トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

クサイチゴを頬張る

2017-05-14 | 何よりの楽しみ
  クサイチゴの旬   頬張れる幸せ

 この時期の楽しみはクサイチゴである。果実だけ採集に出向く事はしないけれど、刈り払いの小休止に一口に頬張る楽しみは欠かせない。刈り払いしつつも個人的な有用植物も残して行くが、クサイチゴは誘幼植物でもある。これからしばらくはクサイチゴの旬、クワの実の旬と続き、「アカイミ、アカイミ」とおチビちゃんが楽しみに入山し、騒ぐ時期でもある。

 梅雨に入る頃には「アカイミナイ…」とむずかる子もいて、それはそれで微笑ましい。

おままごと、キッチンの更新

2017-05-14 | 遊び子は
 拠点に「キッチン」と呼ばれているままごとセットがある。これが長らく大人気で、おチビちゃん達のお目当ては、いの一番ここに走る。
 作ってから10年にもならんとするセットなので小道具や食材の木型模型のほとんどは失われてしまったが、それでも遊びは続いている。

 昨年初冬、「正月明けには新調したセットで遊ばせよう」と考えていたのだけれど、思わぬ助っ人課業が飛び込んで制作できず、ここにきてようやく重い腰を上げた。それと言うのも土嚢作りと土嚢積みで腰痛の兆しがあり、フイールド作業は休みにしたのである。

 とはいうものの、やり始めると抑制が効かぬ。昼食も工作を続けながらの立ち食いで、くたびれはててその日の工作を止める、と言う日が3日続いた。
 簡単なスケッチさえも無い、端材や古材から取れるだろう部材を案分しての、言わば行き当たりばったり、成り行き任せの工作である。

 任務終了➡  新装開店➡  ブラッシュアップ

 初代は在り合わせの端材を切り張りして作ったのでインドアサイズのガス台だった。今回は古材ながらベニア板1枚、新築現場からの端材など必要量があったから幅3尺の十分すぎるサイズで制作できた。
 腐食が進んだ初代のガス台は廃棄も考えたのだが、地面と接する部分だけ更新しペイントすれば見栄えは悪くないだろうと踏んで、流しに改造して並べてみた。いつもの爺我自賛になってしまうが、これほどのままごと遊びの遊具はそうは無いだろう。

 製作途中、ママさんグループ二組が遊びに来ていて「明日、新年度の歓迎会でここを使わせてもらいます」との連絡。そのために制作を急いだわけでも無いのだが、期せずしておチビちゃん達には大喜びのキッチンセットでウエルカムとなる。
 残念な事に、小生は野暮用があり盗み見も出来ないものの、まあ、何時かは感想を聞けるだろう。

 さて、一旦はキッチンを取り囲めるようにと写真の場所に置いた。これから暑くなるからと思い直しモチノキの木陰に移動させたのだったが、降雨後の土砂の飛び跳ねで汚れる事が判明したから元に戻した。何だ神田神保町、でなく何だかんだと心変わりする。
 まあ、ほぞを噛むより良いだろう…。

こんな別嬪見た事無い!

2017-05-13 | 小父のお隣さん
 二つ池の漏水を止めた結果、満水になるまで下流域に水が通わず水深の浅い部分は底土が顕わになった。そこにアゲハチョウやアオスジアゲハが吸水に来ていたが、盛夏でもないし真夏日でもない5月の日に「珍しい事だ」と思いつつ眺めていると、アオスジアゲハは意外と攻撃的である事を発見した。体格で勝るアゲハチョウにアタック仕掛け追い払おうとするのである。

 その時に見惚れたのが写真のアゲハで、翅の色の美しい事、今までこのように美しい翅は見た事が無かった。紫とも濃紺とも青ともとれる金属光沢の美しい翅色だったのだ。一度だけ見た事があるアオタテハモドキの色を彷彿とさせた。
 十分に待っていたのだが翅を広げてくれず色調の美しさは捉えきれなかったものの、その一端は垣間見て取れる。
 この種類、カラスアゲハなのかミヤマカラスアゲハなのか、はたまた別の種なのかは判別できない小生であるが「美しさ」を感じる事はまだ衰えていない。まあ、好色お爺の一種か・・・。

よくまあ漏水孔が現れる事よ!

