トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

出箱の亀さん、二階から目の保養

2017-05-17 | 感じるままの回り道
 ゴールデンウィークの頃からリビングの窓に鳥の影が横切るようになった。スズメやツバメでもなく「なんでだろう」と思っていたのだが現場に遭遇して納得した。イソヒヨドリが玄関屋根の飾り雨樋カバーに巣作りしていた。
 この部分に巣作りする事は、裏隣の家の向きが異なる同じタイプの住宅に10年も前から巣作りをしていたから「そのうちに、うちにも…」と思っていたが、一向にやってこない。業を煮やしてツバメ用の巣台を設置してみたものの、ツバメに何回か観察されたが、もう見向きもされない。

 今年、イソヒヨドリが巣作りしたのは前に住宅が建ち、環境が変わった事によるのだろうと思っている。玄関屋根を見下ろす二階の窓は小生の机があり、そこからは1mの距離しかない。窓を開け見るようなことは厳禁だから、ここは「出っ歯の亀さん」のごとく覘く事にした。ついでに断りなしに無断で撮影も試みる。早い話「覗きと盗撮」に間違いないのであるものの、自宅内の相手が鳥だから「お縄頂戴」にはならないだろう。

出箱の一穴   オスを覗く   メスを覗く
 警戒されずに撮影するには現状では無理で、それなりの準備が必要となった。巣の入り口を見下ろす小窓に出窓ならぬ出箱を挟み、その隅に穴を開けてレンズ胴を差し込んで準備完了。しかしながらケータイは数分でカメラモードがリセットされ待ち受けには不向き、結局は出歯亀、いいえデジカメの鏡胴部を穴に差し込み機会を待つ。

 姿勢は机の上に腹ばいの亀さん状態で肘を突きカメラを構えモニターを注視するだけだ。周囲は見えないからモニターに鳥が入ってきたらシャッターチャンスだが、この時点で半押しし焦点を合わせても巣内に入り込んでしまうため撮影できない。そこで耳を澄まし飾り雨樋カバーに降り立った「トッ」と言う音を頼りに半押しし焦点を合わせておきモニターに姿が見えたらシャッターを切った。最終的には固定焦点で撮影出来たが、使い勝手は似たような物だった。
 雨樋の巣は狭いとみえ、入るのは東側からで、一方通行で西側に抜けていくらしい。出るところは見ていないが、東側は入るだけだから一方通行だくらいは想像がつく。

  アオムシ    オケラ?    幼虫

 待ち受け撮影は不自然きまわり無い姿勢なのだが、夕食前に80分、夕食を簡単に食べ日没まで40分程狙ってみた。意外と時間は短く感じたが、要は興味の問題なのだろう。
 餌を運ぶ頻度はオスの方が多かった。二羽での給餌間隔は当然ランダムで、5分程度の時もあれば15分程度の時もあった。時々はカメラを外し直接覗いた。室内の方は暗くしてあるから気が付かないものの不審は感じている様子が見られる。
 翌日も夜明けから朝食までの2時間、午後1時間半ほど覗いた。十分堪能した、と言うより飽きてしまった。待つ身は辛く、結果として満足のいく写真が撮れなかったし…。まあ、生態写真家の御苦労は十二分に体験いたしました。

  ヘビの幼体?   ヒトリガ     トカゲ
 
 そんな事で知ったのは、巣に入る前に警戒する時もあればシャッターを押す暇さえない躊躇なく入る事もあって、ワンパターンでは無い利口に見えた。メスが自分の体長の二倍以上もある蛇を咥えて運び込んだのには驚いた。ヒバカリかジムグリか25㎝はあるヘビだった。他にも長い生物を運び込んだ。子ウナギのようでもありドバミミズのようでもあり、雛はどうして喰うのか、親が千切るのか、そこまでやるか?!。

 さて、当初表題は『千枚の提供も「有り」の一穴から』だったのだが、小生の品性が優先された結果で「出箱云々…」にした。まあ、倫理的には思わせぶりが難だけれど嘘は無い。これでいいのだ!。

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