トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

上の池のアシ、根域制限

2024-08-01 | 水辺環境の保全

 オオカナダモの駆除を行い、ついでに範囲を広げて来たアシの根域制限も実施する。昨季あたりからアシの間にもオオカナダモが入り込みアシの茎が乱雑に立っている中での抜去駆除はうっとおしいのである。そんな思いまでしてアシを広げさせておく理由も無いのでほぼ半分に減らした。

 泥の層が厚いので伸ばしている地下茎も深い場所を走っている訳ではなく、だからこそ株ごとに抜き取り易く思えるけれどやはりスコップは必要で、泥中に差し込み株元を動かしてから抜き取らねば無駄な労力だけ増えるのみなのだ。サイズは葦角サイズから1m程度まで育ったもの、昨季にぶんけつまでして枯れた株など様々だったが地下系は太く親指程度の径のものまであった。このように連帯がしっかりしているので断ち切るのにスコップは必要なのだったが、それでもオオカナダモに比べれば在来種は御し易いのだ。

 

 アシの抜去をすると食草にしているクロコノマチョウの幼虫や蛹の幾つかも失う事になるのだが、それを理由に現状維持と言う訳にもいかず、ここは必要な作業として処理をした。食草となるアシはここだけではないしススキも食草として使っているから発生率の低下につながる事態とは言えないだろう。だが、幼虫も蛹も「素敵な色彩!」と思える感じがあって、やはり罪作りに思える面もあるのだった。

      落ちた蛹