腹が立つが、クワの実採取に限らず、こういう「荒らし去る」付き合い方をする人が多くなった。
  ボチボチだ     すでに折られている 

 林床や影池のコアジサイが開花してきた。大振りのタマアジサイはまだ先だけれど、小生はコアジサイの方に風情を感じる。タマアジサイは「大味」で雰囲気を欠く。
                             

*芭蕉翁黄泉路吟行

2017-05-21 | 温故痴新
        赤鬼は今日も渋面飽きの風
             あかあかと日は難面も秋の風

        憂き頭さらに凹ます官公紙
             うき我をさびしがらせよかんこどり

        吐乱夫は万災襲う膿と恨
             やまざとはまんざい遅し梅花

        飽きちかし心は夜や星条旗
             秋ちかき心の寄るや四畳半

        罪深き天地に塀と唾の人
             秋深き隣は何をする人ぞ

キジョランの定植

2017-05-21 | 蝶の食草園
 キジョランの苗を定植する。この苗は昨年にS先生がペットボトルの下半分に播種し発芽させたのを頂き株分けし養成していた苗である。五月に入り蔓の伸張が著しく、ポットの底から白根も出てきたので「植え時」と判断した。

 植える場所は食草園に3本、自宅に1本で、植え付け場所には牡蠣殻化石を掘り取って混合する。S先生ご自宅のキジョランは鉢植えなのに結実しているほど元気なのにフイールドと自宅の苗は伸長思わしくない。半数は枯れて失い、残った株も結実株は無いのである。発育不良株も移植したら成長著しくなったケースもあるので、要は環境なのだろう。

 ポット養成株をフイールドに定植すると、日を置かず猪が悪さをするのが通例なので、今回もアセフェート粒剤を水決めの後に散布しておいた。残効性がある農薬であるが産卵期までには毒性も消えるだろう。とりあえずは活着まで悪戯されないようにしたいのだ。

ネム   トチ  自宅

モリアオガエルの産卵始まる

2017-05-20 | 感じるままの回り道
 14日、三日月池からシュレーゲルアオガエルとは異なるカエルの鳴き声が聞こえる。主を確かめるために足音を殺して寄り道した。
 突然、池の水際から飛び込んだ生物がいたが、泳ぐ影は手のひら大だったから、昨年仕留め損ねたウシガエルに間違いないが鳴き声の主では無い。ここで小生の「ミッション・インポッシブル」、駆除のミッションが顕在化した。

 鳴き声はカサスゲの繁茂している方から聞こえる。頭上では無いカサスゲの根元に卵塊が有ってモリアオガエルと想定する。なおも鳴き声を頼りに目をからしてみると草陰に鳴いている個体がいた。間違いなくモリアオガエルだろう。ほほを膨らませると白く見える。
 この写真を撮りたくて狙ったのだがケータイでは反応が遅く無理だった。予測してシャッターを押しても全敗。

 カエルの合唱は「相聞歌」でもあるのだと思った時、遠い昔に見た吉永小百合主演の「草を刈る娘」を思い出した。あの時の歌は「刈り干し切り唄」だったように思うが、相手は浜田光夫だったか、相方の印象は薄い。
 さて、刈り払い機に「刈り干し切り唄」ではミスマッチだが、吉永小百合は小生のミスコマチだったなあ…。

 話は変わり通学の一番列車乗車時には、瓜二つのJKを見る事が出来たのだが、これがまた肉屋の先輩の従妹だったのには驚いた。何の事もない話でも、わが田舎青春の仰天時だ。勿論、「いい仲」になど1mmさえも肉薄しないのが現実であって「この広い野原いっぱい」なんて歌は夢のまた夢、…。

             草陰で相聞歌       初見の卵塊

今日のトンボ「ショウジョウトンボ出現」

2017-05-19 | 小父のお隣さん
 18日、泥水池にショウジョウトンボが現れた。この鮮やかな赤色のトンボが現れると茫々の水辺も華やかになる。
 翌19日午後、恐らくメスだと思うのだが巡回中に次々と飛び立っていく。午後の日差しを受け、若い個体の翅はキラキラと煌めく。止まっているトンボを見て気が付いたのは縁紋が黄色だった事だ。ほとんど体色と同じ色調に見えた。

               縁紋の黄色       

立ち枯れ木の除伐

2017-05-19 | 今日は真面目に
 拠点西側の実生樹育成地に従来からあった松の立ち枯れが目立っている。ほとんどが胸高直径30㎝程度の松である。
 伐採しなければと思いつつ優先順位は低いので放置していたら幹折れしてくるのも出てきた。これでは危なくて放置できず7本ほどを伐採した。
 鳶口も用意し集積まで済ませようと考えていたのであるが、今季二回目の真夏日となった日では身体がついていかない。4尺程度に寸切りし、集積は次の機会にする。

