人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

映画「プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ/宿命」を観る~因果は巡る

2013年11月25日 07時01分11秒 | 日記

25日(月)。昨日、飯田橋のギンレイホールで映画の2本立てを観ました 「プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ/宿命」と「イノセント・ガーデン」です。今日は「プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ」について書きます

移動遊園地のバイクショーでその日暮らしを送るルークは、偶然かつての恋人ロミーナと再会し、ロミーナが彼の息子(ジェイソン)を産んで育てていることを知り、ロミーナに新しい伴侶がいるにも関わらず、二人を養おうとします 彼は自動車修理工の誘いにのって銀行強盗に手を染め、金を作ります。一方、新米警察官エイヴリーは銀行強盗の後、バイクで逃走するルークを民家に追い詰めますが、ルークが発砲する前に発砲し彼を死に追いやり、罪悪感を抱えます しかし、周囲からは”英雄扱い”され複雑な思いをします。そんな中、警察内部の腐敗に直面しそれを告発し闘います

15年後、ルークの長男ジェイソンとエイヴリーの長男AJは偶然、学校が同じになり付き合うようになります。ジェイソンは自動車修理工を訪ね、そこで15年前の新聞に載っていた父親と警察官エイヴリーの写真を見て、エイヴリーが父親を撃ったことを知り、その息子AJを憎みます そして彼の家に押し入りAJを痛めつけ、さらに父親エイヴリーを車で郊外に連れ出して殺害しようとします しかし、「ジェイソン、すまなかった」というエイヴリーの言葉に拳銃の引き金が引けないまま、彼を置き去りにして車で立ち去ります

その後、エイヴリーは選挙に出馬して見事に当選し、ジェイソンは中古バイクを手に入れ旅に出ます

この映画を観て思うのは、かつての恋人が子供を産んでいて、新しい伴侶とともに育てていることを知りながら、母子のために銀行強盗までして金を作ろうとするルークの心理は異常ではないか、ということです。子どもの存在はそれほど大きいものなのでしょうか 

この映画は、父親同士の因果が息子たちへ引き継がれていくことを語っています 「プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ」というのは「松林の向こう側」という意味で、ロミーナが住んでいる土地の別名です。2012年、デレク・シアンフランス監督、アメリカ映画。141分の大作です

 

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