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とりがら時事放談『コラム新喜劇』

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阪神からヤンキーズ

2006年12月01日 07時34分05秒 | スポーツ
随分な時代ではある。

あの阪神タイガースのボサボサ頭。
井川投手のNYヤンキーズ行きがほぼ決まった。
特長なのは井川がNYヤンキーズのゲームを見に行くというのではなく、NYヤンキーでゲームをしに行くということだ。

しかも、このボサボサ頭にNYヤンキーズは30億円も支払うという。
もしかすると北朝鮮でプリントした特製キャッシュで支払うのかもわからないが、阪神出身の選手がこうも高額に評価されるということは驚きであると同時に恐ろしいことでもある。

「井川でもメジャー?」

と勘違いを起こし、

「オレもメジャーへ行きます!」

などという不届きものが現れるかもしれず、そういうヤツは「どこいったんや?」と言われる薮のような運命になることを覚悟するように。

それにしても日本人プロ野球選手の米国での活躍は目覚ましいものがある(薮は除く)。
「みんなメジャーへ行ったら日本のプロ野球がつまらなくなる」
という悲観的な意見を吐く人も少なくないが、私の考えは違う。
日本人野球選手が世界で活躍すればするほど、野球の面白さ、ファンとしての視野が広がるのだから、当然日本の野球界にも反映されるはず。

なお、井川、松坂が活躍しない場合は新型の日米貿易摩擦に発展する可能性があるので、二人には心して米国へ行っていただきたい。

「最も高価で珍しい日本製品の不良品」

などと言われんよう。


プロ野球人気の変化とマスコミ

2006年10月28日 19時40分45秒 | スポーツ
今シーズンのプロ野球は総ての日程が終了した。
日本シリーズは北海道日本ハム・ファイターズが中日ドラゴンズを4勝1敗で撃ち下し、日本一に輝いた。

優勝の決定した第5戦目はファイターズの看板選手、元阪神タイガースの新庄剛志選手の引退試合ともなったので私もチャンネルを合わせてテレビで途中から試合を観戦した。

お調子者の新庄選手のことだから、きっと最後も笑いをとって終るかと思っていたら、意外にも八回裏の最後の打席から涙々になってしまった。
奇抜なパフォーマンスに値する成績を常に残していた新庄が流す涙は、やはりプロとして十数年間、全力を挙げて努力をし続けていた者の証拠なのだと感じられ、先日のタイガースの片岡選手の引退式典の時と同じ感慨、つまり一人の人生のドラマを強烈に印象つけられ、こちらも涙してしまった。
翌朝、その新庄がプロ野球人生の総てを一個のグラブで闘っていたという新聞記事を目にして感動をさらに大きくした。それもタイガースファンとしての感動を新たにしたのだ。
新庄は初めてもらったタイガースでの給与で7500円のグラブを買い求めた。
そしてそのタイガースのロゴとタイガース時代の背番号が刻まれたたった一個のグラブでNYメッツ、SFジャイアンツ、そしてファイターズでプレーしていたのだ。
阪神タイガース暗黒時代のスター選手であっただけに、グラブの話はファイターズの新庄となった今でも、やっぱりタイガースの新庄でもあったのだな、と思わせるものがあった。

ところで、史上初の北海道に本拠地を置くプロチームの日本シリーズ優勝は、驚くべき視聴率を打ち出していたことを、今日の産経新聞の社説は伝えていた。
第5戦の札幌での平均視聴率は52%で、瞬間視聴率は70%を突破したというのだ。
低迷を続けていた北海道経済もファイターズの躍進で雰囲気に変化が生まれ、上向きに変わってきているという。

マスコミはサッカーは好きだがプロ野球はお好きではないようで、Jリーグの誕生以来、野球人気の下落を頻繁に伝えていた。
とりわけ最近はジャイアンツの視聴率低迷を採上げ「野球はすでに地上波で放送する価値を失っている」という辛口な報道を繰り返していた。

今朝の産経新聞の社説は、ジャイアンツの人気のみにスポットを当ていると野球人気の凋落が見て取れるが、今回のファイターズの試合にみられるように、野球の地域密着型が進んでおり、一概に野球の人気が凋落した、とは言いがたいものがある、という意味のことが論じられていた。

