トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

残っていたササユリ

2017-06-05 | 感じるままの回り道
 昨年にようやく十数株開花した場所、数日を経ない間に全て盗掘され憤慨した。「もうここには置けない」と眼残し株を探したが一本も見いだせなかった。
 これでは採種採り蒔きも出来ず「全滅だ!」と臍を噛んだのだったが4日、少し離れた場所で蕾を見つけた。このまま開花させても過去の事例を思い出すまでもなく盗掘される。この株の開花は諦め摘蕾した。このまま地上部が枯れる晩秋までなんとか盗掘されずに行けば、自宅で採種株として育てる事にしたい。

 ヤマユリも含め何度試みたか記憶には無いけれど、開花株まで育つとことごとく盗掘されてしまった過去だけしかないのが野生のユリである。「やはり野に置け」なんて感覚は盗掘者たちは持っていない。まあ、ハクビシン、アライグマ、イノシシ同様、同種に分類して全く問題は無い。

 採り蒔きするにしても、どこでも可能とはならず、人目を避ける場所であっても藪になるようでは育たない。いきおい管理育成は「眼の届く範囲で」と言う事になるが、当然のこと山荒氏の恰好の餌食になる場所でもある。
 「目の届く範囲で」と言う心がけでは「鵜の眼鷹の眼」で血眼になって範囲を広げる山荒氏には勝てるはずもないのだが、三途の河原で崩されても崩されても石積みを続ける童子を見習わねばならぬ。なんたって二度わらしなのだから…。

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