原因はエアーポンプの不具合なのは数日前から異音がしていたし更に異音が大きくなっていたから誰にでもわかる状態だ。でもでも出かける時に水流が停止しているのを発見したので「酸素不足で酸欠死・・・」の想いもよぎったのだが猛暑続きの曇天日で尚且つ最高気温33℃の予報ではフイールドへの水見回りを断念する訳にもいかずフイールドに出かけたのだった。案の定、一週間ぶりのフイールドでは林接池の水切れや吐水量の減少があって結局は取水地まで整備作業に行かなければならなかったから結果としては正解だったのである。
帰宅して昼食後からエアーポンプを取り外し室内でカバーを外してみた。外すまでも無く「異音と空気が排出されない」事からゴム幕の破断だろうと推定していたのだがまさしくその通りで、その上、二カ所のゴム膜ポンプを繋ぐピストンまで折れている。当初は「ゴム幕の交換」だけで済む故障と考えていたのだがピストンとゴム膜ポンプのユニット交換をしなければならない状況であった。そうなると日にちが掛かってしまうし、その間は使わなくなって廃棄する積りのウオータークリーナーで急場をしのげるのだが、ウオータークリーナーを廃してエアーリフト方式にしたのはひとえに「タナゴの仔魚保全」の為なのだった。
しかし今季の産卵期にメスから産卵管が出ず、同じ群れを飼育している兄のタナゴも産卵管が出ないと言っていた現状では老化で生殖不可になった可能性もあるのでウオータークリーナーでも問題は無かっただろうし繁殖期終わる盛夏では産卵用母貝の熱中症の方が危険だ。水温はこの高温続きで既に危険な温度に達したのでフイールドの避暑池に移す必要があるけれどまだ改良型生簀が未完成だ。ウオータークリーナーの働きによって水が澄めば母貝を回収し易くなるからその間に生簀を完成させる。この暑さで自宅軟禁蟄居中のこの身、室内での作業は喜んで出来るのであるがどうなるやら心もとない。
さてエアーリフトで酸素供給していた状態では濾過が無いので母貝の食料は足りているだろうとの推測をしたものの、それが正しかったのかどうかは砂泥の中の母貝でなく底に露出した中身のなくなった貝殻を見れば一目瞭然なのだけれどまだ水は濁っていて水底の確認が出来ていない。この夏はべらぼうな高温が続き水温も既に赤信号で、もしかしたら「母貝全滅」の憂き目も予想される。そうなると繁殖させるのが楽しみだったタナゴの飼育は断念するしかないだろうな。もう見た目に鮮やかな金魚にするか・・・。