考えてみれば、これまで日本国民は多くの共通した嗜好を持ち合わせていた。
テレビを見るのは同じ番組。
旅行をする時は団体旅行。
という具合に。
ところが、ここ十数年でその嗜好は随分と多様化してしまっているのだ。
例えば、大晦日の紅白歌合戦は高視聴率を維持しつつも、視聴者の3分の1は他局の番組にチャンネルを合わせはじめているし、同じ大晦日のレコード大賞は紅白歌合戦よりも悲惨で、もはや話題にもならない。
歌についての嗜好の分散化もはっきりしており、レンタルやネット配信が主流になったとは言え、もはやミリオンセラーを達成する楽曲はない。

だからプロ野球のファンの大部分がジャイアンツを応援するなどという時代はすでに終焉しており、それをことさらに「プロ野球人気の凋落」と位置づけるマスコミは異常ですらある。
つまり彼らには市場調査の能力がないのだ。

連日、球場を満員にしたファイターズは北海道。
タイガースと並び唯一黒字の球団と言われる福岡ホークス。
いつもチームカラーでマリンスタジアムが埋め尽くされる千葉ロッテ。
そして関西人で埋め尽くされる甲子園の我がタイガース。(尤も雑誌「諸君!」の冒頭コラムによるともはやタイガースは関西人だけのものではないらしいが)

地域に密着した球団こそが、今のプロ野球の人気の姿なのだ。
だからプロ野球人気は凋落したのではなくて変化した。
テレビやラジオといったマスコミは、その変化についていけない。
ただそれだけのことなのだ。

産経新聞社説

eエクザス体験

2006年10月24日 21時05分19秒 | スポーツ
「実は私、スポーツクラブへ通ってるんです」
と告白すると、友人、会社の同僚、得意先のお客さん、パーティで会った初めての人に限らず彼らは一様に、
「エ~っ!」
と反応するのだ。

失礼な話である。
確かに私は太っている。
まさか「ジム通い」している人とは思えないであろう。
しかし、体脂肪率は意外に低いし、よく見かける一般デブと異なって「ぷよぷよ」ではない。
「カチカチ」に太っているのだ。
人はこれを「相撲取り型肥満」と呼ぶ(誰が呼ぶかい!(一人ツッコミ))。

私が太っている原因は、一にビール、二にビール。
ビールこそが、私の肥満の原因なのである。
その証拠にビールを一週間一滴も飲まないだけで1キロや2キロぐらい簡単に体重は減ってくるのだ。
「おまえ、それ水太りやんけ」
と私にジム通いを促した幼稚園時代からの友人は無遠慮に指摘してくれたが、まさしくその通りなのである。
つまりビール(ついでに日本酒や泡盛も)さえ飲まなくなれば、私はジム通いをしなくても体重を減らすことができるのだ。
が、ジム通いというのは一旦生活に組込まれるとなかなか止められなくなるもので、ここ6年ほど毎週2回から4回ぐらい近所のクラブへ通うという日々が続いている。
それにジムで汗を流した後のビールはメチャ美味い。

私の通っているのは大阪市堺市内にあるコナミスポーツクラブ。
ここは業界最大手ということも手伝って、スタジオも2つあり、プール、テニスコートが整備され、マシンジムもたくさん設置されている。
ところが、ジムそのものがかなりの歴史を刻んだ建物と設備だものだから、正直言って、各マシンや建物は相当にガタがきていたのだった。
先々月には集中豪雨のためにジムの一部が冠水するという、まるでバンコクかヤンゴンの街中か、という少々情けない事態も発生した。

