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吐水口を見るまでもなく、途中の浅い池はことごとく底を露わにしていたから断水は覚悟していたものの、池の底が乾燥する前に湛水せねば水生生物が大量絶滅しかねない。分水堤の土嚢積みを予定していたのを変更しポンプ一式を車載し水源に向かう。
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後はいつも通りの作業だけれど、小一時間強制送水する間に水路の補修をする。作業中、ときおり小型のヤンマ型トンボが飛来し近くをうろつく。どの人にでもこんな行動をするのかどうか分からないけれど、何となく癒される気になるのだ。
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送水ポンプを停止させ引き抜けば容易だけれど、抜く間の短時間は送水が止まる。この事が強制送水をしても一昼夜水量が回復しない原因になっているのではと思い至ったからだ。案の定、撤収し吐水口を確認に行くと十分な量を吐き出している。もう「ビンゴ!」である。
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