2017-05-12 | 水辺環境の保全
 毎日、最初の活動は水見回りで、下流部から巡回していくのだが二つ池が大きく減水していた。上の棚からの水落ち口は音を立てているから通常量だと理解できて、もう漏水しか判断の選択肢は無い。

 水底が顕わになった、その水際線に沿い漏水孔の確認をしていくとやはり顕在化していた。ソーセージの径程度の漏水孔でも、流入水より喪失量が多いはずだからひとたまりもない。一旦、道具小屋へスコップを取りに戻り、漏水部を深く掘り取り再度踏み固め一丁上がりとなる。

 漏水により減水した事で確認できた事は「ニホンアカガエル」のオタマジャクシが結構の数育っていた事だった。孵化させ給餌開始してから放生したのだが翌朝には全く姿を確認できず、すべて捕食され尽くしたと思っていたのである。
 そのオタマジャクシが大豆程度まで体を大きくして逃げまどっていた。こうなると湛水は第一優先度になる。

 土嚢積みで腰に不安が出てきたから、この日はおチビちゃんらのキッチンセットを更新する心算だったが、人様の事は最優先の後回しで、泥土とのお付き合いが続く。
 もう泥とはいい加減ドロンしたいが、その時は文字通り水辺共々「ドロン死体」だろうから痛しかゆしのなすすべ無しの泥沼なのである。
 まあ、こんな日々でも「今が一番良い日」なのだろう。ネイティブ・アメリカンの「今日は良い日だ」の深淵と何となく繋がった気もする。蒙古斑もあることだし…。
         水が無い      漏水部

泥土でもある使い道 2

2017-05-11 | 水辺環境の保全
 採土場所 ➡  次回のために泥を積み上げ水抜き
 世間様は連休中盤、「毎日が日曜日」の小生様には遠い遠い過去の日々である。さて、浚渫土を土嚢にし堤として活かす作業の二日目。土嚢袋は12袋しかないから作業は程なく済みそうだったが、これがめっぽうきつい作業になった。水抜きを図った泥土とは言え、水分量は多いのでめっぽう重い。
 しかしメーデーが済んだばかりだから「要求貫徹」「目標達成」の思いは頓挫させられない意地がある。コマーシャルのセリフではないけれど「重さに負けるな!」と老骨を鼓舞するアカペラBGMは「喝采」で、なんとなく気分に合うのだった。

 休み休み、呼吸を整えつつ積み上げたがまだ不足だ。連休中はホームセンターに出向きたくないから土嚢の購入は連休明けにして、それまで別途作業をする。まだ20袋は積まねばならない。
                 前回まで   ➡   今回分

ヒオドシチョウの幼虫みーつけ!

2017-05-11 | 小父のお隣さん
 先日、エノキに居たテングチョウの幼虫を教えてもらったが、エノキを食樹にしている幼虫で見当がつくのはヒオドシチョウの幼虫くらいだ。
 元はと言えば、数年前に大発生した折り、S先生に教えてもらったのであるけれど、それ以来発生期には注意を払ってきた。今季も水回りの行き帰りに頭上を見上げていたのだが、ようやくそれらしい幼虫塊を発見した。

 ヒオドシチョウの産卵は枝の先端、幼虫はしばらくは集合体で過ごす、体色は黒っぽい、と言うのが小生の持つ知識で、これに全て当てはまる条件があった。
 まあ、個人内差の事だから断定しても不都合はない。望むべきことはオオムラサキが来てほしい、オオムラサキの繁殖が適って欲しいで、欲望とは果てしないものである。

  産卵部と幼虫集団    幼虫集団   拡大 

ナンジャモンジャ開花

2017-05-10 | 小父のお隣さん
 拠点駐車場に二本あるナンジャモンジャの一本が開花していた。もう一本は開花無しで理由は分からない。昨年より花つきが良くなったから開花に気が付く人も出てこよう。
 降雨の後だったから葉の緑は艶を持ち花びらは水滴に閉じ込められたようになっていて、それはそれで美しい。

 市街地にブラジルの国花と言う「イペー」が開花しており、大きく鮮やかな濃黄色は良く目立つ。昔の職場に1本あった事で「一平」と長らく記憶していたが、見かけない花木類ではナンジャモンジャの方が小生の気分には添ってくれる。

                      

苔結構!

