「アリとキリギリス」は皆さんご承知の童話と言うか寓話だろうが「アリとアブヅカ」なんて一編もあるのだった。今期はことのほか虻の量が多くてフイールドの駐車場に到着すればドアを開ける前からお迎えが来る。まあ、阿弥陀三尊様のご来迎ではないから許容範囲なのだが煩い。煩わしいのには血圧が上昇するし作業中に見舞われると一匹でもしつこさには辟易する。特に水域に立ち込んで抜去や土木を行いゴム引き手袋が泥汚れ状態の時は捕殺に手間取りウンザリもするのだ。
だからこそ車両に群がりくる虻を捕獲してあり塚、というより巣穴近くに置いてみたいけれど今期は黒蟻の巣穴を発見できないのだった。地表面の高温化で出入り口や巣を移動させた可能性もある。そこで林道の舗装面に置いとくのだが帰宅前に覗けば蟻が群れている。どこからこんなに集まるのか巣穴のところまでストーカーはしなかったけれど撮影だけはしてみた。まあ、眺めて涼やかな心境になる絵ではないけれど蟻さんの食糧貯蔵の熱意には感心するし一方、この国の自給率と貯蔵量を知るともう「矢尽き刀折れた」状態と言わざるを得ない。大丈夫ではないですよ。太平ではなく大変です。