「そろそろ、新品の綺麗なジムに移ろうかな」

と思ったりしていたら、先週一週間、全館を休館させ、内装をマシンを入れ替え「eエクザス」なるシステムを導入したのだ。

で、早速その「eエクザス」なるシステムを体験しようと、先週唯一の休日であった日曜日にイソイソと出かけたのであった。

まず、フロントのシステムが変わっていた。
以前はフロントでロッカーの鍵をもらい指定されたその番号のロッカーで着替えをしたのだが、今回はICタグ内蔵のリストバンドを手渡された。
そのリストバンドは好きなロッカーを使用できるようになっていた。
つまり、ロッカーの側にもICが内蔵されており、タグとの照合で任意のロッカーを選ぶことができるようになっていたのだ。
これは素晴らしい。
素晴らしいが、ある意味困ることになる。
というのも、ロッカーの番号にこだわりが生じて、「その番号じゃなきゃ嫌」という我がままが芽生える可能性がある。
中には「あの娘の出席番号と同じロッカー」などという、さだまさしの歌詞に出て来そうなこだわりをもつシャイなヘタレが出現する可能性もあるのだ。
時世が時世なので、ロッカーの番号の取り合いで殺人事件に発展しないかも心配である。
(考え過ぎ)

着替えてジムへ降りていくと、途中のロビーでまず血圧と体重を測定するのだが、これがシステムサーバに繋がっており記憶されていくようになっているのだ。
これは、凄い。
自分の健康管理がスポーツクラブのコンピューターで出来ちゃうのだ。
目標体重などの設定も可能だが、できれば飲めるビールの量も表示してくれると有り難いのは言うまでもない。

で、ジム内に設置されていたマシンの大部分もLANで接続されたインテリジェンス・マシンジムに交換されていたのだった。
これも、凄い。
例えば、バタフライと称する胸筋と二の腕裏手の筋肉を鍛えるマシンでは、リーダー部分にリストバンドのタグをSuicaカードやICOCAカードを改札機に接触させる要領で読み込ませると、自分の名前が表示され。、ウエイトの重さが操作をするたびに加算されていき、今自分がどのくらいのエネルギーを消費しているのか重量の合計で判断することが出来る。
もちろん回数も表示されるので、あとちょっと、あとちょっと、とだんだん意地になってきて、気がつくといつもの倍以上も運動を繰り返していることに愕然としてしまうのだ。

ともかくバタフライのマシンだけでなく、ランニングマシンもエアロバイクも、どれもこれもネットで接続されており、エネルギーの消費が分る仕組みになっている。
これは癖になりそうだ。

結局、どこかの新しいジムへ移籍する気持ちは吹き飛んでしまい、暫くは消費カロリーの合計値を上げることに血眼になることは間違いない。

なお、システムが複雑なだけに、故障が増えるのではないかと、疑っているところではある。

野球選手の引退

2006年10月12日 21時37分55秒 | スポーツ
統計によると、日本で一番プレーヤーの多いスポーツは野球だという。
小学生のガキから、よいよいお爺ちゃんまで。
野球を愛して止まない人々がいかに多いかというのが、我が国のスポーツ事情だという。

本格的に野球をやっているアマチュアプレーヤーは中学校から高等学校が一番多く、また社会人の世界も少なくない。
個人的で恐縮だが、私が勤めている会社の部下のW君。
このW君の弟も関西大学リーグの注目株で、「プロになるかも」と、ともかく兄貴は期待に胸を膨らませている。

で、このアマチュアからプロになる選手も年間百数十人。
引退する選手も同人数ぐらいいるので、あまり気づかないが、かなり多いのは間違いない。
でも、その中から一軍に取り立てられるのはごく数人で、さらにレギュラーになれるのは、さらに少ない。
そして30歳を過ぎても現役でいられる選手となるとさらに少なくなり、またその中から「気持ちよく引退できる」選手はほとんどいないと言っても過言ではない。

阪神タイガースの片岡篤史選手はそういう「気持ちよく引退できた」数少ないプロ野球選手の一人となった。
日本ハムから縁あってタイガースにやって来た片岡選手は野球人として、これ以上ない現役引退のケジメを示すことが出来たのだ。

つまり、
日本の野球の聖地「甲子園」で、
日本一激情的な満場のタイガースファンに囲まれて、
ライバルチームの選手からも惜しまれて、
片岡選手はユニフォームを脱いだ。
と、いうことだ。

それにしても、プロ野球選手の涙というのは、胸を打つ。
常に最高を要求され、それを追求していく「真剣さ」の月日が、結果はともあれ涙となって現れるのだろう。
だから私たち一般人にはわかっていても日頃大きく欠けている、プロとしての、その真剣さの歴史に胸を突かれるのだ。

タイガース快勝!