2017-05-10 | 感じるままの回り道
 「コケコッコーッ!」思わず雄鶏になり、もんどりがえるところだった。泥浚いをしつつ目に留まったのが擁壁の苔である。ゼニゴケかヘビゴケか、おおかた近似種なのだろうが、しばし見とれてしまう。
 「苔ブーム」をコケにする気は無いものの、ブームなんてものは虚仮に違いない。それはともかく眺めるほどに花火の風景を感じてくる。長兄に連れられて一回だけ見た「長岡花火」、当地にも花火大会はあるものの人混みが嫌で出かけた事は無いが、こんなものを目にしただけで山下清画伯の作品や長岡花火が脳裏に浮かぶ。
 「コケコッコー」は鶏の鳴き声だが、今はイソヒヨドリの甲高い美声で起こされる。その奥から峨眉鳥も重なる。目覚ましの音も移ろいの中にある。

  目に留まった ➡  スターマインだ ➡  大輪菊花

泥土でもある使い道

2017-05-09 | 水辺環境の保全
 沈泥池の泥浚いを実施したのが一か月も前で、池の端に寄せ集め水抜きをしていた。ようやくスコップで掘り取りしても崩れない固さまでになったので土嚢袋に詰めた。
 周辺には土嚢を作りたくても用土を採取する場所が無い。いきおい泥土でも使わざるを得ないのである。良くしたもので積み上げておけば土嚢に使える状態までにはなるのだ。しかしながら永田の泥土は全く使い道が無いようで、欲した者で取り上げてもひんしゅくを買うものばかりで、早い話、税金で囲っているだけに過ぎない。

 土嚢の用途は分水池の堤の再構築にあり、現在の堤は丸太を積み上げ堤としている。既に腐食も進み崩壊の憂き目にあわないうちに土の堤に切り替えねばならない。そこで丸太の堤の下手に泥土の土嚢袋を積み上げ丸太が腐食するに従い流入する泥土と置き換わる事を期待しているのだ。時間は掛かるが、用土の不足を補うには一石二鳥であると信じて疑わない。

 しかし水を含んでいる泥土は重い。15袋作り積み上げてギブアップした。残りはどれくらい必要かと目算すると30袋は必要の様で、意外に量が要るのだと改めてうんざりして終了。まだ2~3日は要する勘定だ。

             せっせと作り ➡  しっかり積み込む

今日のトンボ「シオヤトンボ」いた!

2017-05-09 | 小父のお隣さん
 先日のシオカラトンボと思っていた写真がシオヤトンボメスにも見えたから、この日は確認すべく注意して個体を観察する。その中に、やはりいたのであるシオヤトンボが…。

 サイズも色調も似通っているけれど、小生の判別は腹部先端に黒い部分があるか無いかだけだからアバウトであるものの間違いないだろう。「シオカラよりずんぐりして小さめ」と教えられても、小生にはほぼ同じに見えてしまう。

          シオヤトンボ♂       シオカラトンボ

テングチョウの幼虫

2017-05-08 | 小父のお隣さん
 トンボやチョウを観察に見えるSさんが「エノキにテングチョウの幼虫がいる」と教えてくれた。小生はオオムラサキやゴマダラチョウ待ちだったのだがヒオドシチョウの発生だけで、それ以外は望外と諦めていたのだ。

 指定された樹下に向かうと指指ししてくれた。もう青虫そのもので食痕もあったけれど、教えてもらわなければ見出す事も出来ないほど見分けにくく小さい。写真の幼虫サイズは15mm前後だったように思えた。
 幼虫がいると言う事は親チョウが飛翔していたという事に他ならないのだけれど、悲しいかな図鑑で確認しても見覚えが無い。

最初は日陰からで…

2017-05-08 | 今日は真面目に
 草勢も勢いを増し、初夏の趣がある。これからは草刈りと水辺の手当てに追いまくられるシーズンに入るが、梅畑の下草刈りで幕開けにした。
 道路の雨水が流れ込む環境にあり、果樹には不適だけれど草本には快適とみえ伸長が早い上に、ヤブマオやイタドリなど大型草本が多いので、早めの刈り払いにしたのである。

