ボールドウィンなんですが、ロッドの修復方法はいろいろあると思います。拡大をした孔を真鍮丸棒で埋めて、新たに適正な孔を開けるとか。しかし、今回はオリジナルの部品に手を付けたくないので、6mm厚の真鍮板からロッドを新製することにしました。
2つに分けて粗削りの状態。ここから適正寸法まで削り込んで行きます。てなことをやっていました。
さて、お仕事。アルミケースのローライ35ブラックとしては非常に状態が良く見えますよね。シンガポール製ですが、あまり使われなかったようです。その割には沈胴が緩いのとヘリコイドグリスが抜け気味です。
巻き戻しダイヤルは比較的軽く回転します。一応分解して清掃をしますが。
問題は電池の液漏れを起こした個体ということです。露出計も作動しません。嫌な予感がしますね。
あ~これだ。電池液漏れのガスがCdsを腐食させて足が折れています。折れただけでしたら良かったのですが、Cdsもダウンしていました。これはCdsを交換します。