人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

ピアノ・デュオでレーガー「モーツアルトの主題による変奏曲とフーガ」、ブラームス「ワルツ集」、ラフマニノフ「組曲第2番」他を聴く ~ 瀬尾久仁 & 加藤真一郎、中井恒仁 & 武田美和子

2023年03月02日 07時02分50秒 | 日記

2日(木)。わが家に来てから今日で2970日目を迎え、ロシアのプーチン大統領は28日、ウクライナ侵攻を巡り西側諸国との対立が深まる中、モスクワでの連邦保安局幹部会拡大会合で訓示し、「われわれの社会を分裂・弱体化させようとする違法行為を特定し、阻止しなければならない」と述べた  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     阻止するのは ウクライナの社会を分裂・弱体化させようとする 違法行為じゃね?

 

         

 

昨日、夕食に「ブリの照り焼き」「生野菜サラダ」「豚汁」を作り、マグロとタコの刺身と一緒に食べました 和食はヘルシーでいいですね

 

     

 

         

 

昨夜、東京文化会館小ホールで「都民芸術フェスティバル」参加公演「デュオの世界 レーガー生誕150年を記念して」コンサートを聴きました プログラムと出演者は①ブラームス「ワルツ集作品39」より第1,2,11,14,15曲(連弾)、②レーガー「モーツアルトの主題による変奏曲とフーガ作品132a(2台ピアノ)」:以上ピアノ=瀬尾久仁 & 加藤真一郎。③レーガー「イントロダクションとパッサカリア  ニ短調(連弾版)」、④ラフマニノフ「組曲第2番作品17(2台ピアノ)」:以上ピアノ=中井恒仁 & 武田美和子です

 

     

 

プログラム前半は瀬尾久仁と加藤真一郎によるデュオの演奏です 2人は桐朋学園大学ピアノ科に学ぶ瀬尾久仁と、作曲家に学ぶ加藤真一郎が在学中の1998年にピアノデュオを結成しました 難関のマレイドラノフ国際2台ピアノコンクールで日本人デュオ初の第1位、国際ピアノデュオコンクール(ポーランド)第1位及びショパン賞を受賞するなど内外のコンクールに入賞しています

1曲目はブラームス「ワルツ集 作品39」より第1(ロ長調),2(ホ長調),11(ロ短調),14(変ト長調),15曲(変イ長調)です   この曲はヨハネス・ブラームス(1833-1897)が1865年に作曲、1867年に出版された16曲から成るワルツ集です 音楽評論家ハンスリックに献呈されました

連弾のため、1台のピアノに2人が座ります 低音部を加藤、高音部を瀬尾が弾きます。第1曲から第14曲までの4曲は速いパッセージを鮮やかに駆け抜ける感じなので、一番有名な第15曲の穏やかな曲想が心に沁みます

2曲目はレーガー「モーツアルトの主題による変奏曲とフーガ 作品132a」(2台ピアノ)です この曲はマックス・レーガー(1873-1916)が1914年6月に完成した作品で、モーツアルト「ピアノ・ソナタイ長調K.331”トルコ行進曲付き”」第1楽章のテーマを用いた主題と8つの変奏、そしてフーガで構成されています

瀬尾が下手、加藤が上手のピアノに座り演奏に入ります 冒頭はK.331のお馴染みのテーマがオリジナルの形で演奏され、レーガーの変奏に入っていきますが、第3曲あたりからモーツアルトの面影がなくなりレーガー色が強くなります 変奏が終わりフーガに入ると、明らかにバッハの影響をもろに受けていることが窺え、バッハ ⇒ モーツアルト ⇒ レーガーという音楽史の流れを感じさせます 2人の演奏は息がぴったりと合っていて爽快感がありました

 

     

 

プログラム後半は中井恒仁 & 武田美和子によるデュオの演奏です 2人はともに東京藝大、ミュンヘン音楽大学大学院修了。1999年にデュオを結成し、同年「マレイドラノフ国際2台ピアノコンクール」に入賞し、ソロとデュオの両面で国内外で活躍しています

1曲目はレーガー「イントロダクションとパッサカリア  ニ短調」(連弾版)です この曲はマックス・レーガーが1899年に作曲した作品です この年、ドイツ・ヘッセン州のクローンベルク・イム・タウヌス地方に新しいオルガンを建設することになり、その資金集めの一環として、声を掛けられた何人かの作曲家の一人として作曲したものです

連弾のため1台のピアノに2人が座ります 低音部を中井、高音部を武田が弾きます 2人の迫力ある演奏で開始されますが、明らかにバッハの影響を受けていることが分かります

2曲目はラフマニノフ「組曲第2番作品17」(2台ピアノ)です この曲はセルゲイ・ラフマニノフ(1873-1943)が1900年から翌01年にかけて作曲、1901年にモスクワで初演されました 第1曲「序奏」、第2曲「ワルツ」、第3曲「ロマンス」、第4曲「タランテッラ」の4つの部分から成ります

武田が下手、中井が上手のピアノにスタンバイし、演奏に入ります 第1曲「序奏」はスピード感溢れるパワフルな演奏が印象的です 第2曲「ワルツ」はワルツとは言うものの、めくるめく速さで疾走します 第3曲「ロマンス」はどちらかと言うとビターなロマンティシズムを感じます 第4曲「タランテッラ」は独特の鋭いリズムにより重厚感のある演奏が繰り広げられます 腹の底にズシンと重みを感じる素晴らしい演奏でした

会場いっぱいの拍手の中、前半に出演した瀬尾と加藤も一緒にカーテンコールに応え、2台ピアノ・4人連弾によるアンコールに入りました 下手に武田&中井のコンビが、上手に瀬尾&加藤のコンビがスタンバイし、リスト「半音階的大ギャロップ」を、会場を揺るがさんばかりの大音響によりノリノリで演奏、再び満場の拍手を浴びました

 

     

コメント
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