 日当りの良い範囲には、まだ在来種のタンポポが花を付けており、綿毛も出始めたばかりだから「刈り払い不適」で、種子を付ける前に刈り払いたい植物と種子を実らせてから刈り払いたい植物、刈らずに残したい植物等々、刈り払いと言っても「全草刈り払い」する部分は少ない。
 スポットで刈り払いを手伝ってもらっても「全草刈り払い」になってしまう事も多く、前期、今季、来期のつながりを見つつ刈り払う必要もあり、自分で行っていた方が安心感がある。
 小さいフイールドとは言え里山の一部で、運動公園や土手の草刈りと同様な対応は出来ない。

 まあ、そんなことやら何やらで、小生も日陰の身…。それはともかく新品の刈り刃を装着して刈り払いを始めて幾らも作業が進まない内に刈り刃のチップが全滅した。隠れた石に数回当たった程度ではここまでにならなかったのに、ワンコインの量販品にはいろいろあると言う事なのだろう。

 ゴールデンウイークにおける、このチョイスの場合「安禁短」だったが「あんぽんたん」は小生である。

                 ➡  

庇の基礎を守る

2017-05-07 | 今日は真面目に
 「早くやっておけばよかった」と思っても後の祭り、この時期、24時間で170mmの雨量をもたらす嵐が来るなんて予想だにしなかった。おかげで樋を取り付けていなかった庇の下は屋根から流れ落ちる水量で、盛り土した部分を損なってしまった。

 これでは庇を支える基礎の安定さえ失われてしまう。最優先で土留めを施した。一輪車二台分の玉石を息絶え絶えになって運び上げ一件落着と思ったものの、支える柱はもう一本ある。もう日を改めての作業にした。こういう作業は思い出したくもない。

     作業前 ➡  並べた   全景

シュレーゲルアオガエル、おひさです!

2017-05-07 | 小父のお隣さん
 谷地一帯で大合唱中のシュレーゲルアオガエル。その姿を見るのは稀で、だいたいが偶然の出会いだ。今回も泥浚いを終えようとした頃に姿を現した。眼の周りに隈取りがないからシュレーゲルアオガエルと判断できるものの、一見してニホンアマガエルと思ってしまう位、よく似ている。
 「アオガエル」と呼ばれるだけあって、体色は綺麗な緑色だ。信号も緑色なのに「青」と呼ぶのは日本には古来「緑色」と言う認識は無かったのだそうで、もう「へーッ」で納得する。

 このカエル、ペットにしたいほど可愛いのだが「やはり野に置け」なので帰したけれど、何時かお姫様がお返しを持ちやって来るかしらん。もしヒキガエルのお姫様だったら居留守を使おう…。

                  

何処も同じか、春の憂鬱

2017-05-06 | 小人閑居して憮然
 先日の事、春の嵐で170mmの降雨があった1日後に水が滞ってしまった。取水地のトラブルに間違いないから道具を携えて現場に行った。この時は取水路からの水抜けだったから玉石を集め砂利と共に取水路の堤を再生して一件落着のはず、だったのだ。

 一回で終わらなかったのは強制送水するための準備が無かったからなので、一週間後に用意し作業に行ったら取水路の状況が変わっている。
 取水路の河床が掘り下げられ、二段構えの内の丸太の砂防堰が破られていた。こんな事をするのは同じ取水升から給水を受けている部農会に間違いなく、取水路から逃げる水を少なくしようと砂防堰を破って取り込もうと算段したのだ。あばらってもどうなるものでは無い「五十歩百歩」ならまだしも、余計なことをしてくれる。

 丸太の砂防堰は荒い砂利を防ぎ、二段目のフイルター堰で砂泥を防ぐ構造に設えたのだが、もともと部農会は保全作業も復旧作業も手など出した事もないのである。そういう立場で足を引っ張り構造や機能を破壊してくる。
 
 まあ、経験則から言える事は、保全や育成等々に労力も費やさないし金銭部材等の負担も行わない輩が、作業の脚を引っ張り、里山の環境を荒らし収奪を重ねているのが現状なのだ。こういう事例は里山だけに限らず永田にも多々見られる現象で、なんというべきか誠に腹立たしい限りではある。