2006年07月14日 22時51分47秒 | スポーツ
京セラドーム大阪の阪神vs中日を観戦してきた。
結果は........
タイガースの快勝!

会社の部下を3人連れての観戦で「これはワシからのボーナスじゃい!」とチケットを御馳走。
その代わりに一人一杯づつビールを奢らせ、部下も私も大満足。
これで週明けからの仕事は楽勝だ!

先々週に移動の内示を受けたので(社内ではまだ内緒)、やつら信頼の於ける部下との野球観戦も今回限りになるかも知れないが(今回の移動は断れそうにない)めちゃくちゃ良い想い出になった。

ありがとう、タイガース!

サッカーなんて大嫌いだ!

2006年06月13日 20時57分08秒 | スポーツ
サッカーと野球に挟まれた40代前半オッサンの微妙な心理を綴ってみました................

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知っている人ならおおよその見当はついていると思うが、実は私は「天の邪鬼」である。

だいたいが、世間がわいわい騒いでることに対して、意識して反抗したくなる性格を有しているのだ。
従って、サッカーワールドカップでワイワイ騒ぐなど言語道断。
やれ監督のジーコがどうの、中村俊輔がどうの、久保が代表選手から外されたのがどうの、大型テレビが売れているがどうの、TOHOシネマズのいくつかの劇場でサッカー観戦が出来ることがどうの、マヌケな旅行社に観戦ツアーを申し込んだマヌケな客がチケットが手に入らずツアーもキャンセル、おまけに主催の旅行社は資金ショートで返金できずに青息吐息、というようなことにはまったく関心を持ち合わせていなかったのだ。

少なくとも昨夜までは。

「オーストラリアには勝てるでしょう」
と私の周辺のサッカーファンはある程度この試合を楽観していた。

オーストラリア。
私にもシドニー出身の友人がいるが、彼らにとってワールドカップといえばラグビーであり、フットボールといえば、これまたラグビーのことなのだ。
このような「サッカーなんかどうでもいい」の国に「負けるはずがない」という考えに陥ることも、分らなくもない。

しかし、しかしである。
このサッカーワールドカップにまったく関心のなかった私でさえ、オーストラリアと聞いて微かな不安が過ったのは否めない。

オリンピック・アテネ大会。
日本が得意とするベースボール。
トップクラスの選手を集めて試合に挑んだ日本チームの前に厳然として立ちはだかったのが、オーストラリア代表、阪神タイガースのウィリアムズなのであった。
私はサッカーワールドカップでの日本の初戦の相手が「オーストラリア」と聞いて、野球を国技の一つとする日本の一流選手を、野球など「どうでもいい」国のウィリアムズがバッタバッタと倒していくあの日のことをなぜか思い出したのだった。

「オーストラリア人、侮るべからず」

で、結果は昨夜の通り。
考えてみれば、サッカーにしろ野球にしろ、オーストラリア人たちの先祖(多くは罪人)たちは、これらのスポーツの発祥国の出身だ。
DNAに「強いよ」要素が残っていても不思議じゃない。

サッカーワールドカップにまったく関心を払ってこなかった「天の邪鬼」なはずの私は、漠然と見ているつもりのサッカー中継を眺めつつ、2点目を入れられ逆転された瞬間にテレビのスイッチを消している、自分に愕然とした。

これではまるで、甲子園で1点リードで迎えた9回表、リリーフの久保田が登板し、最初の打者にヒットを許し、2人目3人目にファーボール。4人目の打者のボテボテの当たりをショートの鳥谷が1塁に悪送球。
一挙に1塁走者まで帰還させてしまって2点差に逆転されて負けるのと同じではないか。

