トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

病膏肓に至る途中・・・

2024-07-05 | 何よりの楽しみ

 昨日、酷暑日となるのは前日の予報で判っていたから自宅謹慎で熱中症を避けた。我ながら退屈してもう「ハアー」なのであるが先月の執着地獄は今期お初の真夏日さえ頓着せずに午睡もせずにタンクトップ・半ズボンでアイロンがけをしミシンを動かし夜鍋までし、翌日もその日の午後を使い切って完成させたのが「リラックスワンピース」なのである。午前中は背中を焙られつつ泥浚いをしてたのだから変わり身は早いのであった。

 なぜワンピースなのかには前作の長めのサイドボタンノースリーブに端を発している。「このままワンピースになるではないかい!」・・・「ワンピースが作れればロリータファッションドレスも夢ではない!」とまあ、ここに至れば「病膏肓に至った」と言って良いだろうがまだ発展途上酷なので多少の経験値を積み上げる必要がある。何故そうなのかには孤爺には夢がある。ロリータファッションでハローウインの渋谷を闊歩する事である。

 さて今回の作品は「リラックスワンピース」とあって素人の最初の作業には何とかなりそうでもあったのだ。とは言え襟ぐりを綺麗にするにはそれなりの手数が必要だし袖なしタイプなのだがこれはこれで袖付きより綺麗に見せるのが難しい様に感じた。すべてを仕上げてぶら下げてみれば孤爺の初挑戦とは思えない出来上がりで、糸目切りやミシン掛けで酷使した遠視乱視のお目目にはレースとフリルが付いたドレスのように見えて来る。これは神仏、アッラー、シバ神、お稲荷様の啓示であろう。「汝、ロリータドレスを作るべし、着るべし」はい、仰せの通りに。

 ところが合点、豚でも合い豚、一夜明けたら残った布地の使い道が気になって来た。テキスト幅の布地が無いので長めに切ってもらい購入した結果、残布が多い。使い道を考えてもパンツくらいしか切り取れない。そこでブルマーの製図でアンダーパンツに用いる事にして早朝から開始して午後には出来たのだった。正しい布目で型を取れず90度方向違いだけれど使用上の違和感があるのかどうか小生にはとんと分かりかねる。

 まあしかし、人知れずこんなことを行っているから良い様なものだけれど、ご近所様や知人に知られたら救急車か地域包括支援センターのケワワーカーが飛んで来るわいなあ。華は秘すに限る。ところでその他人なのだが昨日、猛暑のさなかにピンポーンする人がいて、出てみれば水道の検針員だった。メーターは駐車している車の下だから動かさねばならない。「この酷暑の中、良くぞ訪ねてくれた!」と車を出す間、待たせるからと冷凍庫のアイスを1本渡した。「好みではないかも知れないけど…」と社交辞令付きだったのだが「大好きです!」と言うではないか。検針させて車を戻し自宅に入って気が付いた。「もしかしておいらの事かも・・・」既に時遅し、マドンナは消えていたのであって確かめる術も無い。これは白日夢か酷暑は脳さえ溶かしてしまうようだが花は何処へ行った⁉。酷暑の中の花。