 林床の草本も伸びてきたから、刈り払いに本腰を入れないと本格的な伸長期には大変な目に遭ってしまう。何事も早め早めが肝要だが、分かっちゃいるけど身体が回らぬのに、きりきり舞いはさせられる。で、目だけは回る。こんなんでは「林で困っちゃうー」、で困難は続く…。

                  

今日のトンボ「クロスジギンヤンマの産卵」

2017-05-18 | 小父のお隣さん
 トンボ池2に到着した時、翅音がして波紋が見えた。産卵中だった事は姿を見ずとも理解できたので静止したままトンボを探す。すぐに水面に降下してきたのはクロスジギンヤンマのメスだった。
 産卵を始めたものの葉が邪魔して全体を写し難い。そうこうしているうちに再度飛び立ち降り立ったのは更に判別しにくい背景になった。
 今季、産卵シーンは何回か目にしたが撮影出来たのは今回が最初。狙っている訳でもないから、こんなもんだろう。
 それにしても、上の池で高く舞い上がったトンボは上空で茶色に見えた。茶色のヤンマはいるのだが発生時期がちと早い。さてなんだったのだろう…。

                  草葉の陰だ        もっと見え難い

水槽のボウフラ防止

2017-05-17 | 今日は真面目に
 雨水水槽は火災防止のために設置していたのだが、少しばかりの菜園を楽しむ会員も出てきたから灌水用にも利用されるようになって、現在は拠点に5槽ある。ここにボウフラが大量に発生し、灌水にも使用するから灯油や薬剤で処分する訳にもいかず、思いついたのが「魚の餌にしてしまおう」と言う事だった。
 最初は和金の一匹でも入れておけば良いかと思ったのだが、狙う生物が出てくるのは間違いなくメダカに宗旨替えをした。ところがメダカは水質汚染に弱く、灌水する時に散布されてしまう恐れもあった。
 そこで最終兵器として「ドジョウ」を選んだ。これなら水質汚染や酸素不足にも強く、なにより水底で生活する魚だから汲み上げられる心配は少ないだろう。
 そこでペットボトルで作ったヌカビンを仕掛けドジョウ10数匹を採集し複数匹づつ雨水水槽に投じた。水中に浮遊しているボーフラが減少すればこの取り組みは成功である。

出箱の亀さん、二階から目の保養

2017-05-17 | 感じるままの回り道
 ゴールデンウィークの頃からリビングの窓に鳥の影が横切るようになった。スズメやツバメでもなく「なんでだろう」と思っていたのだが現場に遭遇して納得した。イソヒヨドリが玄関屋根の飾り雨樋カバーに巣作りしていた。
 この部分に巣作りする事は、裏隣の家の向きが異なる同じタイプの住宅に10年も前から巣作りをしていたから「そのうちに、うちにも…」と思っていたが、一向にやってこない。業を煮やしてツバメ用の巣台を設置してみたものの、ツバメに何回か観察されたが、もう見向きもされない。

 今年、イソヒヨドリが巣作りしたのは前に住宅が建ち、環境が変わった事によるのだろうと思っている。玄関屋根を見下ろす二階の窓は小生の机があり、そこからは1mの距離しかない。窓を開け見るようなことは厳禁だから、ここは「出っ歯の亀さん」のごとく覘く事にした。ついでに断りなしに無断で撮影も試みる。早い話「覗きと盗撮」に間違いないのであるものの、自宅内の相手が鳥だから「お縄頂戴」にはならないだろう。

出箱の一穴   オスを覗く   メスを覗く
 警戒されずに撮影するには現状では無理で、それなりの準備が必要となった。巣の入り口を見下ろす小窓に出窓ならぬ出箱を挟み、その隅に穴を開けてレンズ胴を差し込んで準備完了。しかしながらケータイは数分でカメラモードがリセットされ待ち受けには不向き、結局は出歯亀、いいえデジカメの鏡胴部を穴に差し込み機会を待つ。

 姿勢は机の上に腹ばいの亀さん状態で肘を突きカメラを構えモニターを注視するだけだ。周囲は見えないからモニターに鳥が入ってきたらシャッターチャンスだが、この時点で半押しし焦点を合わせても巣内に入り込んでしまうため撮影できない。そこで耳を澄まし飾り雨樋カバーに降り立った「トッ」と言う音を頼りに半押しし焦点を合わせておきモニターに姿が見えたらシャッターを切った。最終的には固定焦点で撮影出来たが、使い勝手は似たような物だった。
 雨樋の巣は狭いとみえ、入るのは東側からで、一方通行で西側に抜けていくらしい。出るところは見ていないが、東側は入るだけだから一方通行だくらいは想像がつく。

