アメリカ製のボルシーBというカメラです。1947年頃の製造らしいですから戦後すぐですね。コンパクトサイズですが厚みはあってトップカバーも含めてダイカスト製でがっちりと出来ています。シャッターのT(タイム)が利かないということですが、シャッター羽根を制御するレバーに問題があるようです。
レバーの板厚が薄くて細く長いので先端部に変形があります。それによってT時にシャッター羽根を保持できないようです。
小さくとも距離計連動とはすごい。レンズとミラーの汚れで見にくい状態ですので清掃をしておきます。
がっちりとしたヌメ革の専用ケースに入ると如何にもアメリカっぽい雰囲気です。しかし、シャッターはエバーセット式のためチャージとレリーズが連続する動作となるのでブレやすいでしょうね。最速1/200ですが現在はバネの劣化でシャッタースピードはもっと低下しているでしょうからね。