くそっ。
なんで阪神の負けた試合を思い出さないかんねん!
野球とサッカーは違うのに。

ええい、だから私はサッカーが大嫌いだ。

慶祝!WBC優勝

2006年03月21日 20時33分48秒 | スポーツ
その昔、大鵬、長嶋、卵焼き、というのは子供の三大好物であったそうな。
大鵬は相撲史に残る名横綱の現大鵬親方のこと
長嶋は読売ジャイアンツの長嶋茂雄、
で卵焼きは卵焼き、そのまんまやん。

WBCで日本が初代チャンピオンになり、日本列島が祝賀ムードに沸いている。
私も宿敵キューバに勝って世界一になったので、喜びは少なくない。
おまけに、シリーズ中、イチローがやけに頑張っており、マリナーズで活躍するうちにナショナリズムに目覚めたか、チームのキャプテンよろしく活発にプレーしていたのが印象に残った。
海外に出た日本人がその国に染まってしまうことがあるが、イチローはその逆で、アメリカでプレーしながらも日本人としてのアイデンティティを強く意識している人なのかもしれない。

ところで世界の頂点に立ったチームを率いてきたのが世界のホームラン王、王貞治。
この人は長嶋茂雄とほぼ同時期にジャイアンツで活躍し、ONコンビなどと言われたが、引退後の注目は長嶋茂雄に集まっている。
長嶋のカリスマ性は年々上昇し、テレビの画面に登場する出だけで持ち上げられる存在になっている。
今やスポーツ長嶋茂雄は伝説の域に達しているのだ。
ところが、実のところ現役時代はいざ知らず、引退後の実績は、正直言ってほとんどない。
オーナー渡辺某の片腕となってプロ野球をつまらないものにしようとしたことはあるものの後継者を育てたかといえば、そうではない。
脳溢血で倒れた後に登場すれば、不謹慎ながらも「天皇」並の扱いだ。
未だに大鵬、長嶋、卵焼きのつもりなのか。

一方、王貞治は引退後は地道な後継者育成に心血を注いでいるのは私のような市井の一プロ野球ファン(正確に言えばタイガースファン)から見ても明らかだ。
とりわけホークスの監督に就任してからは「ジャイアンツの王」ではなく「ホークスの王」というイメージを私たちに焼き付けている。

ところが実績は人気、カリスマ性と関係ないらしく、それは今回のWBCの報道にも現れていた。
オリンピックで長嶋が野球チームを引きいると「長嶋ジャパン」となるが、王貞治が率いると「王ジャパン」にはならないらしい。
一部メディアでは「王ジャパン」と伝えたところあるらしいが、NHKなんぞは今日も「長嶋茂雄さんのコメントで『チーム・ジャパン』はよくやった」などと言う伝え方をしているのだ。
これは台湾系日本人である王貞治に対する民族差別か?
それとも長嶋が率いるとうまくいかず、王貞治が率いるとうまくいくことに対する嫉妬なのか?

名実ともにチャンピオンになったのだから「王ジャパン」と呼んでも良いじゃないか。

=しかし、イチローも頑張ったが、今日の松中。よ~走った。偉いぞ!=

お相撲さんはただのデブ

2006年03月14日 20時26分26秒 | スポーツ
大相撲三月場所が始まった。

私の会社のオフィスは大阪難波の外れにあり、相撲興行が行なわれている大阪府立体育館までは歩いて5分、走って2分の距離にあり、毎年このシーズンになると会社の近くを鬢付け油の香りを漂わせながら行き来するお相撲さんの姿が見られる。

お相撲さんは普通、丁髷を結って浴衣を着て、草履を履いて風呂敷包みを抱えて歩いている。
今どき丁髷姿の人を見かけることのできるのは大相撲開催地かその周辺、もしくは京都の太秦周辺ぐらいのものだろう。

ところで大相撲のシーズンになりお相撲さんが現れると、近所の食堂が大変のようだ。

3年ほど前まで府立体育館の前には一杯500円のカツ丼屋さんがあった。
500円とは安いので、時々昼食をここで食べていたが、ある日お相撲さんが2つ隣のカウンターで昼食を食べていた。
「どれぐらい食べるのだろう.......」
と思ってカウンターの上を見てみるとカツ丼が2つ並んでいる。
私と同僚が一杯のカツ丼を食べ終る間にお相撲さんはその2杯のカツ丼を食べ尽くした。
「すいません、特盛追加、お願いします」
まだ食べるのであった。