  アオムシ    オケラ?    幼虫

 待ち受け撮影は不自然きまわり無い姿勢なのだが、夕食前に80分、夕食を簡単に食べ日没まで40分程狙ってみた。意外と時間は短く感じたが、要は興味の問題なのだろう。
 餌を運ぶ頻度はオスの方が多かった。二羽での給餌間隔は当然ランダムで、5分程度の時もあれば15分程度の時もあった。時々はカメラを外し直接覗いた。室内の方は暗くしてあるから気が付かないものの不審は感じている様子が見られる。
 翌日も夜明けから朝食までの2時間、午後1時間半ほど覗いた。十分堪能した、と言うより飽きてしまった。待つ身は辛く、結果として満足のいく写真が撮れなかったし…。まあ、生態写真家の御苦労は十二分に体験いたしました。

  ヘビの幼体?   ヒトリガ     トカゲ
 
 そんな事で知ったのは、巣に入る前に警戒する時もあればシャッターを押す暇さえない躊躇なく入る事もあって、ワンパターンでは無い利口に見えた。メスが自分の体長の二倍以上もある蛇を咥えて運び込んだのには驚いた。ヒバカリかジムグリか25㎝はあるヘビだった。他にも長い生物を運び込んだ。子ウナギのようでもありドバミミズのようでもあり、雛はどうして喰うのか、親が千切るのか、そこまでやるか?!。

 さて、当初表題は『千枚の提供も「有り」の一穴から』だったのだが、小生の品性が優先された結果で「出箱云々…」にした。まあ、倫理的には思わせぶりが難だけれど嘘は無い。これでいいのだ!。

雨樋を付ける

2017-05-16 | 今日は真面目に
 先日の事、午前で作業を終え家に帰り一服していたのだが、夜からの降雨予報が気になってホームセンターに出かけた。
 拠点小屋、庇の増築部に雨樋がまだついておらず、夜の降雨で柱の基盤土が流されるのを懸念したのだ。ついでの従来からの樋部品の傷みが激しい個所も更新させたいから見繕って購入する。午後のお茶の時間を前にし出かけても日没までには間があるから終了するだろうとの読みである。

 その読みは自慢する程の中身でもない、ありきたりであるのだけれど樋の材質が予想外で、雨水を縦樋に落とす穴がカッターでは開けられない。良く見たら塗装の下はアルミで、塩ビと思っていた小生の「時代を読めなかった」事になる。結局、手回しドリルで穴を開け始めたのだが、これがいかにも面倒で、発電機を稼働させ電動ドリルを使う羽目になった。ホント読み違いはあるものだ。
 
 破損部交換も済ましたのだが最終的には樋同士のの継ぎ板や受水升に縦樋を接続する部品が無かったりで、帰宅する途中に再度ホームセンターに寄った。翌日でも良いものの開店時間まで待たねばならず、せっかちの小生としては翌日朝まで降雨の予報があっても、晴れればすぐ出かけて処理したいのである。

       樋を付け終る  ➡   翌朝まで降雨量24mmで満水

サンコウチョウ鳴いた

2017-05-15 | 小父のお隣さん
 上の池方向から「ホイホイホイ」と聞こえる鳴き声がする。待ちに待ったサンコウチョウが飛来してきたのだ。
 まだ後半部だけの鳴き声で、一通り鳴いてくれるまでには1週間程度は必要だろう。竹林やアズマネザサと葛、ゴヨウアケビの藪を開き広葉樹の若い森が出現した事で樹林を好む鳥が現れるようになった。
 このフイールドに入った当時は、オオルリ、キビタキ、サンコウチョウなど、夏の渡り鳥の声など聞けなかったのに、変われば変わるものだ。

今日のトンボ「これもアサヒナカワトンボ?」

2017-05-15 | 小父のお隣さん
 稀に遭遇する翅の中央部に白斑のあるトンボ。フイールドにカワトンボは二種類しかいないとの事なので「アサヒナカワトンボ」のバリエーションの一つなのだろうが、中央部の白斑だけで別種に思えてしまう。

 体長も見慣れているアサヒナカワトンボより「やや大きめ」感があって5mm程度は長いのではないだろうか。
 図鑑を広げると中央部の白斑の大きい個体も掲載されているし、ミヤマカワトンボのページでは「偽白斑」なんて説明があって「トンボだってオケラだってアメンボだって、みんなみんないろいろあるんだ、分からーなーいっ」…。

 人生、たかがトンボ一匹で「すったもんだ」したり「つっつもんた」してみたり、まあ、ホントにしょうもないし埒も明かん…。