トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

人参は必要である

2024-08-25 | 今日は真面目に

 「夏草やお爺の庭で丈茫茫」と馬笑翁が吟じた如く、この猛暑でどうにも止まらなかった。23日未明までの集中豪雨で観測値では200mm/24Hを報じていたがそれはフイールドのある区域であった。となると断水の憂き目に遭っている可能性が高いのだが降雨の予報は続いているから水見回りは断念し、引きこもりするほどの高温にならない予報だったので意を決して庭の草削りをしたのだ。今期2回目であるけれど、一回目は6月初めの頃だから草取りをしていない場所の如く隆盛を、いいえ草勢を強めている。

 まずは草削りとチョンチョン鍬の刃を研ぎだししておく。これらも刃物なので爪に当てても滑らない程度に仕上げてから草抜きと草削りの両面作戦である。背丈があるのやランナーを出して広がった夏草は根元から抜き取り、そうでない草は草削りで削り取った。とは言え蚊取り線香を玄関前と縁台及び腰に装着しておいたので蚊の襲来に遭わずに済んだものの日差しが回復すると一挙に発汗が強まる。長袖長ズボン、イグサ帽子のいでたちなので蒸れて暑い。ましてや未明までの降雨で植物体は濡れているからゴム引き手袋も濡れて気色の悪い事、悪い事甚だしく、これは水辺の作業なら濡れた手袋は当たり前だけれど草取りでびしょ濡れの手袋は頂けなかった。

 であるからして何度「室内に逃げ込もう!」と思った事だろ。それをせずにがさつながらほぼ片付けたのはひとえに人参をぶら下げたからなのだ。まあ、午歳ではないので本物の人参は不要なのだが「冷たいシャワーとアイスキャンディー」は必須である。ざっと取り終え、片付ける間もなく自宅侵入して着ていたのはすぐさま洗濯に回しシャワーを浴びた。それでようやく小豆バーにあり付けたのである。一般論として「天にも昇る気持ち」と言えばお判りになるだろうが孤爺の年代になると禁句である。胸中に湧いてくるつぶやきをアイスで凍結させ「くわばらくわばら」とお祓いをしておく。

 さて抜き取った夏草は45ℓのゴミ袋4袋で、そのまま燃えるゴミに出そうか乾燥させて細断し庭のマルチに使おうか、今の処は判断しないで放置だ。しかしながら今回の作業中に一番使い易かった写真中央の草削りを紛失してしまった。最後に見た位置周辺を念入りに探したけれど発見できず、作業に先立って「柄の部分を派手な蛍光色で再塗装しておくべきだった」と悔やんでも遅かりし内蔵助・・・。