6月1日(金)。ご承知のように今日から6月です 予定通りいけば、来年の今日は新しい元号になっているはずです
ということで、わが家に来てから今日で1338日目を迎え、2016年に登場し 全世界で8億本のダウンロードを記録したスマホゲーム「ポケモンGO」と連携して遊ぶ、ニンテンドースイッチ用のソフトが登場する というニュースを見て感想を述べるモコタロです
長崎在住の小説家・佐藤正午さんも買うんだろうか? わが家のご主人は無縁だな
昨日、夕食に「鶏肉のソテー、香味醤油」「生野菜とツナのサラダ」「人参、大根、エノキダケの中華スープ」を作りました あとは今が旬のホタルイカを買ってきました
昨日、池袋の新文芸坐で「青春の蹉跌」と「愛のコリーダ」の2本立てを観ました
「青春の蹉跌」は石川達三原作の同名小説を神代辰巳監督が1974年に映画化した作品(84分)です
大学の法学部に通う江藤賢一郎(萩原健一)は、家庭教師をしている大橋登美子(桃井かおり)が無事に短大に合格したことから、お祝いに二人でスキーに行くことになる やがて二人は結ばれ、恋人としての付き合いが始まった。そんなある日、賢一郎の学費を援助してくれている伯父の娘・大橋康子(檀ふみ)と街で偶然出会ったことから、二人は急速に接近する 司法試験にも合格し社会的な地位を固めたい賢一郎は康子との婚約を登美子に告げるが、登美子は妊娠5か月であることを告白する あせる賢一郎は登美子を思い出のスキー場に誘う。登美子は一緒に心中しようと言うが、賢一郎は彼女の首を絞めていた アメフトの選手として試合に参加していた賢一郎に二人の刑事が近づき警察手帳を見せる。試合に戻った賢一郎に敵の選手が覆いかぶさる
まず「蹉跌(さてつ)」は「つまづき」とか「失敗」を意味します 「青春の蹉跌」は学生時代に本で読みました。映画を観るのは今回が初めてです
ショーケンも桃井かおりも若い それ以上に若いと思ったのは、「N響アワー」のアシスタントの、「ああ言えばこう食う」の、「小説家・檀一雄の娘」の、壇ふみです 主人公の賢一郎は(今話題の)アメフトの選手で 司法試験にも合格するという相当優秀な人物という設定ですが、ショーケンはそれとは一番遠い存在のような気がします その点、桃井かおりは常に演じる役柄がピッタリで、この頃から抜群の存在感です
序盤では1973年のヒット曲、小坂明子の「あなた」が流れてきて懐かしい想いをしましたが、喫茶店で賢一郎と康子が話をするシーンでは、モーツアルトの「ピアノ協奏曲第19番K.459」の第1楽章「アレグロ・ヴィヴァーチェ」が流れていました ピアノ独奏はクララ・ハスキルだろうか? イングリット・へブラーだろうか? といろいろ想像していました
「愛のコリーダ」は大島渚監督・脚本による1976年の日本・フランス合作映画(109分)です 皆さまご存知の日本ジャズ界における伝説のサックスプレイヤー 渡辺貞夫の物語。それはナベサダ こっちはアベサダ
昭和11年。料亭の女中・阿部定(松田英子)は店の主人・吉蔵(藤竜也)に心惹かれ、情事を重ねるようになる。その情事が男の妻に知られてしまい、二人は駆け落ちを決行する 快楽に溺れる日々を重ねるうちに定は男を永遠に手放したくないと思うようになり、ついに男を自分だけのものにするため首を絞めて殺害し、男の陰部を切り取ってしまう
この作品は、昭和11年に起きた「阿部定事件」を題材として、大島監督が男女の極限の愛を描いたもので、芸術か猥褻かの表現の自由を巡って裁判事件にも発展した問題作です 1976年にカンヌ映画祭で上映され芸術作品として高い評価を受けています この日上映されたのは初公開時にカットされた部分を復元した「愛のコリーダ2000」版です
映画監督というのは「今まで誰もやらなかった新しいことに挑戦する」という高い意識を持って映画を製作するということは理解しますが、この作品は 最初から最後まで濡れ場シーンの連続で、なぜ大島監督がここまで徹底して撮ったのかが理解できません 主役を務めた藤竜也、松田英子のお二人には「本当にお疲れ様でした」と言うしか 言葉が見つかりません 「愛のコリーダ」をもう一度観たいか、と問われれば「ああいうの懲りた」と答える、かな