お相撲さんに食べ尽されたのか、そのカツ丼屋さんは店をしめてしまい今はまったく違う店になっている。

昨日、会社の近くの食堂に入るとお相撲さんが3人並んで定食を食べていた。
この食堂は大手チェーン店で定食を注文したお客さんは自分で電気ジャーからご飯をすくってお代わりできるシステムになっている。
私と大食いの部下のW君にはピッタリの食堂なのだが、当然ながらお相撲さんにもピッタリの食堂なのであった。
お角力さんは店の人が困るくらいお代わりを繰り返したのは言うまでもない。

こうなると「お相撲さん」は「イナゴの大群」と同じでかなり脅威な存在でもある。

で、これだけ食べるのだから「強いだろう」と思うのは浅はかで、外国人力士にその上位を奪われ、技術もないようなヘタッピな取り口で客は欠伸をしている。
結果的に「満員御礼」などという垂れ幕に出番はなくなり、落ち目のNHKは視聴率も落ちていくことになる。

私はどちらかというと体格の大きいほうなのでお相撲さんをとりわけ大きいと感じたことはないが、一度元若島津関と並んで平行に歩いたことがある。
この時テレビで見ても小柄っぽかった若島津関が引退後も筋骨隆々で強大なパワーを秘めているオーラのようなものが放たれているのを感じて感動したことがあるのだ。
しかし、昨日、体育館の前をすれ違った若いお相撲さんなんかは太っているだけの「ただのデブ」としか感じられなかった。

「頑張ってや!」と声を掛けるよりも「健康に気をつけて『スポーツジムにでも通えよ』!」と言いたくなるところがなんとなく悲しかった。

ダイエット

2006年01月04日 20時57分41秒 | スポーツ
新年を迎えると多くの人間は無理を承知でいろんな宣言をしたがるものだ。
あるものは禁煙を唱え、またあるものは禁酒を唱える。
今年こそ英会話をマスターするぞという英会話講師がいれば、今年こそ資格を取るぞと言っている弁護士や医者がいるかもしれない。

なかでも「今年こそダイエットするぞ!」と宣言している老若男女が「宣言したがり人種」のなかでも一番多いのかも知れない。

かくいう私もどちらかというと太りすぎの傾向があるため日常各方面から「痩せろ」「体重を減らせ」「ビールをやめろ」「オタンコナス」と言われることも少なくない。

そういうこともあって6年ほど前から近所のスポーツジムに通うようにしている。
主にウェートトレーニングを中心にマシンやランニングで身体を鍛えているが、トレーニングの甲斐がありおかげさまで体重が6kgほど増えた。
見かけは単なるデブかも知れないが、実質的には痩せにくい固太りのデブにダイエットすることに成功したのだ。

で、一般にこういうのを成功とは言わない。

よくよく考えてみると多額のメンバー料金を支払っていても痩せることはかなわず、かえって運動のために食事が美味しくなり、必要以上に胃の腑に食い物を流し込んでしまうという弊害が生まれているのだから、ジムでのスポーツは健康に良くないというのが真実なのかも知れない。

そのジムで、今日食事プログラムが販売されているのが目にとまった。
このプログラムはず~と昔から販売されているのであるが、これまでたいして注意を払ってこなかったのだ。
今日、それがやたら目についたのは「新年からスポーツを始めよう」というアホな一般大衆や企業の総務担当者とおぼしき人たちが受付に陣取り、スタッフをわが物としていたからだ。
おかげでロッカーのキーを受取るのに私は暫く待たされたのである。

彼らは運動だけでは痩せないと感じているのか食事プログラムにも好奇心が魅かれているようだった。

はっきり言って「止めなさい」。
ジムへ行ったら→運動をする→汗をかく→体重が痩せる
というプロセスは誤りだ。
だからこれに食事プログラムを入れても意味はない。
つまり、
ジムへ行ったら→運動をする→汗をかく→食事が美味い→食事プログラムを実行→量が足りない→ちょっとぐらいはいいかと別に食事を摂る→余計に太る
ということになるのだ。

金を使ってダイエットをしようとしているあなた。
抵抗は無意味だ。
ジムに同化されるだけだ。

フィギュアスケート

2005年12月03日 21時29分32秒 | スポーツ
「仕事、つまらんな」
「ホンマですね」
成績優秀。売り上げ向上。会社設立以来最高の粗利を稼ぎながら、しょーもないボーナス回答(レギュラープラス0.2ヶ月)を受取った私と腹心の部下W君は、2週間前意気消沈していた。
「なんかこう、ぱーーーーー!と気分転換できることしたいな」
「そうですね。なんか、こうスポーツ見てエキサイトしたいですね」
部下のW君は大学時代関西学生ラグビー界で腕を鳴らしたスポーツマンだ。
「昨日、地下鉄の駅でフィギュアスケートのポスター見たんやけど、行けへんか?」
「それって、ミキティ出てるヤツですか?」
「そうや」
「行きたいッス!」

ということで、昨日(12/2)。仕事をサボってW君と一緒に大阪のなみはやドームへ行ってきた。
「NHK杯国際フィギュアスケート」
年明けに迫ったトリノオリンピック代表を選考するための重要な大会だということで、緊張感溢れた国際大会へ行ってきたのだ。

会社近くのうどん屋で昼食をとったあと、「ちょっと難しいお客さんがあって、二人で行かんとなんから」と他の連中に言い訳をして外出した。
「いってらっしゃい」
ホワイトボードの行き先には、どこにでもありそうな会社の名前を創作して書き込んだのは言うまでもない。
もちろん帰社時間は「NR(ノーリターンの略)」

それにしてもフィギュアスケートのルールもろくに知らずに「ミキティを見たい」というだけで、よくぞ足を運んだものだ。
そもそも大阪でウィンタースポーツの世界大会を観戦できるなんてことはほとんどない。
だからこの際、ルールなんかどうでもよいのだった。
「ミキティの姿さえ拝めれば」
というミーハーな気持ちでチケットを購入したのだった。
これでは、
「ルールなんてわからないけどぉ、甲子園に一度いってみたいのね」
などとと宣う野球のルールも分らないパープーお姉ちゃんとあまり変らないと言われるかもしれないが、我々にはスポーツを見る目があることから、それとは別次元の話だと思い込むことに決めた。
で、本当は今日(12/3)のチケットが欲しかったのだが、すでに売り切れており、仕方なく昨日のチケットを購入したのだった。

フィギュアスケートといえば華麗な氷上のダンスというイメージを持っていたが、この潜入観念はまったく改めなければならないと痛感した。
生で見ると、これほど凄いスポーツもなかなかない、
スピード感、リズム感、造形美、表現力が他の全てのスポーツよりも要求されることを痛烈に感じたのだ。
出場選手は世界最高峰。
感動しないほうがどうかしている。
「凄い筋肉やぞ」
オペラグラスで安藤美姫の姿をみると、筋肉がモリモリしているのがわかった。
「ほんまや!スゲー!」
とW君。
そして安藤だけでなく、どの選手も美しさとともに、スポーツマンとしての惚れ惚れするような素晴らしい肉体を持っていたのだ。
フィギュアが美のスポーツであるとともに、過酷で激しいスポーツであることも感じたのだった。

で、肝心のミキティは今一つ調子が出ず、4位と残念だったが、まったく期待していなかった中野由加里が見事な演技を見せてくれて度肝を抜かれたのだった。
黒の衣装で演技する中野の演技は群を抜いていた。
「凄い!」
私たち二人も含めて、観客席からはため息と驚嘆の声が聞えてきた。
ショートプログラム第2位だった中野由加里は今夜のフリーでも昨日に勝る演技を演じ、見事優勝した。
ああ、オレも君が代を一緒に歌いたかったよ。

ということで、すっかりフィギュアに嵌り込んだ週末だった。
そして自分の演技後、もらったスヌーピーのぬいぐるみを抱いて観客席でペアの演技を見ている安藤美姫の姿も、妙に脳裏に焼き付いていたのだった。